SDGs

世界の見方がガラリと変わる!国際社会が言おうとしない、「強者の論理」の不都合な真実

あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣
KADOKAWA SEMINAR(C)

 フリーランス国際協力師としてアフリカをメインに活動する一方、登録者数10万人超のYouTuberとして、世界の貧困や紛争、環境問題のリアルを発信し続けている原貫太氏。世界のできごとと自分との繋がりを実感し、本当の意味でのSDGsを理解するための「世界の見方」をお伝えします。私たちひとりひとりの行動が地球規模の問題に発展してしまう、衝撃的な事実とは。

善意が生み出す迷惑は気づかれにくい


 「いらなくなった服を貧しい人に寄付しよう」

 善意のつもりでやっていた寄付が、途上国の人たちの自立する力を奪い、貧困から脱却できない原因になっている。そんな実態があることをご存じでしょうか。

 この「迷惑を生み出す善意」に著者は警鐘を鳴らします。

 「先進国にとって、アフリカが古着の輸出先になってくれるのは、とてもありがたいことです。本来は自国で処理するべきコストを削減できるうえに、古着の輸出自体が一つの産業となり、貿易収支や雇用を増やすことができるのですから。

 しかし、アフリカをはじめとした途上国は、先進国から送られてくる大量の古着によって地元の産業が破壊される問題に悩まされてきました。アフリカの多くの国々では、ミシンを使って自分で服を生産したり、繊維工場を経営したりすることで生計を立て、自立した生活を送ろうとしている人たちがいます。

 しかし、そういった人たちがいくら頑張って商品を作ったとしても、国外からタダ同然で入ってくる古着には到底太刀打ちできません。先進国から大量に流入してくる古着のせいで地元の衣類製造工場が閉鎖に追いやられ、繊維産業に携わっていた多くの地元民が職を失ってきました。」

世界最悪の紛争とスマートフォン


 私たちにとって必須のアイテムとなった、スマートフォン。
スマートフォンに必要不可欠な資源を豊富に産出している国が、紛争や人権侵害、貧困にあえいでいる。著者は、この実態も暴露しています。

 「世界を見渡してみると、資源が豊富にあるからといって、必ずしもその国の国民が恩恵を受けられているわけではないことがわかります。いや、むしろ豊富な資源があることによって、数百年間にわたって、紛争、人権侵害、外国による搾取に苦しみ続けている国が存在します。

 中でもアフリカ中央部に位置するコンゴ民主共和国(以下コンゴ)は、その最たる例と言えるでしょう。コンゴで起きている紛争や人権侵害の問題は、日本に暮らす私たちの生活と決して無縁ではありません。

 コンゴで採掘される様々な鉱物は、スマートフォンやノートパソコン、ゲーム機といった電子機器、近年では電気自動車の製造などにも使われており、私たちの生活とも繋がっているからです。」

なぜ資源が豊富なのに発展できないのか?
紛争が絶えないのか?
大多数の国民が貧困にあえいでいるのか?


 れっきとしたカラクリがあるのです。

最も深刻な社会問題は、人々の無関心


 善意の寄付によって、はるか彼方の国家の産業が潰されている。便利で快適な生活の裏に、紛争や人権侵害が常態化している国家がある。

 本書はこの他にも、肉食の習慣が水不足に繋がっている問題や、衣服の大量生産・大量廃棄が地球温暖化や水質汚染の原因になっている話など、身近に感じやすいテーマを取り上げてその原因に斬り込み、私たちにもできる解決策を提言しています。

 「大切なのは今起こっている社会問題を他人事にしないこと。人々の無関心が最も深刻な社会問題。」と著者は説きます。

「一つ断言できることがあります。それは、私たちが豊かで便利だと感じている生活は、地球環境の、そして誰かの「犠牲」の上に成り立っているという事実です。

 グローバル化によって世界中のありとあらゆる出来事が繋がり合い、インターネットによって地球の裏側とさえ交信できるようになった今、私たちはその犠牲について知れるようになりました。知ってしまった者として、私たちには考える責任があります。何かの、誰かの犠牲の上に成り立つ便利な生活を、私たちはこれからも続けていきたいのかどうかを。

 物を生産する社会、便利で快適な社会を作ることが悪いと言っているわけではありません。『もう十分なのではないか』『どこまで行けば人間は満足できるのか』と、立ち止まって考える時間が必要ではないかということです。」

 世界で起こっている様々なできごとは「どこか遠くのよそのこと」ではなく、「自分の生活の延長線上にあること」。あらゆるできことが繋がっていて、私たちがその原因を作りだしている。良いことだと信じてきたことの裏側で、新たな問題が生まれている。

 豊かな生活を享受しているからこそ、世界で起こっている様々なできごとや、地球規模の“フィードバックシステム”について、しっかり理解しておく必要がありそうです。

【書籍詳細】
あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣
著者 /原 貫太

誰かに伝えずにはいられない、世界の事実がここにあるーー。

目次
もくじ
第1章 アフリカはなぜ今も経済的自立ができないのか
第2章 「衣服ロス」から考える環境廃棄社会
第3章 肉食が水不足につながる「不都合な真実」
第4章 世界最悪の紛争とスマートフォン
第5章 データをもとに「アフリカ」を正しく読み解く
第6章 なぜ近年、日本で貧困が叫ばれるのか

>>詳細はコチラ

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