英語学習

“英語多読”を継続させるには「週刊英字新聞」がオススメだ/黒坂岳央

英語学習においてコスパの良い方法とは何でしょうか? そこで今回は、「週刊英字新聞」を活用した英語多読学習について、ビジネスジャーナリスト・黒坂岳央 さんが紹介します。

英語においては、「多読」ほど効果の高い学習法はありません。

「多読」はマンツーマン英会話レッスンや、海外語学留学などでは絶対に実現しえない、時間密度が濃く、なおかつ経済的に優れたメソッドなのです。

英語多読の効果の高さは、歴史上の人物がYouTubeも、英会話スクールもない時代から海外の人とコミュニケーションを取り、学会で研究結果を発表していたことが証明しています。

さて、この英語多読は非常に優れた学習法でありながら、その最大の壁となるのが「継続」です。

いかに優れたリーディング素材を得ても、継続できなければ意味がありません。次々と本を買って読み続ける、というのは簡単なことではありません。今回は英語多読を継続するために優れた方法をお伝えします。

英語多読には英字新聞がオススメ

私は英語学習をするかなり早い段階で、「新聞を読解すること」に目をつけました。

新聞であれば毎回、リーディング素材を探し、買ってくる手間を省くことができます。また、ニュースという情報を英語で仕入れることができるので、英語力を磨きながら、情報収集にもなるので一石二鳥だと思ったのです。

結論から言えば、英字新聞による英語多読は大正解でした。

予想した通りに、英字新聞は英語多読初心者に優しい素材であり、購入の手間がなく、価格も経済的で、なにより「継続しやすい」という大きなメリットがあったのです。

英字新聞の種類に気をつけよう

ただし、「英字新聞を英語多読に用いよう」と言っても適当に手を出してはいけません。なぜならすべての英字新聞が英語学習者にマッチするわけではないからです。

日本国内の新聞は基本的に大衆紙しかありません、読売、朝日、毎日など色んな新聞社があり、読者の知的層に応じた新聞を発行していません。

しかし、アメリカやイギリスなどでは一般の多くの人が読む「大衆紙」と、インテリ層に向けて作られた「高級紙」があります。世界的に有名な高級紙はアメリカのウォール・ストリート・ジャーナルや、イギリスのファイナンシャル・タイムズなどでしょう。

英字新聞で、なおかつ高級紙となると、英語学習者レベルにはとうてい手を出すことができません。英語圏の人でも知識人でなければ、スイスイと読みこなせるものではないのです。

高級紙は高い英語力のみならず、異文化理解のレベルやビジネス、宗教観などの教養を持ち合わせて始めてどうにかなるものですので、英語学習者はここに手を出すべきではありません。

一方、大衆紙は読みやすく、書かれている英語のレベルも、そう難しいものではありませんが、どうしても国外のニュースには強い関心を持つことが難しいという現実があります。

アフリカの某国で起こっている諸問題が取り上げられても、そもそもその国の存在自体知らなかったり、背景の事情が分からないので関心を持って読み進めることができないのです。

英字新聞は日本国内の英字新聞を選ぼう

私が強くオススメしたいのは、日本国内のニュースを取り扱っている、週刊英字新聞です。

「AFRICOM boss travels to Somalia for high-level talks(アメリカアフリカ軍は高官会議のためにソマリアへ向かった)」

という見出しを見ても、「アメリカアフリカ軍とはなにか?」「高官会議とは?」「なぜそのような事態に陥っているのか?」という疑問符ばかりで関心が持てないと思います。

しかし、日本国内のニュースであればニュースそのものに関心を持つことができるのではないでしょうか。

「NHK to cut TV viewing fees by 4.5%(NHKは受信料を4.5%削減する)」

とあれば、実際にNHK受信料を支払っている人に影響のあるニュースですので、「安くなる? いつから?」といった具合に内容に関心を持って読み進めることができるわけです。

日本国内のニュースなので、内容に関心や背景知識があるというのがプラス効果を生み出してくれます。

オススメしたいのは「国内の週刊英字新聞」

日本国内のニュースを取り扱う英字新聞ですが、いろんな種類がある中でもっともオススメしたいのは「週刊英字新聞」です。

英字新聞の中には、毎日配達されるものもあります。しかし、毎日英字新聞を受け取り続けてもどんな人でも読みきれずに消化不良に陥ってしまいます。そのうち、読みもしない新聞が貯まり続けることにストレスを感じて購読を辞めてしまうことになるでしょう。

しかし、週刊であれば1週間かけて読めばいいので、読解にかける時間を十分に確保できます。

日本国内のニュースを中立的に、分かりやすく、誤読のないよう、根拠とデータを示して伝えてくれる、特に英語多読初心者にオススメしたい週間英字新聞を2つ紹介します。

■「The Japan Times Alpha ジャパンタイムズ(旧:週刊ST)」
元々は週刊STと呼ばれていた新聞です。定期購読をすると、紙の新聞とデジタルの新聞を両方楽しむことができます。

1部233円、1ヶ月わずか1000円ちょっとで多読素材探しから開放されます。もちろん、肝心の内容の品質も秀逸で読みやすくおすすめです。

■「Mainichi Weekly(毎日ウィークリー)」
こちらは毎日新聞社から発行されている、週刊英字新聞です。この新聞の売りは英語音声が無料で聞けることです。新聞を読んだ後リスニングもできるので、一石二鳥です。こちらも1部230円と安く、1ヶ月でやはり1000円ほどの安価で済むようになっています。

以上、具体的に2紙を紹介しました。

まずは1部買って読んでみて、いけると思ったらそのまま購読することをオススメします。230円前後の少額で、リターンの大きい投資になることをお約束します。


黒坂 岳央

カテゴリ:英語学習

【著者紹介】黒坂 岳央(くろさか・たけお)
1981年、大阪府生まれ。「水菓子 肥後庵」代表。ビジネスジャーナリスト。高校卒業後、5年間のニート&フリーター生活の後、関西外国語大学短期大学部に入学。在学中にシカゴの大学へ留学し、会計学を学ぶ。卒業後は、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て、高級果物ギフト専門店「水菓子 肥後庵」を設立。

【書籍紹介】『1年でTOEIC985点&英検1級! 中学レベルの僕が「読むだけ勉強法」で英語をペラペラ話せるようになった! 』(大和出版)

★英語力を高めるヒントが満載「英語学習」記事一覧は こちら

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