英語学習

「復活祭」イースターにまつわる英語雑学あれこれ/西東たまき

春の訪れを感じる欧米のイベント「イースター(Easter)」は、キリスト教ではクリスマス以上に重視されている祝日です。今回はイースターに関する英語表現を紹介していきます。

春の訪れを感じる欧米のイベントが、「イースター(Easter)」です。

日本語で「復活祭」と呼ばれるのは、十字架にかけられて処刑されたイエス・キリストの復活を記念する日だから。

今回は、近年、日本でも耳にするようになってきたイースターに関する英語表現をご紹介していきます。

イースターとは?

十字架にかけられて処刑されたイエス・キリストが予言通り復活した日が「イースター」で、キリスト教ではクリスマス以上に重視されている祝日です。

この祝日は日付が決まっておらず、“the first Sunday after the first full moon following the spring equinox(春分の日の後にある最初の満月の次の日曜日)”と定義されています。2019年は4月21日の日曜日にあたります。

ちなみに、このように年によって日にちが変動する祝日を英語で“movable holiday(イギリス英語ではmoveable holiday)”といいます。日本でも成人の日(1月第ニ月曜日)や敬老の日(9月第三月曜日)など、いくつかありますね。

イースター前の金曜日はキリストの処刑が行われた日“Good Friday”、イースター翌日の月曜日は“Easter Monday”といって、共に祝日になる国が多くあります。祝日が続くこの時期は“Easter holidays(イースター休暇)”と呼ばれ、家族とゆっくり過ごします。

イースターのデコレーションは春の草花やパステルカラーで満ちています。中でも、イースターのシンボルとして有名なのがウサギ(Easter bunny)と卵(Easter egg)です。

ウサギは多産=繁栄のシンボル(symbol of fertility)、卵は新しい命の象徴(symbol of life)とされているのです。最近では日本でもこの時期、ウサギや卵の形をしたイースター用のチョコレートなどが売られていますね。

さて、この時期ならではの英語の挨拶フレーズは“Happy Easter!”です。“Easter”と書くときは、“Christmas”のように大文字で始めることも覚えておきましょう。

●Wishing you a very happy Easter!(楽しいイースターをお過ごしください!)

●Happy Easter to you and your family!(ご家族とともに楽しいイースターを!)

イースターの食

イースターの食卓に欠かせない食、この時期だけに出回る食べ物があります。

・【Hot cross bun】
“hot cross bun”は、この時期になると出回るパンです。スパイスとドライフルーツが入った小型の丸パンの上に白い十字がかたどられているのが目印。伝統的には“Good Friday”の日に食されます。

「パン」という言葉は英語ではなく、英語では“bread”というのはご存知の通りですが、中でも小型の丸パンは“bun”といいます。日本語でもハンバーガーのパンは「ハンバーガーバンズ」といいますね。イギリスでは“bap”といった呼び方もありますよ。もう一回り小さいと“bread roll”と呼ばれます。

・【Simnel cake】
ドライフルーツをたっぷり入れたケーキにマジパンを被せ、ボール状に丸めたマジパンを11個のせた“simnel cake”もまたイースターを象徴する食です。11個のボール飾りは、キリストの12人の弟子からユダを除いた11人を意味しています。

“simnel”の名は「良質の粉」を意味するラテン語“simila”(ギリシャ語“semidalis”とも)から来ていると言われています。これはパスタの原料「セモリナ粉(semolina)」と同じ語源です。

なお、simnel cakeをカバーするのに使われている“marzipan(マジパン)”とは「パン」ではなく、アーモンドの粉と砂糖を混ぜてペースト状にしたお菓子の素材です。
デコレーションケーキの上に動物や人形などが飾られていることがありますが、それらを作っている素材がマジパンです。

【Deviled egg】
イースターシンボルである卵をそのまま使った“deviled egg(デビルドエッグ)”は簡単で美味しい上にアレンジも効くので、イースター以外でも人気のオードヴルです。

縦に二分割した茹で卵の黄身を取り出し、潰してマヨネーズ・マスタード・コショウなどを混ぜて元の場所に詰め直せば出来上がり。

でも、この料理になぜ「悪魔(devil)」なんて言葉が付いているのだろうと思いませんか。

英語では、マスタードやコショウといった辛味のある調味料で味付けした食べ物に“deviled”という形容詞が使われます。辛味(hot)と地獄の炎の熱さの連想は納得できる気がしますね。

Glossary-使える英単語

ちょっと違いを出せる便利な単語をピックアップしてご紹介します。是非、あなたの単語帳に加えてください。

【auspicious】
「縁起が良い、おめでたい」を意味する言葉が“auspicious”です。

●It is considered to be an auspicious sign.(それは縁起の良い印と考えられている。)

【symbolize】
“symbol(シンボル)”は「象徴」のことですが、語尾に“-ize”(イギリス英語では-ise)を付けて「動詞化」すると“symbolize / symbolise(象徴する)”という意味になります。

●Cherry blossom symbolizes the arrival of the spring in Japan.(日本では、桜の花は春の訪れを象徴しています。)

【mark】
「印、マーク」を意味する名詞ですが、動詞として使うと「印を付ける、マークする」の意味になります。例文のフレーズは予定を伝えるときに使えます。“Save the date(その日を空けておいてください)”のフレーズも併せて覚えておくと良いでしょう。

●Please mark your calendar for the next weekend.(次の週末、カレンダーに印を付けておいてください。)

◇ ◇ ◇

日本ではまだ定着率が低いイースターですが、最近は春になると少しずつイースターという文字や飾りを見かけるようになってきています。

キリスト教国では大切な行事なので、この時期のやりとりに一言メッセージを添えると喜ばれるでしょう。日本の春だけではなく、他国の春のイメージも知ってみると楽しいと思いますよ!

西東 たまき

カテゴリ:英語学習
【著者紹介】西東 たまき(さいとう・たまき)
貿易実務や国際機関海外事務所勤務等を経て、現在は日本語および英語で記事を執筆するフリーランスライター。実用英語、海外生活・文化に関する記事を中心に、既存のアフリカ情報とは異なる視線からの東アフリカ・タンザニアの様子なども様々なブログやコラムで紹介している。

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