英語学習

日本人は足りない!? 世界で求められる「国際人」の精神とは/黒坂岳央

どれだけ英語が使えたとしても、「国際人」の精神を知らなければ、グローバルな舞台で恥をかきます。今回はブロガーの黒坂岳央さんが自身の留学・海外勤務経験から、国際人の条件を解説します。

あなたは国際人と聞いて、「国際人=英語が使える」というイメージを持っていないでしょうか?

結論から先にいうと、この考えは正しくありません。どれだけ流暢に英語が使えたとしても、国際人から程遠いローカル思考に染まっている人はいるのです。

今回は誤った国際人への認識を払拭し、正しい国際人になるための心がけをお伝えします。

国際人の条件① 異を受け入れる器を持っている

英語が上手なアメリカ人、ヨーロッパ人にも「国際人」と、そうでない「ローカル人」に分かれます。

彼らを国際人にしている要素、それは「異を受け入れる器」、これを持っているかどうかです。

一度他国へ足を踏み入れれば、そこには自分が生まれ育ち、馴染みのある文化とは地方世界が広がっています。考え方、食文化、宗教、政治観などありとあらゆるものが異なります。

本能的に言えば、人間は「異」を拒絶するようにできています。

例えば狩りをしていた時代に、見しらぬ食べ物を口にすると毒で死んでしまう事もあったでしょう。ですので、未知のもの、馴染みのないものは「否定的」「回避的」というのが本来の人間のものの見方なのです。

しかし、国際人たるもの、本能的に考え、判断してはいけないのです。

私はアメリカのお寿司屋へ行った時、まるで天ぷらを食べているような「揚げた寿司」が出てきて驚かされました。

馴染みがない「揚げ寿司」に驚愕したものの、それはそれで面白いなと思いましたし、アメリカ人たちは「アメリカの寿司もおいしいだろ?」と誇らしげで、「彼らが寿司に求めているのは、鮮度の良さ以外にサクサク食感もあるのでは?」と感じました。

「こんなのは本来の寿司ではない」と、彼らの考えを否定するのは簡単です。しかし、食文化一つとっても、その国ごとにローカライズされるのが普通です。違いを楽しみ、現地の人の好みや考えを受け入れることで、国際人としての器が広がっていくのです。

ちなみに日本人は餃子を「焼餃子」として食べるのですが、中国では水餃子として食べるのがメジャーです。来日した中国人に「日本人は餃子の食べ方が間違っている」と指摘されたら、それは押し付けに感じることでしょう。

国際人としての条件は、「異なるものを許容する器を持つ」ということなのです。

国際人の条件② 自分の意見を持つ

日本を出ると、誰しも自分の意見を持つことの重要性を痛感することでしょう。私は外資系で働いている時にこの重要性を痛感しました。

会議室にいるのは日本人やアメリカ人、ヨーロッパ人だけではありません。アフリカ人、マレーシア人、中国人など実に多国籍でした。

彼らはそれぞれの成功体験や、知識、スキルを持っていて、一つのゴールに向かって「これがいいのではないか?」「こっちがベターだ」と意見を出し合います。

様々な意見を出し合う場で、何も発言しないと欧米文化では、「キミ、何か自分の意見はないのか?」と厳しい姿勢をとられてしまいます。

もちろん、自分の意見を何が何でも押し通すためではありません。それぞれ出し合う意見の良いとこ取りをすることで、一人では決してたどり着くことができないベストに近い答えを得ることが出来るわけです。

フロアのマネージャーが発した印象深い言葉があります。

「日本人は綿密に計画を立てて、正確に、スケジュール通りに実施するのが得意だが、スピード感とコンティンジェンシー(予想外の事態への対応力)に欠ける。フランス人は計画通り綿密な実行力に欠ける面があるが、スピード感と偶発的な事態への対応力に優れている。両者のいいところどりをすれば、ベストなチームができる」と。

日本人からすると計画をきっちり立て、予定通りこなすのは当たり前と思われるかもしれません。しかし、スピードが若干遅く、イレギュラー対応が苦手だという自覚を持っている人は少ないのではないでしょうか。

それを第三者と意見を出し合うことで、強みと弱みを認識し、弱みを強みに変える力を得ることができます。

国際人の条件③ グローバルな視点を持つ

どれだけ英語が堪能でも、自分の意見を持っていても、視点が日本国内だけに向いていては国際力を発揮する場がないので意味がありません。

視点をグローバルに持つ、というのは次のようなものです。

・投資をするなら、国内だけでなく世界の資産へ投資をする。
・国内でビジネスをする日本企業だけでなく、世界市場で活躍するグローバルビジネスマンになる。
・国内ニュースだけでなく、グローバルニュースを読みとく力を持つ。

グローバルの視野を得ることで、人生の選択肢を増やすことができます。

日本以外の国に投資をすることで、日本経済、災害のリスクを避けることができますし、成長著しい国の成長からリターンを得ることができます。

グローバルビジネスマンになることで、自分がビジネスをやりたい国に移住して、世界を舞台に挑戦することができます。

グローバルニュースを読み解く力を得ることで、投資やビジネスチャンスにつながる情報を誰よりも早く得て、世界で何が起こっていて、それが日本にどのように波及するのか? という知識を得ることができるのです。

国際人の条件には、「英語ができること」というものが含まれるでしょう。しかし、問題はその英語を活用して人生の選択肢を広げることにあるのです。

ぜひ、英語学習を進めることで、語学力と国際力を同時に身につけるようにしましょう。


黒坂 岳央

カテゴリ:英語学習

【著者紹介】黒坂 岳央(くろさか・たけお)
1981年、大阪府生まれ。「水菓子 肥後庵」代表。ビジネスジャーナリスト。高校卒業後、5年間のニート&フリーター生活の後、関西外国語大学短期大学部に入学。在学中にシカゴの大学へ留学し、会計学を学ぶ。卒業後は、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て、高級果物ギフト専門店「水菓子 肥後庵」を設立。

【書籍紹介】『1年でTOEIC985点&英検1級! 中学レベルの僕が「読むだけ勉強法」で英語をペラペラ話せるようになった!』(大和書房)

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