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【英語雑学】メーデー(May Day)が5月じゃない国がある/西東たまき

日本では5月1日を「メーデー」と呼んでいますが、海外では“May Day(メーデー/5月の日)”よりも“Labor Day”と呼ぶ方が一般的です。今回はそのうちアメリカの事情についてライターの西東たまきさんが紹介します。

毎年5月1日が近付くと、「メーデー(May Day)」という言葉が耳に入ってきますね。「労働者の日」として知られるメーデーには、労働者の権利要求や労働環境の改善などを求めるイベントが、日本各地で催されます。

日本ではメーデーは祝日ではありませんが、世界では洋の東西を問わず祝日になるところが多数あります。当記事では、中でもアメリカにおける「メーデー」についてご紹介していきます。

「メーデー」は5月とは限らない

日本では5月1日を「メーデー」と呼んでいますが、海外では“May Day(メーデー/5月の日)”よりも“Labor Day”と呼ぶ方が一般的です。“Labor”とは英語で「労働」のこと。呼び名は違ってもやはり「労働者の日」であることに変わりはありません。

文化や政治体制の違いを越え、世界中ほとんどの国で5月1日は一斉に“May Day / Labor Day”とされ、多くの国では祝日になっています。

しかしアメリカの「メーデー」は5月1日ではありません。

アメリカでは“1st Monday of September(9月の第1月曜日)”が「メーデー(Labor Day)」です。週末を含めて3連休になるため、この週末は“Labor Day weekend”と呼ばれます。

9月に「メーデー」を祝う国は世界では断然少数派ですが、アメリカの隣国・カナダもアメリカと同じ日を“Labor Day”としています。2019年は9月2日(月)にあたります。

アメリカの「メーデー」

世界で初めて“Labor Day”のイベントを行ったのは、ニューヨークの労働組合でした。1882年9月5日のことです。

続いて“Labor Day”を最初に法律で祝日としたのは1887年、オレゴン州でした。“federal holiday(連邦祝日)”としてアメリカ全土で祝日になったのは1894年からです。

4月から新学年が始まる日本と異なり、アメリカでは9月から新たな学年が始まることは、よく知られていますね。実際の開始日は学校によりまちまちですが、多くの学校では“Labor Day”前後から始まります。

“Labor Day”の到来は、現実的には「夏休み」の終わりであり、気分的にも「夏」の終わりを感じさせる一日となっているのです。

アメリカ式「メーデー」の過ごし方

さて、アメリカの“Labor Day”はどのような一日なのでしょうか。

全米各地でアートフェスティバルやコンサート等の文化イベントが開かれ、パレードやピクニックなど賑やかなイベントが目白押しとなります。この時期、アメリカに行く機会があるなら“Labor Day”関連のイベントもチェックしてみると良いでしょう。

レストランやショップでは“Labor Day Specials”と称した特別サービスを提供するところもあり、家族や友人との食事やショッピングを楽しむチャンスでもあります。

“No White After Labor Day”とは

ところで、アメリカには“No White After Labor Day”という表現があります。

直訳で「メーデーを過ぎたら白は避けよ」という意味で、ここに出て来る「白(White)」とは「白い服(white clothing)」を指しています。

しきたりに縛られず自由にファッションを楽しめる現代と違い、かつてのファッションは今よりずっとフォーマルで、様々なルールがありました。白は「夏の色」、「休暇にリゾート地で着る色」であり、秋冬の衣類の色としてはふさわしくなかったのです。

“No White After Labor Day”とは、アメリカで夏の終わりを意味する“Labor Day”が過ぎたら、夏のバケーションを象徴する「白い服」は終わりにし、スタイルも意識も切り替えよ、ということです。ちょうど日本の衣替えのような感覚ですね。

自由な装いが許される今ではこのルールは、もはや“outdated fashion rule(時代遅れなルール)かもしれません。都会ではナンセンスでも、古風な地域を旅行する際には、ちょっと思い出してみると良いかもしれませんね。

Glossary-使える英単語

ちょっと違いを出せる、便利な単語をピックアップしてご紹介します。是非、あなたの単語帳に加えてください。

【celebrate】
「祝う」という意味で使われることが多いこの単語には、「称賛する、称える」という意味もあります。

●Labor Day is a day to celebrate worker’s achievements.(メーデーは労働者の功績を称える日です)

【commemorate】
「共に思い出す」という語源から、「記憶に刻む、記念する」といった意味になります。おめでたいことでも、そうでなくても使えます。

●A lot of events are scheduled to commemorate the end of the Heisei era.(平成時代の終わりを記念するイベントがたくさん予定されています)

【nationwide】
「全国的な」という形容詞としても、「全国的に」という副詞としても使えます。 “throughout the country(国中で)”というときは、代わりにこの一語で表現できますよ。

●Labor Day has become holiday nationwide in the mid-1890s in the USA.(メーデーは、アメリカでは1890年代半ばに全国的な祝日になりました)

“Labor Day”を知っておこう

日本では「メーデー」として知られている日が、海外ではもっぱら“Labor Day”と呼ばれていることに驚いた方も多いかもしれませんね。

9月初旬のアメリカのメーデーは「夏の終わり」を象徴する日でもありましたが、5月1日のメーデーは「労働」を象徴する日であると同時に、欧州などでは「夏の始まり」を象徴する日ともなっています。

西東 たまき

カテゴリ:英語学習
【著者紹介】西東 たまき(さいとう・たまき)
貿易実務や国際機関海外事務所勤務等を経て、現在は日本語および英語で記事を執筆するフリーランスライター。実用英語、海外生活・文化に関する記事を中心に、既存のアフリカ情報とは異なる視線からの東アフリカ・タンザニアの様子なども様々なブログやコラムで紹介している。
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