英語学習

「リエゾン」がわかれば、英語がみるみる聞き取れる!/藤沢篤

英語のリスニング能力を上げる一つの方法が、音のつながり「リエゾン」を理解することです。英語学習に詳しいブロガーの藤沢篤さんが、「リエゾン」を意識した学習のコツについて紹介します。

2回海外留学し、現在は英語学習サイトを運営している、ふじさわと申します。

この記事では、語学留学に参加して気づいた「リエゾン」(リンキング)の重要性について紹介します。

「リエゾン」は、ある程度以上の英語学習者なら皆知っていますが、英語初心者にはあまり知られていません。

リエゾンについて知るだけでも、英語を聞き取る能力が上がり、リスニング能力の向上スピードが上がるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

リエゾンとは「つながって変化する音」

リエゾンとは、「音と音がつながって、別の音に変化する現象」を言います。

もともとはフランス語に対して使われていましたが、現在は英語に対しても使われます。

リエゾンは日本語ではほとんど発生しない現象なので理解しにくいですが、英語だと意外なほど頻繁に発生しています。

英語ネイティブたちは、リエゾンがあるのが当たり前すぎて意識すらしていませんが、日本人からしたら鬼門となりえます。

簡単に言うと、日本語の「お願いします」が「おねしゃっす」に変化するようなものだと考えるとよいでしょう。

わかりやすい例として「Did you〜?」という言葉をあげましょう。「あなたは〜をしましたか?」という意味で、海外で僕も頻繁に使います。

Did youは、日本式の英語学習だと「ディドゥ ユー」と発声しますが、リエゾンにより「ディジュー」という音に変化します。

英語ネイティブはほぼ間違いなく「ディジュー」で発音しますし、自分が発音するときも「ディジュー」で通じます。

「ディドゥ ユー」でも通じることは通じますが、リエゾンを意識した方がより「ネイティブっぽい」発音になります。

リエゾンの存在が誤解されるワケ

ここまで読んで、ひょっとしてあなたは「そんなの知ってたよ」と思うかもしれません。

ここで誤解しないでほしいのは「ディドゥ ユー」が「ディジュー」に変化するのは「会話スピードが速いから」ではありません。

会話のスピードが速すぎるからそのように変化すると誤解する人がいますが、そうではなく、会話のスピードに関係なく、音の変化は起こっているのです。

「純粋に音が変化している」ことと「早すぎて聞き取れない」ことは別物として考えましょう。

英語のリスニング勉強などで「早すぎて聞き取れない」という方がよくいますが、そのほとんどは「音の変化を理解していない」から起こります。

リエゾンによる変化はひとつずつ勉強するしかありませんが、20〜30くらいのパターンを覚えると、法則が少しずつ分かってきます。

法則さえわかれば、日常的な会話でも「この音が変化したな」と聞き取ることができ、リスニング力もスピーキング力も飛躍的に上がるようになります。

代表的なリエゾンのパターン

以下に、いくつかのリエゾンの代表的なパターンを紹介します。

リエゾンは、「単語ごと」というよりも「アルファベットごと」に起こります。あるアルファベットとあるアルファベットが並んだときには、高確率でリエゾンが発生します。

■d+y 
上で紹介した「Did you〜」がこれに当たります。この他にもneed youは「ニージュー」、would youは「ウジュー」に変化します。

■t+y
want youは「ウァンチュー」、get youは「ゲッチュー」です。どちらも歌詞などに使われる言葉なのでなんとなくこのように発音することは理解していても、これがリエゾンであり、音声変化であると理解しておくと、応用することができます。

■k+母音
pick upは「ピックアップ」と読みたくなりますが「ピカップ」となります。他にはshake itは「シェイキット」と発音します。

そのほかの音声変化パターン

ここまで「前後の単語の発音がくっつく(リンクする)」という音声変化を紹介してきました。

英語には、リエゾンのような音声変化パターンがその他にもあります。

代表的なものとして、発音されるはずの音が消失する「リダクション」、音が全く別に変化する「フラッピング」まで覚えておくとよいでしょう。

リダクションは that の t が発声されず「ザッ」となる現象です。中学校では「ザット」と発音すると習いましたが、正しくは「ザッ」です。

フラッピングは butter が「バター」とならず「バラー」となる現象です。tt の発音が l に変化しています。

このように、アルファベットからは想像できない音声に変化するパターンがいくつかあるので、知っておくだけで会話がずっとラクになります。

リエゾン(リンキング)、リダクション、フラッピングをおさえておけば、音声変化はほぼ完璧です。どれもそれほどパターン数は多くないので、一度勉強しておくことをおすすめします。

「こんなにたくさん覚えられないよ! なんでこんなに変化するんだ!」と思うかもしれませんが、最初に説明したように、日本語だって変化しています。

できるだけ楽に発音できるように変化するのは、世界中の言語で共通なので、そういうものと思って勉強するのが吉ですよ。


文=藤沢 篤

カテゴリ:英語学習

【著者紹介】藤沢 篤(ふじさわ・あつし)
プロブロガー・アフィリエイター・作家。ブログからの収益で生活する「プロブロガー」になって5年目。IT分野、英語関連、旅、働き方、恋愛、ダイエットなど様々な分野の記事を執筆する。ブログと並行して複数のアフィリエイトサイトを運営し、マルチな収入源を持つ。
2016年には電子書籍分野にも参入し、その著作は15冊を超えている。フリーランスとして独立したい人をサポートする講座「田舎フリーランス養成講座」の講師を務める。また、半年の海外バックパッカー旅を複数回行い、マニラとセブ、それぞれの語学学校への留学経験がある。
■Blog:ふじさわブログ

【著書紹介】『「勝手にコミットしろ。」―糖質制限フジザップ』(ゴマブックス)

★英語力を高めるヒントが満載「英語学習」記事一覧は こちら

あなたへのオススメ記事

  • 「あ~目がつらい!」PCやスマホで目を使い過ぎなら、今スグやるべき疲れ目対策とは?
    PR
  • バックパッカー経験でわかった、本当に使える英語フレーズ/藤沢篤
  • 英語学習嫌いだった僕が激変した、あるきっかけ/藤沢篤
  • 通勤電車が勉強部屋? スキマ時間を使って語学力をアップさせる方法/藤沢篤
  • 「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

    「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

  • 知れば一気に親近感がわく! 歴史人物の「ウラの顔」クイズ

    知れば一気に親近感がわく! 歴史人物の「ウラの顔」クイズ

  • 意外なウラ話にびっくり! スポーツがますます面白くなるクイズ

    意外なウラ話にびっくり! スポーツがますます面白くなるクイズ

  • コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

    コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

  • 知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

    知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

  • いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

    いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

英語学習の人気記事ランキング

  • 教えよう。単語暗記のクソ悪い例/東大「ずる勉」(6)

  • 英単語のつづりは、いちいち覚えるな!/東大「ずる勉」(5)

  • 英語ダメ人間のための単語帳とは?/東大「ずる勉」(4)

  • サラッと勉強してTOEIC800点! 超効率的な「ずる勉」/東大「ずる勉」(2)

  • バカでも英語の偏差値40→70になれる!/東大「ずる勉」(3)

{ カテゴリ別ランキングを見る }

資格・スクール情報

  • 中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説

    中小企業診断士の仕事内容は? 養成課程って何? 中小企業診断士について知っておきたいことを詳しく解説します。

    中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説
  • 行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説

    行政書士って何? どんな仕事をするの? 試験の難易度は? 行政書士に関する素朴な疑問を解決します。

    行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説
ページトップに戻る