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投資で大儲けするには「ある法則」があった!/お金の教養④

デフレの長いトンネルから脱け出そうとしている日本経済。変化に適応して資産を殖やすには何が必要か。『知らないと損をする! 株高時代の「お金の教養」』(菅下清廣著)で学びましょう。今回は第4回目です。

投資の成功率、反比例の法則

勉強し始めの時期には、「熱い業界」や「人気の業界」ばかりを追って失敗してしまいがち。

そうはいっても、ときには、「これから来る!」という業界に心惹かれることもあるでしょう。

ここで、一つの法則をお教えします。

その業界が若ければ若いほど、成功の規模は大きくなります。

草創期の業界のなかでイキのよさそうな会社に投資して、もし当てたら莫大なお金が入ります。

しかし、当たる確率はごくごくわずかです。

私の感覚では、


・創成期→投資家の1000人に1人が一攫千金、大金持ちになる

・成長期→投資家の100人に10人が大成功、資金がうるおう

・成熟期→投資家の100人に100人がほどほどの利益を得る


といったところでしょうか。


良い例がIT業界です。

1997年、あるITの会社の上場が決まりました。

たまたまITに注目していて、周辺情報についても勉強しており、その会社の技術力を高く評価していた私は株を購入。当時は一株70万円でした。

2000年には、その株はなんと1億6700万円になりました。

その会社の名前は、Yahoo! JAPAN。

インターネットが海のものとも山のものともわからなかった時代に立ち上げられた会社が、その後のITバブルの波に乗じて大化けしたのです。


しかし見逃してはならないのは、同社と同時期に設立されたITベンチャーが星の数ほどあったということ。そのほとんどは今もう存在していません。創成期の業界にはノウハウの蓄積がありませんから、潰れる企業も多いのです。

生き残った企業は現在大企業となって、インターネット社会を支えています。


一攫千金を夢見る人は、この法則を覚えておきましょう。

「1000人に1人」を目指すなら、やはり業界を熟知していることが不可欠。リスクはあっても、創成期に投資することです。

株以外にもある、資産のつくり方

ところで、投資による資産形成を勧める私が「株」を一番推奨するのはなぜだと思いますか?


それをお話しする前に、まずは「資産」とは何かを整理しておきましょう。

資産には、金融資産とコモディティ(物資資産)の2種類があります。

金融資産とは現金、投資信託、株や債券などです。

コモディティは、金・銀などの貴金属、石油などのエネルギー、トウモロコシや小麦などの農産物、土地や建物などの不動産も、コモディティに入ります。

初心者にとって、どちらが始めやすいかは一目瞭然ですね。

コモディティは、何が上がるか下がるか、選別しづらいのです。とくに不動産は単価が高く、気軽に始めるにはハードルが高いでしょう。


というわけで、基本原則は二つ。

一つは「初心者は金融資産がベター」。もう一つは、「短期投資がベター」です。

この本で語る投資術は、「10年、20年と同じものをもってじっくり増やす」のではなく、できるだけ短期間に、「低いときに買い、高いときに売る」手法を前提としています。

なぜなら、今の世の中が先行き不透明だからです。2030年まで日本は上げ潮だと言いましたが、世界を見わたしてみると、全体的には動乱の時代です。

富が集中し、格差が広がっていくこの時代は、人心がすさむ時代でもあります。

貧困層が富裕層を憎み、貧困国家が豊かな国家を憎み、そこに宗教や民族の違いも絡んで、さらなる分断を生みます。紛争の火種は尽きず、政情不安はいつ経済に打撃を与えるかわかりません。世界有数の安全な国である日本とて、北朝鮮の動向によってはどうなるかわかりません。


こんな時代は、機敏に動ける投資をするべき。その点、株は最適です。危ないと判断すれば、いつでも売れます。

少額で始められて、徐々に慣れていくことができるという点で、初心者向きともいえます。

5万~10万円程度からスタートし、様子がつかめたら徐々に増やしていく、という入り方をおすすめします。

菅下 清廣

カテゴリ:マネーテク
【著者紹介】菅下 清廣(すがした・きよひろ)
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント。投資家。学校法人立命館 顧問。メリルリンチをはじめとする名門金融機関で活躍後、現職。変化の激しい時代に次々予想を的中させることから「経済の千里眼」の異名をもち、政財界にも多くの信奉者をもつ。『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』(PHP ビジネス新書)、『マネーバブルで勝負する「10 倍株」の見つけ方〔2018 年上半期版〕』(実務教育出版)など著書多数。

【書籍紹介】『知らないと損をする! 株高時代の「お金の教養」』(KADOKAWA)

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