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ボーっと生きているとチャンスを逃す!「人と時代」を読む力/お金の教養⑫

デフレの長いトンネルから脱け出そうとしている日本経済。変化に適応して資産を殖やすには何が必要か。『知らないと損をする! 株高時代の「お金の教養」』(菅下清廣著)で学びましょう。今回は第12回目です。

好景気には外に出よ!

投資で勝つには情報の質を見抜く目が必要で、それには勉強が不可欠です。

とはいえ、ただ本と首っ引きになればいいというわけではありません。

お金持ちへの道は、難しい本を読みふけることではないのです。

第11回で挙げた情報リストの中に、経済学や金融工学の難しい本がなかったことにお気づきでしょうか? 見通しの精度が高い人の情報や、時代を経ても色あせない投資術や歴史書、過去に行われた未来予測……などでしたね。


そう、私が皆さんに磨いていただきたいのは「人と時代」を読む力です。その知恵をつける最良の道は、日常生活の中であらゆる方向にアンテナを張ることです。

ここからは、そうしたライフスタイルについてお話しします。さまざまなノウハウを紹介しますが、いずれもしかめっ面で専門書を読むより楽しいことは確かです。


まず、好景気時代にこのライフスタイルを送る上で最重要な心得は何でしょうか。

ズバリ、「外に出ること」です。

どういうこと? と思われた方も多いかもしれません。デフレ時代はどうしても、家にこもる人が増えます。しかし経済が活性化してくると人は外に出て、さまざまに活動するようになります。そこに参加して、直接「世の中」に触れましょう。

人はもちろん、モノからも時代が見えます。その時代ならではの流行がヒントを与えてくれることもあります。


ヒントは、銀座や新宿などにだけ落ちているわけではありません。

毎日行く近所のスーパーでも、アンテナを張っていれば情報を拾えます。

たとえば去年、バターが一時的に品薄になりましたね。

スーパーにバターがまったくないと気づいた私は、家に帰ってバターの上場会社を調べました。「六甲バター」という会社の業績が伸びそうだ、と思って株を購入したところ、果たして急騰しました。

ボンヤリ暮らしていては、こんなチャンスはつかめません。

人と、知恵と、チャンスに出会える生活をぜひ始めましょう

好景気こそムダを省こう

毎日のお金の使い方についての意識も変えましょう。

おすすめしたいのは、「好景気の今だからこそ、ムダを省け」ということです。

と言っても、やみくもな節約ではありません。水道代や電気代をケチるなど、日常の出費を少しでも減らそうと我慢を重ねても、気が滅入るだけです。


資産形成をするなら、もっと楽しい気分で日々を過ごさなくてはなりません。

ではどうするか。「使いどころ」を決めるのです。

やりたいことや、楽しいと感じることは何かを考え、そこにお金を使いましょう。

ただし、楽しいからといってパチンコにつぎ込んだり、ゲームに興じたりするのはただの浪費。一時の熱中と引き換えに、お金も時間も消し飛んでしまいます。

お金をかけるなら、楽しくてためになることをしましょう。

自分の能力向上につながるようなことにお金を使う、いわば自分への投資です。

興味や関心のある分野について知識を蓄積するのです。


お金は、能力と知性のあるところに集まります。

知的でなければ、一時的にお金持ちになってもすぐお金に見放されるでしょう。

そういう人は、お金を稼ぐための能力を磨いていません。偶然成功しても、それをセオリー化したり、できた資産を守ったりする知恵をもっていません。

ですからお金を得たとたん、意味のない贅沢をして散財して一転借金生活に――といったことになるのです。

今現在お金がないならば、まず能力を上げることから始めましょう。

そうすれば、お金が寄ってきます。


分野は、興味さえあれば何でもOK。「いわゆる勉強」でなくても構いません。映画を観たり、美味しいものを食べたりして感性を刺激することが楽しいなら、それも立派な能力磨きです。たとえば安いレストランに週に何度も行くのをやめて、週1回、高級レストランに行きましょう。その味を堪能すれば心身ともに満たされますし、空間の美しさや行き届いたサービスも、良い店の何たるかを知ることにつながります。そして、それ以外の日は思い切って自炊。

「使いどころ」が決まれば、それ以外の締めるべきポイントもわかります。これが、楽しみながらムダを省く知恵なのです。

菅下 清廣

カテゴリ:マネーテク
【著者紹介】菅下 清廣(すがした・きよひろ)
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント。投資家。学校法人立命館 顧問。メリルリンチをはじめとする名門金融機関で活躍後、現職。変化の激しい時代に次々予想を的中させることから「経済の千里眼」の異名をもち、政財界にも多くの信奉者をもつ。『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』(PHP ビジネス新書)、『マネーバブルで勝負する「10 倍株」の見つけ方〔2018 年上半期版〕』(実務教育出版)など著書多数。

【書籍紹介】『知らないと損をする! 株高時代の「お金の教養」』(KADOKAWA)

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