資格取得

中小企業診断士の将来性はどうなの? ニーズは? 収入は?

ビジネスに関わる資格によっては、将来性があるものとないものとで見方が分かれる場合があります。せっかく資格を取得するのであれば、将来に向けて有効に活用できる仕事を目指したいものです。企業の経営をサポートする中小企業診断士の場合、果たして将来性はどうなのでしょうか。この記事では、中小企業診断士の特徴やニーズ、収入などを含めた将来性について解説します。

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中小企業診断士の資格について

中小企業診断士は、中小企業の経営状態を診断して、売上の向上につながる助言や解決策を提案する仕事です。社会情勢や景気の影響を受けやすい中小企業の中には、苦しい経営から抜け出せない会社が少なくありません。そのような中小企業の経営者を支える経営コンサルタントとして注目を集めているのが、中小企業診断士と呼ばれる資格保有者です。

財務や労務などの幅広い専門知識と有益な分析力は、多くの経営者の信頼を得るうえで欠かせないスキルといえるでしょう。だからこそ、中小企業診断士は、経営コンサルタントの技能を証明できる唯一の国家資格として位置づけられています。

米国の経営専門職学位であるMBAと並ぶほど、経営分野においては権威ある資格と称されることもあります。そのため、中小企業診断士でも一流クラスになると、その高いコンサルティング能力を求める中小企業がさまざまな業界に及ぶことも珍しくありません。

中小企業診断士の将来性について

では、職業としての付加価値やニーズ、収入面などに触れながら、中小企業診断士の将来性を浮き彫りにしていきましょう。

1. 日本企業の約9割が中小企業

中小企業庁の「2019年版 中小企業白書」によると、日本の企業数は全体で359万社あり、そのうち358万社が中小企業となっています。端的に比較すると、中小企業の数は日本の企業全体の約9割を占め、大企業は全体のわずか1%未満に過ぎません。つまり、日本の経済はサービス業や製造業、小売業などさまざまな中小規模の企業によって支えられている構造なのです。

それにもかかわらず、多くの中小企業では慢性的な「人手不足」「資金不足」「生産力低下」といった問題に悩まされています。これによって、雇用環境が悪化したり起業しても程なく廃業に陥ったりする中小企業は少なくありません。

今後もグローバル化が進むにつれて、経済活動の競争が激しくなり、中小企業が抱える問題はますます深刻な状況になっていくでしょう。これらの問題を解決する手段として、経営コンサルタントが重宝される可能性は決して低くありません。経営に悩みを抱える多くの中小企業において、中小企業診断士へのニーズは一層高まっていくことが予測されます。

この資格は本当に大丈夫? 中小企業診断士の将来性はどうなの?

2. 年収1000万円も目指せる

中小企業診断士は、数ある資格の中でも高収入を目指せる職業の一つです。実際に登録されている中小企業診断士の構成比でみると、500万円~800万円が一番多く、約半数が年収800万円以内となっています。一方で全体の約3割の中小企業診断士が、年収1000万円以上を稼いでいることも大きな特徴です。

ただし、中小企業診断士の資格を取得したからといって、たちまち年収が増えるわけではありません。中小企業診断士としての経験や実績など、企業の経営を立て直す貢献度に比例して、年収の額も変わってきます。企業の管理職としてコンサルティング業務に年間100日以上携わっている人や、独立して多方面の専門分野で活躍している人なら、1000万円~1500万円の年収も可能です。

日本の経済を動かしているのはほとんどが中小企業であり、その数の多さを考えれば、資格を生かせるチャンスは計り知れません。将来性という視野において、努力しだいでは高収入の道が開ける資格といえるでしょう。

3. 認知度が上昇している

過去において中小企業診断士の認知度は、弁護士や税理士などと比べて低い傾向にありました。しかし、将来性のある資格として評価が高まるにつれ、人気とともに認知度が上昇しつつあります。2016年の日経新聞の調査では、ビジネス部門を対象にした取得したい資格のランキングで、中小企業診断士が1位に選ばれました。

選ばれた理由の1つに、会社内で重要なポジションに就く中小企業診断士は、代替の可能性が低いというメリットが挙げられます。マーケティングや財務、人事労務など、経営に直結する幅広い知識とスキルは中小企業診断士ならではの魅力です。そのため、多くの中小企業診断士は中小企業だけでなく大企業でも活躍しており、代わりの効かない責任ある業務を任せられています。

経験を積んだあとはプロのコンサルタントとして独立し、講演や執筆活動など、さまざまな分野で活躍の場が広がることも人気の理由といえるでしょう。いずれにしても健全な企業経営に欠かせない中小企業診断士は、いまやメジャーになりつつある資格といえます。

4. AIが代替するのは難しい

職業の将来性を考えるとき、人工知能(AI)やロボットと今後どのような分野で競合するのかがポイントになります。この先10年~20年後の社会は、およそ半数の職業がAIに代替されると予測されています。では、中小企業診断士はどうなっていくのでしょうか。実は、中小企業診断士という仕事は、人間だけでなくAIにも代替されるのが難しい職業に選ばれています。

なぜなら、企業の問題というのは経営者や従業員、顧客のニーズなど、さまざまな角度から解きほぐす必要があるためです。人と人が接し、コミュニケーションをとることで解決の糸口をつかむ士業は、機械である人工知能には困難な行いといえるでしょう。したがって、AIが人間の仕事をどんどん奪っていく未来が訪れても、中小企業診断士は淘汰されることのない職業として位置づけられています。

中小企業診断士になる方法について

中小企業診断士になるためにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは資格取得に役立つ情報を取り上げていきます。

1. 通信講座で勉強する

中小企業診断士になるためには、当然のことながら国家資格を取得しなければなりません。試験は年齢や性別、学歴などに関係なくだれでも受験することができますが、かなり難易度の高い資格です。ほとんどの人は、取得するまでに半年から1年以上の長期戦を覚悟する必要があります。会社勤めの人なら、試験勉強をどのように確保するかが重要になってくるでしょう。

そこで、効率的な勉強方法の1つとして好評なのが、いつでもどこでも自分のペースで学習できる通信講座です。資格として人気のある中小企業診断士向けに、教材やテキストが充実している通信講座は少なくありません。通勤中の電車やバスの中で、スマホやタブレットの画面を見ながら学習できるため、時間を上手に活用して勉強に取り組めます。

もちろん自宅のパソコンで気になる講義を何度も反復しながら学習することも可能です。合格への道のりは、学習時間を計画的に保つことがポイントとなるため、自己管理ができる人にとっては有効な勉強方法といえるでしょう。

この資格は本当に大丈夫? 中小企業診断士の将来性はどうなの?

2. 中小企業診断士養成課程制度を利用する

中小企業診断士の資格を取得するためには「1次試験」と「2次試験」にパスしたうえで、「実務補修」をクリアする必要があります。ところが、中小企業診断士養成課程という制度を利用すると、「2次試験」と「実務補修」を受けずに取得することができるのです。中小企業診断士養成課程制度とは、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する中小企業大学校、または登録養成機関が開講する養成課程を受講し、卒業することで中小企業診断士として登録が認められる制度です。

利用するにあたっては、200万円以上の費用がかかりますが、将来性のある資格取得のための投資として前向きにとらえるべきでしょう。また、卒業するまでには半年~2年間の受講が義務づけられているため、平日に仕事をしている人は、土日に開講される養成課程を選ぶ方法もあります。

中小企業診断士の将来性は明るい!

経営の専門的な知識やスキルを持った中小企業診断士は、代替の利かない職業として多くの企業から脚光を浴びています。高収入を目指せることはもちろん、多方面の分野で需要も伸びているため、明るい将来が期待できる資格といえるでしょう。顧問コンサルタントとして企業の経営管理を担いたい人や、独立してコンサルティング活動の幅を広げたい人は、価値ある資格の一つ、中小企業診断士を目指してみてはいかがでしょうか。

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