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中小企業診断士の関連資格をピックアップ! 本当に役立つ資格6選

中小企業診断士は、経営コンサルタントを認定する唯一の国家資格です。ビジネスマンが取得したい資格として人気がありますが、受験科目は7科目と多岐にわたる知識が必要で、難易度の高い資格です。仕事をしながら資格を得るには3~5年かかるといわれますが、各科目に関わる資格を持つことで有利になることもあるでしょう。ここでは、中小企業診断士の一次試験の科目に関連する資格を順にご紹介します。

中小企業診断士の一次試験科目と関連が深い6つの資格

中小企業診断士の一次試験は「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」の7科目があります。そこで、これらの科目と関連する国家資格・民間資格を、順にご紹介していきます。

1. 知名度抜群!財務・会計について学べる日商簿記検定

日商簿記検定は、企業の経営活動を記録・計算・整理し、経営成績と財政状態を明確にするための技能です。簿記を理解しておくことはビジネスにおいて非常に重要なことですから、多くの人が取得している知名度の高い資格となっています。

中小企業診断士の一次試験においては、「財務・会計」の科目と関連します。「財務・会計」は一次試験だけでなく、二次試験の事例4でも出題される科目です。企業の問題・課題を抽出するためには、財務状況を把握して理解・分析できることが非常に重要ですので、中小企業診断士試験と関連度が高く、実力が必要な科目だといえるでしょう。

一次試験は知識を問う内容で、具体的には日商簿記2級相当の知識があると有利です。簿記の基礎、原価計算、決算整理仕訳、経営分析など会計の問題、それに加えてファイナンスの問題が出題されます。

ちなみに、二次試験の事例4の問題はさらに複雑なため、単に知識があるだけでなく応用力が求められますので、別途対策が必要です。経営管理や経営分析を行うために必要な、日商簿記1級での原価計算などの知識があるとよいでしょう。どちらにしろ、日商簿記2級相当の知識は備えておけば大いに意義があり、役に立つはずです。

2. 経済学・経済政策の苦手克服! 経済学検定

経済学検定試験(ERE)とは、経済学の実力を判定する試験です。主に経済学部の学生を対象としており、総合的に経済学がどの程度身に付いているかを判定します。

ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、金融論、国際経済、統計学の6分野から判定され、ビジネスの基礎知識とその応用力を育てる試験としてビジネスマンからも注目されている試験なのです。中小企業診断士の一次試験においては、「経済学・経済政策」の科目との関連度が高くなっています。

中小企業診断士の試験では「ミクロ経済学」「マクロ経済学」を中心に出題されます。EREでは、経済学を学び始めたビギナーのために「EREミクロ・マクロ」という試験も用意しており、こちらでは「ミクロ経済学」「マクロ経済学」の2科目だけを受験することが可能です。中小企業診断士対策として無理なく勉強をするためには、この「EREミクロ・マクロ」の取得だけでも対応できます。

3. 経営法務の基礎を学べるビジネス実務法務検定

企業の経営は、さまざまな法律の枠組みの中で行われています。ビジネス実務法務検定試験は、あらゆるビジネスに関わる法律の知識を習得するための検定試験です。ビジネスに関わる法律は、会社の設立や定款の作成に始まり、企業の機関設計、買収や合併などいろいろなケースがあります。

1つ例を挙げれば、ビジネス上の契約に不備があったときなどに、正しい法務知識を身につけていればトラブルを防ぐことができるでしょう。そのため、中小企業診断士の試験でもその知識が重視されており、一次試験の「経営法務」の科目に関わっています。

ビジネス実務法務検定試験は、レベル別に1級〜3級が設定されていますが、中小企業診断士試験に対応するのは3級及び2級と同程度の知識です。中小企業診断士試験のために取得しようと思うと2つの級の出題範囲をマスターする必要があるため、やや非効率的かもしれません。

ちなみに、ビジネス実務法務検定3級に合格すると「ビジネス法務リーダー」、2級に合格すると「ビジネス法務エキスパート」、1級に合格すると「ビジネス法務エグゼクティブ」の称号がそれぞれ与えられます。

4. 運営管理について理解を深められる販売士検定

販売士は、日本商工会議所が認定している民間資格です。流通業界で必要となる、顧客のニーズを的確に捉えた商品開発や、仕入、販売、物流の技術や知識を、1級〜3級の3つのレベル別に検定します。この検定のための学習で、マーケティングをはじめ、経営企画の立案、財務予測など、企業経営に関する高度な知識を取得することが可能です。

3級は販売員のレベル、2級は売り場の管理者のレベル、3級は店長・経営者レベルとなっています。特に小売業界での知名度が高い資格で、取得すれば販売のスペシャリストとしてのアピールが可能になるでしょう。

中小企業診断士の一次試験における「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「企業経営理論」「財務・会計」の科目に、販売士の知識と関連する問題が出題されます。中小企業診断士試験に対応できる知識があれば、販売士検定1級と同等のレベルが取得できているといえるでしょう。中小企業診断士と親和性が高く、試験内容も類似のものが多いので、同時に取得を目指してもいいかもしれません。

5. 企業経営理論を学ぶなら経営学検定

経営学検定(マネジメント検定)は、日本経営協会検定事務局が主催する民間資格です。経営に関する知識とその応用としての経営管理能力・問題解決能力・マネジメント能力などが身に付いているかを、初級・中級・上級の3つのレベルで検定します。

初級は学生や新入社員・若手社員のレベルで経営学の基礎知識、中級は中堅社員〜マネージャーレベルで経営・マネジメントの体系的知識、上級は経営幹部・上級管理者のレベルでビジネス構想力と戦略策定の知識が問われる内容です。学生やビジネスマンが取得することで、就職活動やキャリアアップなどに役立つでしょう。

中小企業診断士の一次試験では、「企業経営理論」の科目に経営学検定の初級・中級と同程度の内容が出題されます。中小企業診断士試験対策に勉強するなら、中級までの学習で充分カバーできるものです。

6. 経営情報システムを学ぶならITパスポート

ITパスポートとは、ITに関する基本的な知識を身につけられる情報処理技術者試験の1つとしての国家資格です。ITを利用する全ての社会人を対象とし、情報技術に関する共通的な知識を得て、情報機器及びシステムを活用して安全かつ的確に業務を行っていくための資格とされます。

同様の情報処理に関する国家資格である「基本情報技術者試験」も情報技術に関する基本的な知識に関する資格ですが、こちらは情報処理技術者を対象にしており、技能面の能力も問うものですので、ITパスポートの方が難易度は低めです。

中小企業診断士の一次試験では、「経営情報システム」の科目との関連性が高くなっています。ITパスポート試験の出題範囲を学習しておけば、中小企業診断士の試験対策にもなるでしょう。

「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」よりさらにランクが上で難易度の高い「応用情報技術者試験」の資格を取得していれば、中小企業診断士一次試験のうち「経営情報システム」の科目が免除されるという仕組みがあります。情報処理技術者として活躍されている人は、これを活用すると良いでしょう。

中小企業経営・政策の科目だけ関連する資格が無い

中小企業診断士の一次試験には7つの科目が出題されますが、そのうち「中小企業経営・政策」のみ特に関連性の高い資格が存在していません。この科目のうち「中小企業経営」は、中小企業の経営特性や経営課題を知ってその実態を理解するもの、「中小企業政策」は国や地方自治体が中小企業に対して講じている補助金や助成金などの策について学習するものです。

「中小企業経営」に関しては、前年度の中小企業白書の内容から、中小・小規模・零細企業の経営状況の変化、ITの利活用の状況、設備投資の状況などについて出題されていることが多くなっています。

「中小企業政策」に関しても同様のことがいえますが、出題範囲が限られていて暗記の要素が強いことからも、比較的対策のしやすい科目です。最新の過去問題集やテキストを活用して、出題される内容の傾向をしっかりと把握しておくことが重要となるでしょう。

中小企業診断士の関連資格はキャリアアップにもつながる!

これまで中小企業診断士の試験内容に関連する資格をご紹介してきましたが、これらの資格はごく一部に過ぎません。他にも科目ごとに、類似した資格がいろいろ存在します。それらの資格を既に持っている人なら、中小企業診断士試験にもそのスキルを有効活用できるでしょう。

まだどの資格も取得していない場合、どの資格も同時期に取得しておいて損はありません。時間に余裕があるなら、併せて学習を進めてみてはいかがでしょうか。

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