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【社会人の大逆転勉強法④】一流の人が実践している「本質をつかむ」勉強法

連載「社会人の大逆転勉強法~AI(人工知能)を超える人材になるために」の第4回目です。一流の人が実践している勉強法とは一体どんなものなのでしょうか。

「人工知能は学習する」と言われていますが、学びのプロセスは人間とコンピュータでは異なります。学校での受け身的な勉強だけでなく、経験を通して学んできた人は、表面的な情報に惑わされない「本質をつかむ力」も育っているのです。

そこで今回は、コンピュータにはない人間らしい能力、「本質をつかむ力」の鍛え方についてお話しましょう。

身体で感じる「一次情報」、頭で作り上げる「二次情報」

「この人の言っている内容はよくわかるんだけど、どこかしっくりこない」
「この情報は正しそうだけど、なんだか違和感が残る」

身の回りにある様々な情報や、誰かの発言から、このような印象を受けたことはありませんか。現代は様々な情報が飛び交っているせいか、「一つ一つ分析して、きちんと確認しないと不安だ」という声もよく聞きます。でも実際は、頭で判断する前に、身体で判断しているのです。たとえば、誰かが発した言葉の意味を理解する前に、身体で声のひびきを感じ、心地いいなとか、耳障りだなといった印象を受け取っています。

このように頭で判断するより先に、身体がキャッチする情報を「一次情報」と言います。「一次情報」に対して「二次情報」とは、数値、外見、スペックなど、身体が感じた情報が脳に送られて、言語化された情報です。つまり、外部から受け取る情報には、皮膚が感じる「一次情報」と、頭が作り上げる「二次情報」があり、それぞれ別モノなのです。

私が塾講師として受験生を指導していると、一次情報と二次情報、両方を見る大切さを実感することはよくあります。ある受験生と接した時、「これから伸びていきそうだ」とピンとくることがあります。これは一次情報による直観です。それに対して二次情報は、模試の判定結果、偏差値やIQや出身校といったスペック的な情報です。

もし、塾講師が生徒の二次情報だけを見れば、「この時期でE判定なら、志望校はムリだな」と判断するかもしれません。ですが実際は、数か月もすれば最初の印象どおり、成績がぐんぐん伸びていくのです。そうして志望大学に合格する、ということもよくあります。

このように、一次情報と二次情報の両方が大事なのは、何も教育の現場だけに限りません。たとえば、営業職やサービス業の方にとっても、お客様をどうとらえるかは重要なポイントです。「一次情報」を感じているにも関わらず、それを無視してわかりやすい数値やスペックだけを鵜呑(うの)みにしていると判断を誤ってしまいます。

しかし現代は、皮膚からの「一次情報」より、目、耳、鼻、口などの感覚から入ってくる外見や言葉などの「二次情報」を重視する傾向があります。その原因は、私たち日本人が子どもの頃から受けてきた教育の影響が大きいのではないでしょうか。

知識やスキルを拠りどころにしていると、頭で考えることが増え、勉強の仕方が“頭でっかち”になっていきます。そうすると“皮膚感覚”が弱くなり、「一次情報」を感じられなくなってしまうのです。そうなると、一次情報の中に含まれる本質をキャッチできません。

では、どんな学び方をすれば“皮膚感覚”を高め、本質をつかめるようになるでしょうか。

一流の人が実践する勉強法 ~“会って、学んで、感覚をうつす”

表面的な情報に惑わされず、本質をつかむ能力を高める最短ルートは、“あなたが学びたい分野において、実際に体現している人に会って学ぶ”です。これはどんな分野の勉強であれ、非常に重要なポイントです。会って学ぶ状態と、会わないで学ぶ状態では、大きな差がつきます。

私の師匠、南極老人は、自身が受験生の頃、評判の高い予備校講師の講義を聞きに大阪から東京までわざわざ何度も足を運びました。感銘を受けた書籍を読んだ際にも、実際にその著者に会いに行ったそうです。なぜそうするのかと言うと、書籍で理論を学び、新しい知識を頭に入れるだけでなく、その人の感覚を受け取るためでした。具体的に言えば、「なぜそう考えるのか」、「なぜその言葉を使うのか」、「なぜそれができるのか」を会得しようとしたのです。

たとえば、全国1位の営業マンがいるとします。その人が書いたノウハウを真似しても、同じような営業成績を上げるのは難しいものです。でも、実際にその営業マンに会って、立ち居振る舞いを肌で感じ、全国1位の営業マンの感覚をつかんだ時に、ノウハウの意味が腑に落ちるのです。

今は、ネットを使えば手軽に無料で情報を集めることができますし、いつでもどこでも学べます。それはとても便利なことですが、デメリットもあります。それは、先生の元に足を運ばなくてもたくさんの知識を得られ、それで満足してしまう、ということです。

確かに、お手本とする人の元にわざわざ行って学ぼうとすると、お金も時間もかかります。しかし、その経験には本やネットから知識を得る以上の学びがあります。皮膚感覚を通して受け取ることは「一次情報」であり、その中には本質が含まれているからです。

一足飛びに高いレベルへと進みたいなら、目指す人と同じ空間で過ごし、感覚をうつす勉強法に挑戦してみてください。

次回は、最終回。AI時代に勝ち、人生100年時代に活躍し続けるための勉強法をお伝えします。

(つづく)

大学受験塾ミスターステップアップ専任講師
大学受験塾ミスターステップアップ専任講師柏村 真至(かしむら・まさし)



柏村 真至(大学受験塾ミスターステップアップ専任講師)

カテゴリ:資格取得

大学受験塾ミスターステップアップ
https://mrstepup.jp/

【著者紹介】柏村 真至(かしむら・まさし)
大学受験塾ミスターステップアップ専任講師。京都大学文学部卒業。『E判定からの大逆転勉強法』と『E判定からの限界突破勉強法』を執筆。全国から問い合わせが殺到し、一躍カリスマ講師となる。

【書籍紹介】改訂版 E判定からの大逆転勉強法(著:柏村真至・武田康・村田明彦・南極流宗家/出版社:KADOKAWA)
累計10万部突破した『E判定』シリーズ。5教科を1冊にした決定版が新課程に対応!
本番に強くなる、やる気が持続する、苦手意識がなくなる! 偏差値40でも東大・京大に合格する方法を教えます!
「資格試験に合格した」などの喜びの声もあり、社会人の方にも役立つ内容となっています。

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