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“勉強嫌い”を今こそ克服!独学のすすめ/「超」独学法 野口悠紀雄氏に聞く【前編】

社会人になってから「何かを学びたい」と思っても、辛い受験勉強のトラウマから躊躇してしまう人も多いのでは?そこで今回は、『「超」独学法』の著者である野口悠紀雄さんに「独学」の正しい方法について伺いました。

「独学は無限の可能性を秘めている」と説くのは、今年6月に『「超」独学法~AI時代の新しい働き方~』(角川新書)を出版した野口悠紀雄さん。

野口さんは著書の中で、「webや検索を利用することで、20年前には想像もつかないほど効率的に独学を進めることができるようになった」と言います。

そこで、今回は野口さんに「20~30代から始める『独学』の正しい進め方」について伺いました。

社会人向けの学校はビジネス。柔軟に変更できる独学がベスト

―――まず、独学をすすめる理由を教えてください。

野口:多くの人は、「学び直すためには学校に行く」とまず考えます。しかし、それは極めて非効率です。

社会人のための学校の多くは、ビジネスを成り立たせることが目的です。したがって、そこに来る人の能力を高める仕組みになっているかどうかは、疑問なのです。

社会人になってから何を学ぶべきかは、一人ひとり違います。そのため、学校で対応できないことが多いのです。だから、独学でしかやりようがない。例えば、外国語の勉強も、職種や目的によって学ぶべき内容は全く違ってきます。

とはいえ、あまり難しいことを考える必要はありません。

とにかく、始めることが必要です。とにかくやる。間違っていたらやり直す、の繰り返しです。

「2つのバナナで迷って餓死するサル」になるな

―――「どのように勉強を始めればいいか分からない」という方もいると思いますが、そういう方はどこから取り掛かればよいでしょうか?

野口:どこからでも構いません。「どこからやるべきか」などと考えるのは、無駄です。考えているから、いつまで経っても勉強を始められないのです。

少しでも勉強したいと思うテーマを見つけたら、とにかく始めてみましょう。迷っていて、結局何もやらない、というのが一番いけません。

「サルに同じ大きさの2つのバナナから選ばせると、どっちがいいか迷って、ついに餓死する」という話があります。そんなサルになってはいけない。少しくらい小さくとも、何も食べないよりはいいのです。

独学ならいつでもやり直しがききます。間違ったらやり直せばいいのです。学校に通うと、一度学科を選択したら、別の学科に変更するのはコストがかかって大変です。それに対して、独学は非常に柔軟に対応できます。

本来、勉強は「楽しいもの」。知れば好奇心が生まれる

―――社会人になってから勉強しようと思っても、「勉強は辛いもの」と、やる気がなかなか起きない方もいると思いますが……。

野口:「勉強は辛いもの」と考えている人は多いですね。「辛いけどやらなければ」と多くの人は考えます。だから勉強が進まないのです。

勉強は本来、楽しいことです。我々の世代は、親から「勉強するな」「家の仕事を手伝え」と言われて育ちました。だから、我々は親の目を盗んでこっそり勉強していた。

しかし、ある時から日本社会は豊かになりました。そして、親から「勉強しろ」と強制されるようになった。勉強を強制されて育ったのですから、勉強=辛いものになるのは当然です。そういう世代は、かわいそうだと思います。

―――そういう世代が勉強を楽しむには、どうすればいいのでしょうか?

野口:先ほど話した通り、まずは始めることです。知識が蓄積されれば、好奇心が生まれます。何もないところから好奇心は生まれません。

ただし注意すべきことは、気になることをwebで調べると、ネットサーフィンになってしまって、次から次へと調べてしまうことです。

ついつい面白くて、のめり込んでしまう時は、気をつけましょう。Webの情報には正しくないものも混ざっているので、「(これを調べることは)間違っている」と思ったら、調べるのをやめて引き返すことも大切です。

―――「目的をはっきりさせることも重要」と著書にありましたが、目標の立て方で注意すべき点はありますか?

野口:「立てた目標が自分に達成できるかできないか」の判断が非常に重要です。この判断は、さきほどの「間違いかどうか」の判断に比べれば簡単です。

例えば、「ノーベル賞を取りたい」という目標は多分無理でしょう。そのような判断はできると思います。また、例えば目標の資格試験に通るか通らないかの判断もできるでしょう。

つまり、目標が高いか低いかという判断です。目標があまりにも高すぎると、いくら努力してもたどり着かないので、途中で挫折してしまいます。

逆に、低すぎても意味がありません。自分にとってちょうどよい目標の高さを目指しましょう。独学を続けながら、目標の高さを変えていけばいいのです。

 

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人間は何者にもなれる、稀有な生き物

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新美 友那 

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【著者紹介】野口 悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て2017年9月より早稲田大学ビジネスファイナンス研究センター顧問。一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。ベストセラー多数。

■Twitter:https://mobile.twitter.com/yukionoguchi10
■note:https://note.mu/yukionoguchi
■野口悠紀雄online:http://www.noguchi.co.jp/

【書籍紹介】『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』(KADOKAWA)

AI時代の新しい働き方を実現するために最も重要なスキルが、「超」独学法である。経済学、英語、ファイナンス理論、仮想通貨、人工知能など、どんなジャンルも独学できた最先端かつ最強の勉強メソッドを初公開。

『「超」独学法~AI時代の新しい働き方~』を読む

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