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東大理Ⅲ出身の家庭教師の僕が「苦手な記憶」を克服した方法/東大流記憶法

正しい記憶法を身につければ、試験や実生活に役立つこと間違いなし! 『東大流頭が良くなる記憶法』(吉永賢一著)で記憶力が良くなるさまざまなテクニックを学びましょう。今回は第1回目です。

私もかつて「記憶するのが苦手」と思っていた

東大理Ⅲ出身の家庭教師として、これまで1000人以上を教えてきた私も、かつては記憶することが苦手でした。

しかし、いま思えば、そう思い込んでいただけでした。

私の子どものころのことです。

その当時、母が毎日のように私を近所の川辺まで散歩に連れていってくれて、その道すがら、いろいろな植物の名前を教えてくれました。

もちろん、母は全部の名前を知っているわけではありません。そこで私は、家に帰ったら、かならず植物図鑑で調べることにしていました。

調べていると、だんだんと覚えてきます。それがうれしくって、あるとき私は「すべて覚えてしまおう!」と思いつきました。そして、実際にスイスイと覚えてしまったのです。

それでも私は、自分のことを「記憶力がいい」とは思っていませんでした。なぜなら、植物図鑑ならカンタンに覚えられたのに、同じシリーズの歴史図鑑はまったく覚えられなかったし、また、覚えたいとも思わなかったからです。

なんだか、その歴史図鑑を覚えるのは、丸暗記しているみたいでいやだったのです。

それは、理科は好きだったけれども、社会は苦手だったことも関係していたのかもしれません。

そして、丸暗記が嫌いな自分に対して、「ぼくは記憶するのが苦手なのだ」と思い込んでいました。

「記憶って面白い!」とはじめて思えた瞬間

そんな私の「記憶」に対する嫌悪感が消えたのは、小学校の3~4年生のころでした。

きっかけは、トニー・ブザンの『トニー・ブザン 頭がよくなる本』(佐藤哲訳、東京図書)を読んだことです。

じつは、この本を読む前にも「記憶法」について書かれた本を何冊か読んだことがありました。ところが、当時の私は、いわゆる記憶法のテクニックが邪道に思えて、実行する気になれなかったのです。

しかし、この『頭がよくなる本』を読んだときはちがいました。

この本には、10個の単語を数字と結びつけて覚えるという、カンタンな記憶のエクササイズが載っていました。そこで試しにやってみると、なんと、カンタンに記憶ができたのです! それがうれしくて、何度も試してみました。

「記憶って面白い! 暗記って楽しい!」

生まれてはじめて、そう思いました。

それがきっかけとなり、私はさまざまな記憶法の本を読み、自分でもいろいろな方法に挑戦していくようになったのです。

人間の記憶は無限である

「記憶」についての知識がどんどん深くなっていく中で、私はあることに気がつきました。それは「人間の記憶は無限である」ということです。

私たちは、本当にものすごくたくさんのことを覚えられるし、実際に覚えているのです。たとえば、自分の名前、生年月日、幼稚園のときの思い出、小学生のときの思い出、友だちの名前、友だちの住んでいるところ、友だちの家への道すじ、途中にある店、親戚(しんせき)の名前、友だちと一緒に出かけた場所、そこでの出来事……等々。

いま、覚えていることをすべて書き出そうとしたら、おそらくいつまでたっても終わらないでしょう。それほど私たちの記憶容量は膨大なのです。

年齢を重ねるにつれ、記憶しやすくなる

さらに、私たちは覚えれば覚えるほど、もっと覚えていきます。

たとえば、はじめての土地に引っ越してきたときのことを考えてみてください。

はじめは土地勘がなくて、道もまったく覚えられません。

ところが、何がどこにあるのかがわかってくると、「○○の隣には△△がある」「△△の裏には□□がある」といった具合に、すでに覚えたことにつなげて、どんどん新しい知識を覚えていけます。

つまり、知識や経験が蓄積されればされるほど、物覚えが良くなっていくのです。つまり、年齢を重ねるにつれて、じつは記憶がしやすくなっていくのです。

「子どものころは、あんなによく覚えられたのに……」と私たちはよく言いますが、じつはそうとも言い切れないのです。

実際、私はいま30代後半ですが、「物覚え」については小さいころにくらべて、ベストな状態だと感じています。

かつての私自身のように「自分は記憶力が悪い」などと思い込むのはもうやめましょう。いまの自分にとって必要性のある知識であれば、どんな知識でも覚えていける力を私たちは持っています。

ただし、たとえその力があったとしても、使用法をまちがえてしまえば、その能力は発揮されません。たとえば、コピー機を使うとき、原稿を複写面に挟まずふたの上に置いたままコピーをしてしまったらどうなるでしょう。何度スタートボタンを押そうとも、原稿はコピーされませんよね。使用法をまちがえれば、記憶も同じなのです。いつまでたっても、「物覚えが悪くて……」となってしまいます。

これから私が紹介する記憶法は、私自身はもちろん、私のたくさんの教え子たちが実践し、確実に効果を上げている方法です。ぜひとも、正しい「記憶法」を知っていただき、あなたに備わっている無限の記憶力を実感していってください。

(つづく)

 
 



吉永 賢一

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【書籍紹介】『東大流 頭が良くなる記憶法』(KADOKAWA)
「物覚えが悪い」のではありません。ただ、正しい記憶法を知らないだけなのです。これが本書を貫く著者のメッセージです。本書ではまず著者の提唱する「向上の法則」について紹介します。多くの人は欲張ってしまうあまり、ムリな覚え方をしてしまう。しかし、カンタンだけど伸びるゾーンがあります。それを見つけて、効率的に頭を良くする方法を見つけようということです。これは目から鱗の考え方です。それ以降は、1000人以上を教えてきた豊富な実績にもとづいての記憶法のテクニックの紹介。人間の記憶力は無限です。本書で紹介される方法を実践してみると、それが実感できます。

【著者紹介】吉永 賢一(よしなが・けんいち)
実業家、投資家、教育者。東京大学医学部家庭教師研究会代表。IMC株式会社代表取締役。日本メンサ会員。1971年群馬県生まれ。1991年東京大学理科3類入学に伴い上京。居候生活から始め、学費捻出のために家庭教師のほか、10種以上の職業を経験、生きる道を模索する。2005年東京大学医学部医学科退学。現在は、年間の3ヶ月程度を海外で過ごし、セミナー開催、インターネット上での『投資入門』『東大記憶法』『Super Fast English!』等の各種教材販売、テクニカルトレードのツール開発・販売などを行っている。

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