資格取得

「人生100年時代」のライフプラン実現を支えるFP/資格トレンド

いま狙うべき資格の最新トレンドを、LEC東京リーガルマインドの人気講師陣が伝授! 第3回目のテーマは、ファイナンシャル・プランナー(FP)。自身も独立系FPとして幅広く活躍している岩田美貴先生が解説します。

「人生100年時代」に求められる“お金のお医者さん”

ファイナンシャル・プランナー(以下、FP)は、個人のライフプランを実現するために、経済的な側面から包括的にアドバイスを行う「お金の総合アドバイザー」です。

独立系FPであれば、顧客の収入や支出、資産や負債、さらには生命保険や公的年金の加入状況などの情報を収集し、それをもとにして、顧客のライフプランを診断し、さまざまなアドバイスを行う相談業務が仕事のメインになります。場合によっては、生命保険の加入に関する相談、住宅ローンに関する相談など、スポット的に相談を受ける場合もあります。

「人生100年時代」といわれる今の時代に、老後まで経済的に困窮することなく生活するのは容易ではありません。FPは、まさに「お金に関する街のお医者さん」です。いま、社会的に最も求められているのがFPの資格です。

FP資格が生かせる業種は?

独立はしないまでも、会社に勤めながら、ライフプランのアドバイスを行うこともできます。

銀行や信託銀行などの金融機関、生命保険・損害保険会社、不動産業界では、もはやFP資格は必須といっても過言ではありません。

FP資格を保有することで、幅広い知識をもとにしたコンサルティング営業を行うことができ、確実に実績を伸ばすことができます。また、企業によっては人事評価にFP資格の有無が問われることがあります。

それ以外にも、FP資格を活かせる仕事はさまざまです。

関連業界では、営業だけでなく事務職であっても、FPの知識は必要になりますし、例えば、コールセンターなどではFPの資格を保有していることで顧客満足度の高い対応ができることは間違いありません。

また、一般企業であっても、労務・総務関連の部署でFP資格を活かすことができます。

資格取得のメリットは?

FP資格を取得することで、関連業界への就職・転職を有利に運ぶことができます。また、入社後、スムーズに業務を行うためにもFP資格は欠かせません。

特に、金融機関や保険会社に勤務している方は、FP資格を取得するメリット大きいです。

受講生の声を聞くと、「資格を取得することで顧客に対して積極的にアプローチすることができるようになった」「自社商品を説明するだけでなく包括的なコンサルティングをすることができるようになった」――という声をよく聞きます。資格取得によって専門分野を超えた幅広い知識を習得することができるため、業務の幅を広げることが可能です。

また、FP関連の仕事に就いていないという受講生からも、「FP資格を取得することで経済誌を読むのが苦痛でなくなった」「資産運用に活かすことができた」――という声がたくさん挙がっています。

さらに、FPとして経験を積むことで、独立・開業も夢ではない、といったこともこの資格の魅力でしょう。

また、FPとしてお金に関する記事やコラム等を書く執筆業務に携わることもできます。最近では、各企業が副業を認める動きも大きくなっていますが、FP資格を保有していることは大きなアドバンテージになります。

FPって、どのくらい稼げるの?

独立開業した場合、その人の収入は業務の内容によって大きく異なります。

相談業務の報酬には特に基準はありませんが、1時間当たり5,000円~20,000円の報酬が一般的です。独立系FPの場合、保険代理店や投資信託などの証券、不動産の仲介などを兼業しているケースも多いですが、その場合は仲介手数料が収入のメインとなります。

関連業界に就職をする場合は、上級資格である1級FP技能士、CFP(R)資格を保有していて実務経験もあれば、年収600万円~800万円程度が相場だと思われます。

気になる試験内容・勉強期間は?

3級FP技能士では約40時間、2級FP技能士では約100時間が合格するための平均的な学習時間です。3級合格後にすぐに2級を目指す場合は、合計で140時間程度の学習が必要になります。

これは資格学校を利用した場合ですが、独学で学習する場合はもう少し時間を長めに見積もる必要があります。

社会人であれば、仕事をしながら勉強する必要がありますが、スキマ時間を利用するなどの工夫で、毎日2時間程度コツコツ勉強するのが合格の秘訣です。もちろん、毎日勉強できないという方は、週末などお休みの日にしっかり時間を取って勉強しても構いません。

■試験時期
FP技能検定(3級、2級)は5月、9月、1月の年3回です。例年、5月試験は5月第4日曜日、9月試験は9月第2日曜日、1月試験は1月第4日曜日です。

FPの上級資格であるCFP(R)資格は毎年6月、11月の2回実施、1級FP技能検定(基礎編)は毎年9月、1月の実施となります。

■試験概要
FP技能検定(3級、2級)には学科試験と実技試験があります。

それぞれ別々に合否が判定され、学科試験、実技試験とも合格することで3級もしくは2級FP技能士となります。

試験実施団体は、NPO法人日本FP協会と一般社団法人金融財政事情研究会の2団体です。学科試験については、どちらで受検しても共通の問題、実技試験は3級では3科目の中から選択、2級では5科目の中から選択となります。学科試験も実技試験も60%の正解で合格です。

■合格率(難易度)・合格者数
3級FP技能検定の合格率は60~80%程度、2級FP技能検定では30~40%程度の合格率となります。

60%の正解で合格となるため、毎回の合格率にバラツキがあるのが特徴です。2018年5月試験では、3級の合格者は12,866名、2級では7,063名(共に日本FP協会実施試験)です。

(つづく)

岩田 美貴

FP(ファイナンシャル・プランナー)についてもっと知りたい方はこちら

【著者紹介】岩田 美貴(いわた・みき)
LEC専任講師。
経済・金融関係の出版社勤務を経て、1997年に(有)モーリーズ 岩田美貴FP事務所を設立しファイナンシャル・プランナーとして独立。「顧客に寄り添うFP」をモットーにライフプラン全般にわたるコンサルティングを展開する。
LEC講座のほか、大学や企業でのFP講座、自治体の市民講座、マネーセミナーや講演会など幅広く活躍している。

■ファイナンシャル・プランナーの受験に関する問い合わせ先
特定非営利活動法人(NPO法人) 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
一般社団法人 金融財政事情研究会

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