資格取得

女性だからこそ、海外でのMBA取得を目指すべき意外な理由/川尻秀道

MBA留学は性別に関係ないものですが、女性のほうがハードルが高くなる面もないとはいえません。今回は「MBA Lounge」の川尻秀道さんが、女性がMBA留学を目指すべき理由をまとめました。

「MBA Lounge」では定期的にMBA個別相談会を開催していますが、参加される方の男女比は、だいたい80:20で男性が多いといったところです。

MBAの理由を聞いてみると、男性の方からは、「社費選考をパスしたのでMBA留学をする」とか「キャリアチェンジを果たすため思い切って会社を辞めてMBA留学に挑戦したい」というような話が聞かれます。

一方で、女性の方からは、「現在勤めている会社が男性社会で居心地が悪い。更なるステップアップのためにMBAを取得したい」とか、「結婚や出産時期との兼ね合いが心配で、MBA留学になかなか踏み切れない」というような相談も頂いたりもします。

MBA留学は性別に関係なく大きな挑戦であり多大な努力が必要になることは間違いないですが、それでも男性よりも女性のほうがそのハードルは高いようです。

では女性がMBA留学をあきらめるのは仕方がないことなのでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。

筆者はこれまで数百人ものMBA留学志望者の相談に乗ってきていますが、MBA留学をすることで得られるメリットは、実は男性よりも女性のほうが大きいのではないかと考えています。

今回は、そんなMBA留学を目指す女性の方に向けたメッセージです。

MBA留学をすると世界で活躍する女性から大きな刺激を受ける

日本を離れ欧米やアジアの国々でビジネスを学ぶと、それらの国々ではビジネスの第一線で活躍する女性マネージャーが多いことに気付くはずです。

上司が女性というケースは、今でこそ日本でも聞くようになってきていますが、それでも日本はまだまだ男性優位の社会であることに疑いはありません。

世界経済フォーラム(WEF)が発表した世界各国の男女平等度を示した「The Global Gender Gap Report 2017」によれば、同レポートの経済部門で日本は144カ国中、114位と数値で見ても日本は女性へ対する平等度が低いことが分かります。

男性社会の風潮がまだまだ残る日本で社会人生活を送っているとなかなか気付くことはありませんが、世界では実に多くの女性が企業内で重要な役職に就き、重要な意思決定をしているのです。

海外のビジネススクールには、20代の頃から社会の第一線で活躍をしてきた多くの女性クラスメートに出会うことになるでしょう。

そんな彼女たちは自信に溢れ、クラス内のディスカッションでも男性以上の迫力で議論をすることもさることながら、プライベートでは子育てと仕事を両立させながらMBAに挑戦している女性もいるはずです。

そんな彼女たちを見て「私も彼女たちと同じようにもっともっと頑張らなきゃいけない!」と感じるかもしれません。

日本ではまだまだ少ない「社会進出をしている強い女性」に出会うことで、自分自身のキャリアに対するモチベーションもあがり、社会での自分の立ち位置を再認識するようになるでしょう。

ビジネススクールでは女性出願者が有利

MBA出願に関して言えば、男性よりも女性のほうが有利であるといわれています。

その理由は、MBA学生のダイバーシティにあります。ビジネススクール側としては、なるべく女性の人数を増やして、講義やグループディスカッションに女性としての視点をもっと取り入れていきたいと考えているんです。

世界MBAランキングのひとつであるファイナンシャル・タイムズ誌の「Global MBA Ranking」は、女子学生の比率を審査項目に入れており、男女比50:50の場合は当該項目で最高スコアとしています。

多くのビジネススクールの男女比は大体70:30や60:40だったりするので、少しでもランキングを上げたいビジネススクールは、女性の人数を増やしたいと考えているわけです。

とは言っても、必ずしも女性であれば無条件で有利というわけではありません。

やはり出願エッセイやインタビューなどで、女性として経験してきたことや女性としての考え方をアピールすることが必要になってきます。

女性としてクラスに貢献できる要素をしっかりと持ち合わせていることが大切です。

女性視点は無視できないトレンド

顧客のユーズが多様化している現代社会において、企業は自社商品を販売するために様々な新しい戦略を立てていく必要があります。

マーケティング戦略ひとつをとっても、従来の教科書通りの戦略では成功はなかなか難しいでしょう。

そんな中、女性としての新しい視点も今後大きなトレンドになると筆者は考えています。企業は更に多くの女性向けのポストを用意してくるようになります。

そんなとき、その相応しいポストに就くだけの準備ができている日本の女性はどのくらいいるでしょうか。

ビジネス基礎知識、リーダーシップ能力、コミュニケーション能力、そしてグローバル感覚、それらのスキルを身に付けたビジネスウーマンは、今後も社会に必要不可欠であり、需要もますます増えていくと考えています。

いまのうちにMBA留学をしてこれらの能力を身に付けておけば、社会の変化に素早く対応した人がチャンスを掴むことができるのではないでしょうか。

◇ ◇ ◇

冒頭でお話しした通り、日本人女性がMBA出願をする場合、様々な理由で男性よりはハードルが高いのが現状です。

しかしながら、そのハードルを乗り越えMBA留学をすることでそこで得ることができるメリットは男性よりも大きなものになります。

もしあなたが女性でMBA留学に興味があるのであれば、是非思い切って挑戦してみてはどうでしょうか。


川尻 秀道

カテゴリ:資格取得

【著者紹介】川尻 秀道(かわじり・ひでみち)
MBA Lounge 代表。
1978年1月生まれ。静岡県出身。少年時代は、勉強「普通」、スポーツ「普通」、顔「普通」。三拍子そろった普通の少年。あまりの「普通」の人生に危機感を感じ、人生最大のリスクを背負って2007年8月よりMBA国際認証トリプルクラウン校であるクイーンズランド工科大学(オーストラリア)のQUT Business SchoolへMBA留学。現在はMBA Loungeを運営。MBAでの経験、海外勤務や海外事業での経験から学んだ事を惜しみなくシェアし、クライアント様が第二のキャリアとして世界で活躍して頂くことに最高の喜びを感じる。

【参考資料】
「The Global Gender Gap Report 2017」
「FT Global MBA ranking 2018: methodology and key」

★社会人の学びに役立つ「資格取得」記事一覧はこちら

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