資格取得

「ウェブ解析士」の資格は仕事のやり方を大きく変えた/峰岡孝平

近年耳にするようになった新しい資格「ウェブ解析士」。今回は上級ウェブ解析士の資格をもつ株式会社アービンズの峰岡孝平さんに、資格取得後に生じた仕事の変化について体験談を語ってもらいました。

はじめまして、株式会社アービンズの峰岡孝平と申します。2012年から「上級ウェブ解析士」の資格を保持しており、今回はその資格を取得する前後での変化についてお話していきたいと思います。

日頃の業務では、クライアントのウェブサイトを制作し、その後の運用フォロー、効果測定という形でウェブ解析を行なっています。

クライアントの業種は様々で、飲食、フィットネス、教習所、不動産など一般消費者の方を相手とした業種や、製造、運搬、卸などの法人を相手とした業種もあります。

ウェブ解析を行なう主な対象は、一般消費者の方を対象とした業種となり、現在は自動車教習所、不動産仲介、アパレルを販売する小売などです。

解析のマンネリ化に悩んでいたころ、資格を知る

私自身、「ウェブ解析士」の資格と出会うまで、これらの業務は少し行き詰っていました。

ウェブ解析の業務では、クライアントと一緒に企画しウェブサイトを公開、その後半年間くらいは月に1回の頻度で、お互いに数値を把握するという状況が続きます。

ユーザーの行動、ページに対するリアクションなど、実際の反応が数値でわかることにお互い刺激を受け、改善が進みます。

ただ、半年を過ぎたあたりから数値も安定し始め、大きな改善を行わない限り、ほぼ同じような報告が続くという状況が生まれます。

「前月から大きな変化はありませんが」という決まり文句で月例の報告がスタートし、公開時にあった熱量も少しずつ下がっていってしまいます。

いわゆる“マンネリ”と呼ばれる状態です。

短期集中のキャンペーンサイトであれば、このような状況に陥ることは少ないと思います。しかし、中長期で継続し続けるサービスサイトの場合、双方に熱量を維持して運営し、スパイラルアップし続ける状況を作ることはとても困難な状況でした。

どのようにこの現状を打破するか、試行錯誤の日々が続きました。

ちょうどその頃に、「ウェブ解析士」の資格と出会います。

2011年に「初級ウェブ解析士」(当時の名称)、2012年に「上級ウェブ解析士」の資格を取得しました。

資格を取得するなかで学んだのが、「ウェブ解析の対象は、ビジネス全体である」という考え方でした。

この考え方に触れるまで、私が業務の範囲だと考えていたのは、ウェブサイトの中だけでした。それまで、ウェブサイトだけにフォーカスした情報収集、分析、報告をしていたのです。

しかし、本来追求すべきは、クライアントのビジネスモデル、経営課題、中長期のビジョンなど、ウェブサイトの外の部分も含まれます。

それまでの自分は、いわば狭い視点でクライアントと関わっていたことに気づかされます。まさに木を見て森を見ず。

私が解析しているウェブサイトは、全体の中のごく一部であるという認識を持つことができました。

資格を取得するなかで、クライアントとどのように関わっていくべきか、一つの道筋が見えてきたというわけです。

クライアントの長期的なパートナーとなる

資格取得から7年、まだまだ試行錯誤を続けている日々ですが、少しずつクライアントの持つ本質的な課題、中長期のビジョンなどを把握することができるようになりました。

ウェブ解析においては、自分の中で勝手に範囲を限定せず、様々な角度からクライアントの情報を収集していきます。

ウェブサイトに直接関係がないことも含め、クライアントのビジネスに興味をもち、好奇心を持って関わることを大切にするようにしています。

その結果、ウェブサイトというものを一つの接点に、業務の効率化や採用、育成など人材に関すること、商品開発やプロモーション方法など、多岐にわたる内容を定例会で話し合うことが増えてきました。

これらの情報を元に、改めて現在のウェブサイトの位置付けやあるべき姿、今後の戦略などを再構築していきます。その結果、改善のスパイラルアップが生まれ、お互いに高い熱量を持って取り組むという状況が継続していきます。

高い視座と広い視野、多岐にわたる視点を持つ

ウェブ解析という言葉から、「ウェブ」に関することに範囲を限定してしまいがちですが、高い視座と広い視野、多岐にわたる視点を持つことが大切です。この視点は、今後も意識していきたいと思っています。

クライアントの課題を解決する長期的なパートナーとして、常に伴走できる「ウェブ解析士」であり続けたいと思います。


峰岡 孝平

カテゴリ:資格取得

【著者紹介】峰岡 孝平(みねおか・こうへい)
1985年生まれ。愛媛県出身。大学卒業後、株式会社アービンズに入社。10年にわたり窓口、開発、ディレクションまで幅広い業務をこなす。動画で人材育成を支援する「MOVE ON」開発責任者。2011年に初級ウェブ解析士(当時)、2012年に上級ウェブ解析士の資格を取得。2017年、株式会社 KDDI ウェブコミュニケーションズによるSmart Communication Award 2017にて「500 Startups Japan」受賞。Googleのクラウドサービス「GCP」のユーザーグループであるGCPUG愛媛の運営、Tableau四国ユーザ会の運営を行い、四国へのサービス普及に努める。Tableau Desktop Qualified Associate。Google Certified Associate G Suite Administrator。松山大学では、特別講師を務める。

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