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行政書士の試験難易度が知りたい! 合格基準や必要な勉強時間の目安とは?

受験を希望する人が多い行政書士試験ですが、実際にどれくらい難しいものなのか気になる人は多いはずです。この記事では、行政書士試験の難易度と、試験に受かるための合格基準や必要な勉強時間の目安について紹介します。

受験できるのは1年に1回のみ! 行政書士試験とは?

行政書士として働くためには、法律の専門家としての国家資格の取得が必要です。

初めて受験を考えている人は、大変難易度が高い試験ではないかと考えがちではないでしょうか。しかし、実際に行政書士試験を受けるにあたり、受験資格は設けられていないのです。年齢や学歴など関係なく、誰でも受けることができます。

ただ、行政書士の試験を受けられるのは、1年に1回のみです。この機会を逃した場合は、次の試験が開催される1年後まで待たなければいけません。行政書士の資格の取得を考えている人は、計画を立てて、早めに準備することをおすすめします。

受験の申し込みは、郵送、もしくはインターネットから出願することが可能です。従来は、受験願書を行政書士試験研究センターに郵送する方法が一般的でしたが、インターネットでの申し込みが年々増加傾向にあります。

また、受験会場は自分が住んでいる地域限定ではなく、全国各地で受けることが可能です。申し込みの際は、自分が希望する場所を選びましょう。

受験に合格したら、資格が取得できます。その後、所属する都道府県の行政書士協会に入会すれば、行政書士として活動することが可能です。

企業や事務所など働き方はさまざまですが、行政書士としての経験を積めば、将来的に行政書士事務所として開業することもできるでしょう。


行政書士試験の難易度とは? 司法書士との違いって何?

行政書士は、一般的に難関国家資格の1つとされています。そのため、資格を取ることは非常に難しいと考える人もいるでしょう。ただし、数ある法律系の国家資格の中では、難易度が高くないほうだとされています。

行政書士と名前がよく似ている司法書士も、法律系の国家資格です。司法書士は行政書士に比べて、取得が非常に難しいとされています。

行政書士と司法書士の仕事の違いについて、よく分からない人も多いかもしれませんが、この2つは同じ案件でも作業内容が異なっているのです。

行政書士は、生活に関連する書類作成や手続きが業務になるため司法は絡みません。一方、司法書士は法律を軸とする書類作成や手続きを代行する仕事になります。そのため、法律が絡まない案件を、司法書士が取り扱うことはできないのです。

行政書士の資格を取得することは、決して簡単ではありません。ただ、司法書士ほど難易度は高くないとされているのも事実です。活躍の場を広げるためにも、複数の国家資格を取得する人も珍しくありません。高齢化社会が進む日本の社会の中で、遺言や相続など、司法書士の活躍の場は格段に広がっていくことが予測されます。

まずは、難易度が高くない行政書士の資格を登竜門として、相性のいい司法書士をはじめ、受験資格が必要なほかの国家資格を受験することも可能です。国家資格を増やすことで、業務の幅を広げることができるでしょう。

行政書士試験の合格率が低いのはなぜ?

行政書士は、他の国家資格と比べると難易度が高くないと言われています。では、試験の合格率はどうなのでしょうか。

過去10年間における合格率の推移を見ると、平成28年度は10.0%、平成29年度は15.7%、平成30年度は12.7%になり、その合格率は平均で10%前後になっています。過去10年間の中で、高いときには15.7%ほどとなった場合もありますが、逆に6.6%ほどとかなり低くなった場合もあります。この結果から、合格率は非常に低いことがわかるでしょう。

しかし、難易度が高くないとされる行政書士において、合格率が低いのには2つの理由が推測できます。

1つめは、必要な試験資格がないということです。受験する側にとっては、受験資格が設けられていないことは非常に助かることでしょう。行政書士の試験は年に一回です。勉強を始めたばかりであったとしても、とりあえず受験してみようと考える人も少なくありません。全体の受験者の中に、そういった人が一定数いるため、合格率が下がる要因のひとつになっています。

2つめは、数ある問題の中で割り当てられる点数が高く設定されている問題があることです。その設問が正解であれば問題はありませんが、もし不正確であれば1問で大きな点数を失います。その正解率によって、合格率も大きく左右されている可能性があるでしょう。


行政書士試験での合格基準とは?

資格の勉強をする際は、計画を立てることが重要です。行政書士試験での合格基準を知れば、どの程度の勉強をすれば合格できるのか、大変参考になるでしょう。

特に初めて受験する人は、やみくもに勉強するのではなく、その合格ラインに達することを目標として勉強の方法を決めていくと、合格する確率が高くなるかもしれません。

まず、試験は、法令等科目と一般知識等科目の2つに分かれています。出題形式は、法令等科目で択一式(5肢択一式と多肢択一式)と記述式、一般知識等科目は択一式(5肢択一式)です。それぞれの配点は1問につき、5肢択一式が4点、多肢択一式が8点、記述式が20点になります。

試験は、300点が満点です。合格するためには、法令等科目の得点が244点満点中122点以上、一般知識等科目の得点が56点満点中24点以上を取らなければいけません。全体の得点では、180点以上の正解が必要です。

また、問題を解くにあたり、時間配分も重要な要素となります。問題は全部で60問あり、それを試験時間である3時間で解かなければいけません。問題に答えなければ、正解や不正解の前に、得点を得ることはできないのです。

勉強をする際は、正解率だけでなく時間の管理も行って、試験当日に慌てることのないようにしておきましょう。

600時間以上必要⁉ 行政書士試験を突破するのに必要な勉強時間

行政書士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に600時間と言われています。

しかし、初めて受験する人にとっては、本当にそれだけで合格できるのか不安に思う人も多いでしょう。実際に、法律関連について初めて勉強する人は、600時間では少ない場合が多いことも事実です。

ただ、人によって必要な勉強時間は異なるため、1年間は勉強に取り組むことを目安として、余裕を持って計画を立てると安心でしょう。

勉強の方法は人それぞれ違いますが、中には独学で勉強をしている人もいるでしょう。しかし、独学で勉強をすると600時間以上に膨大な時間がかかると言われています。

行政書士の試験には、7,000円の受験料が必要です。決して、安い金額とはいえません。また、試験日は、年に1回であることから、1回で確実に合格して資格を取りたいと考える人も多いでしょう。

独学以外にも、通信教育や専門学校に行くなど勉強の選択肢は多数あります。コスト面をできる限り抑えるために独学を選ぶ人は、受験するにあたりしっかり計画を立てて、効率よく勉強するようにしましょう。

また、本番を迎える前に、一度模擬試験を受けてみることもおすすめです。

模擬試験を受けることによって、本試験と同様の緊張感の中で受けることができるうえ、自分の弱点を知ることができます。あとは、弱点を重点的に復習すれば、弱点を補えることが可能です。さらに、現在の自分のレベルを客観的に確認することができるので、今後の勉強方法などにも活かすことができるでしょう。


しっかり勉強して合格を目指そう!

行政書士は、他の国家資格と比べると難易度が高いわけではありません。しかし、簡単に誰でも取得できる資格ではないということを念頭に置いておきましょう。

また、確実に合格するためにも、事前の準備は大切です。余裕を持って計画を立て、十分に勉強してから受験するようにしましょう。

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