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MBAランキングはどのように決められているのか?/川尻秀道

ビジネススクール選びの一つの判断基準が、MBAランキングです。評価基準とランキング結果をもとに最適なスクール選びを行うための見方や基礎知識について、MBA支援を行う川尻秀道さんが解説します。

The Economist誌のMBAランキング「Which MBA?」は、世界各国のビジネススクールやMBA学生が注目しているMBAランキングのひとつです。

ビジネススクール選びに悩んでいる人は、評価基準とランキング結果を参考にしたうえで、自分にとって最適なスクールを選ぶようにしましょう。

最新MBAランキング

現時点での最新は2018年度版(2018年10月発表)で、トップ10は以下の通りです。

1. University of Chicago – Booth School of Business(United States)
2. Northwestern University – Kellogg School of Management(United States)
3. Harvard Business School(United States)
4. University of Pennsylvania – Wharton School(United States)
5. Stanford University – Graduate School of Business(United States)
6. University of Navarra – IESE Business School(Spain)
7. University of Michigan – Stephen M. Ross School of Business(United States)
8. UCLA – UCLA Anderson School of Management(United States)
9. University of Virginia – Darden School of Business(United States)
10. Columbia Business School(United States)
(出典:「Full time MBA ranking」The Economist )

トップ10はほとんどがアメリカのスクールですが、ウェブサイトではトップ100までランク付けされており、他の国の様々なスクールを確認することができます。

2018年度版ランキング概要・条件は?

では、このランキングはどのように決められているのでしょうか? 基準を知ることで自分に適したスクールを見つけやすくなるはずです。

The Economist誌によれば、その審査基準は以下の通りです。

・161校がランキングに参加
・80%の情報はスクールから、20%は現役学生または直近の卒業生から
・回答率が25%以上、または50人以上からの回答であること

まずここで分かることは、13,000校以上ある世界中すべてのビジネススクールを1位から順位付けをしたものではない、ということです。

また、スクールや学生からの回答率が低い場合は、ランキングから除外されてしまうことも分かります。

The EconomistのMBAランキング評価内容は?

では、The Economist誌が具体的にどのようにして各ビジネススクールを評価し、ランキングにしているのかを見てみましょう。

【新しいキャリアへのサポート 35%】
・就職企業先の多様性:直近の卒業生の就職先
・就職成功度:卒業後3ヶ月以内でどのくらい就職できたか
・キャリアサービスの満足度:スクールは就職活動をしっかりとサポートしてくれたか

【自己向上、教育経験 35%】
・教授陣の質:教授一人当たりの学生数、博士号保持者率
・学生の質:平均GMATスコア、実務経験年数、MBA前の給料
・学生の多様性:出身地、性別等
・教育の質:学生による講義に対する評価、海外研修、履修可能な言語の講義数、施設等

【給料の増加率 20%】
・MBA取得後の給料(ボーナスを除く)
・MBA後の給料増加率(ボーナスを除く)

【ネットワーク 10%】
・卒業生の数
・学生による卒業生ネットワークに対する評価等

(出典:「Full-time MBA ranking methodology, 2018」The Economist )

キャリアサポート、つまり卒業生の就職先や就職内定時期、就職活動に対するビジネススクールのサポート満足度が、全体の35%を占めています。

そして、学生の質や多様性、教育の質で35%を占め、この2項目だけで全体の70%も占めていることが分かります。

これは、The Economistのランキングはビジネススクールそのものの「質重視」であることが分かります。

ランキングは変動要素が大きい

今回は取り上げませんでしたが、定評のあるもう一つのMBAランキング、Financial TimesのGlobal MBA Rankingでは、卒業生の給料額やその増加率が高い比率を占め、「収入重視」であることが分かります。

このように、ビジネススクールのどこを評価しているのかによって、ランキングは大きく変わってきます。

さらに重要なこととしては、これらのランキングは毎年変わるということです。毎年違う学生が評価の対象となり、それによって結果も変わってくるということです。

ビジネススクールの選定によって、その後の人生は大きく変わります。

スクールを選ぶときはこれらを踏まえた上で、ランキングを参考に慎重に検討していくようにしましょう。


川尻 秀道

カテゴリ:資格取得

【著者紹介】川尻 秀道(かわじり・ひでみち)
ラウンジグループ株式会社代表取締役兼CEO 。
1978年1月生まれ。静岡県出身。少年時代は、勉強「普通」、スポーツ「普通」、顔「普通」。三拍子そろった普通の少年。あまりの「普通」の人生に危機感を感じ、人生最大のリスクを背負って2007年8月よりMBA国際認証トリプルクラウン校であるクイーンズランド工科大学(オーストラリア)のQUT Business SchoolへMBA留学。現在は、ラウンジグループ株式会社代表取締役兼CEOとしてMBA・大学院留学支援サイト「MBA Lounge」や留学準備とビジネスの会員制コミュニティ「U29 Lounge」などの事業を展開。「留学支援とビジネス教育を通じて『自ら行動し、自らの人生を豊かにできる』人財を育て社会に貢献する」ことをミッションに掲げ日々奮闘中。

※参考記事
Full time MBA ranking/The Economist
Full-time MBA ranking methodology, 2018/The Economist

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