資格取得

行政書士会とは? 行政書士として働きたいなら強制加入って本当?

資格取得後に行政書士として仕事をしていくことを考えているなら、行政書士会には絶対に入らなければいけません。行政書士会は、行政書士として仕事をしていくうえでとても深い関わりがあるからです。今回の記事では、そんな行政書士会が一体どんな団体なのかと共に、行政書士会との具体的な関わり方について解説していきます。

行政書士会とはどんな団体なのか?

行政書士会とは、行政書士向けの研修会を始め、行政書士の品位保持や業務のサポートをするために存在している団体です。もう少しかみ砕いていえば、行政書士同士のつながりや情報交換の場を提供するような団体といえるでしょう。

また、行政書士会の組織力を生かして、最新の知識を共有するような勉強会も開いているようです。このような組織は他の業種でも存在しており、たとえば、各分野の医師で構成する医師会などは一般の人にも良く知られています。

さらに、行政書士として活動していくためには、行政書士会を通じて日本行政書士連合会が備える行政書士名簿に登録する必要があるということも忘れていけません。これはつまり、行政書士を仕事としていくなら、必ず行政書士会に入会しなければいけないということです。

なぜなら、行政書士として活動するために必須の名簿登録は、行政書士会を通してしか行えないからです。このように個人が望む、望まないは関係なく、行政書士の仕事をしようと考えるなら絶対に関わる必要がある団体が行政書士会ということになります。

行政書士会の組織について

行政書士会の組織規模は巨大ですが、一つではなくさまざまな団体に分かれていることが特徴です。具体的には、上部団体として日本行政書士会連合会が存在し、中間に行政書士会、下部団体に地域の支部が存在します。

行政書士会は上部団体である、日本行政書士会連合会に加盟している組織という扱いです。また、行政書士会は全国47都道府県に1つずつ存在しています。さらに、その下の支部が地域に密着した活動を行っているのです。

このような組織構成の中、新たに資格を取得した個人が行政書士として活動を行う場合には、最初に事務所を開設する都道府県の行政書士会に入会するようにします。その後は自分の事務所がある地域の支部に所属して、活動することになるのです。たとえば、大阪府内なら合計16の支部が存在し、各支部で相談会や懇親会を開いています。

また、支部会員同士の交流を深める場として、旅行なども企画されているようです。このような場所で人脈をつくったり、情報交換を積極的に行ったりすれば、地域に根差した行政書士としても活動しやすくなるでしょう。

行政書士会に入るための手続きは? 入会金や会費は?

世の中にはさまざまな業種がありますが、どの事業を始めるにせよ、最初はある程度の費用がかかるものです。それは行政書士も例外ではなく、活動していくために必要な行政書士会に入るためには、入会金として20~30万円を支払うことになります。

また、入会金の他にも、毎月数千円程度の会費も必要となるのです。細かい金額はそれぞれの都道府県の行政書士会によって違いますが、ある程度の初期資金を用意しないと活動できないことは覚えておくと良いでしょう。

そして、資格取得と必要な入会金の用意ができたら、行政書士会への新規登録手続きに入っていくことになります。ここでの最初の手順は、申請書や履歴書などの必要書類を各都道府県の行政書士会に申請することです。

書類申請すると、行政書士会と日本行政書士会連合会との間で照会などのやり取りが行われ、申請が認められれば登録完了となります。無事に登録が済めば行政書士会に所属する行政書士として認められ、活動をスタートすることができるのです。

行政書士会を退会することはできる?

さまざまな事情などによって行政書士としての業務を行うのが難しくなった場合には、行政書士会を退会することができます。具体的には、行政書士会に退会届や登録抹消届を提出することで退会が可能になるのです。さらに、場合によっては行政書士登録証や行政書士証票などの返却が必要になることもあります。

このような細かいルールや書式などは各行政書士会によっても変わってくるので、もし退会を考えているのなら、事前に手続きの流れを確認しておくと良いでしょう。また、行政書士会を退会したからといって資格そのものが失効するわけではありません。そのため、必要になれば再び入会することも可能です。

ただ、再度行政書士会に入会する際には、入会金が最初と同じように必要になります。つまり、再び20~30万円程度払わないと登録できないということです。これは人によっては大きな負担になるので、退会するときはそこまで考えてから決めるようにしましょう。なお、自分の意志で退会するのとは別に、会費の滞納などの問題を起こしたときも強制退会処分を受けることがあります。

行政書士会に入って活動するメリット

行政書士会に入って活動することには、いくつかのメリットもあります。最初にいえることは、行政書士として働くことができるということです。行政書士の資格をもっていれば当然のことのように見えますが、資格だけでは働けないのが行政書士の世界です。つまり、行政書士会に所属して必要な手続きをしてもらえるからこそ、行政書士として活動ができるということになります。

また、各支部には会員同士の交流を深めるようなイベントもいくつかあります。そのような活動に積極的に参加すれば、人脈を広げることも可能です。人脈を広げることで業界の情報も入ってくるようになり、場合によっては個人的なつながりも持てるようになるでしょう。

このようなつながりは特に、行政書士として経験が浅い人には嬉しいものです。人脈を通して仕事の効率的なやり方を覚えたり、新しい業務の獲得につながったりするかもしれないからです。

たとえば、懇親会などに欠かさず出席した結果、その地域で需要のある業務を教えてもらえたり、再現性の高い営業ノウハウを伝授してもらったりしたケースも存在します。このように、行政書士会は人々をつなぐ役割も持っているのです。

行政書士会に入って活動するデメリット

行政書士会はメリットがある反面、デメリットもあります。良くデメリットとして挙げられることは、支部との関わり方によっては人間関係が大変ということです。

行政書士会の支部活動は地域によってさまざまですが、場合によっては濃厚な人間関係を迫られます。そのため、ベタベタした人間関係が苦手な人はストレスを感じやすいようです。

また、人間関係に関連して、支部活動に積極参加する場合には、会合や行事への参加で時間的な拘束が発生することもあります。さらに、ある程度活動していると広報誌作成やサイト運営を任されることもあるようです。余裕があるなら別ですが、本業がある中でこのような活動に時間を取られることはデメリットといっても良いでしょう。

そして、最後にデメリットに挙げられることは、会費などの出費がかかるということです。通常は月に数千円程度ですが、定期的に徴収されてしまいます。行政書士会は任意で所属するような団体ではなく、行政書士として活動するなら所属が必須の団体なので、人によっては不満に感じることもありそうです。

行政書士として働くなら入会は必須

行政書士会は任意で入るような団体ではなく、行政書士として活動するためには入会が必須となっているものです。そのため、今すぐに行政書士として働く予定が無い人以外は、しっかりと所定の手続きをしておく必要があります。実際に働き始めると大変なときもあるでしょうが、入会金を支払い登録をしてもらえば、行政書士としての自覚も強くなるはずです。

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