資格取得

中小企業診断士の合格率はどれくらい? どのような勉強をしたら受かるの?

中小企業診断士は、中小企業に対する経営診断や助言を行う専門家であることを示す国家資格です。想定する業務の性質上、試験で学習が必要な範囲も広く、その難易度も高いのですが、いったいどれくらいの合格率になるのでしょうか。そこで、この記事では中小企業診断士の合格率や効率的な試験対策についてご紹介いたします。

中小企業診断士の合格率を調べよう

中小企業診断士の資格取得のためには、1次試験、2次試験の合格が必要です。各試験の合格率から、中小企業診断士の合格率について解説します。

1次試験の合格率は約20%

中小企業診断士試験の1次試験では7教科を受験し、合格には全体の総点数の60%以上が必要です。しかし、1科目でも満点の40%未満の科目があれば不合格になります。各科目では、満点の60%を基本的な合格基準としながらも、例年、試験委員会が相当と認めた得点率に調整が行われている傾向です。

中小企業診断士の1次試験の合格率は、年によって多少変わります。例年13,000~14,000人前後が受験し、合格者は2,000~3,000人前後、比率にして20%前後です。合格率はほとんどの年で20%を少し上回っていますが、合格率が大きく上がった翌年には合格率が下がる傾向が見られます。

これは試験問題の難易度を毎年調整しているからです。1次試験では初回の受験者も多く、受験者の学習量にも差があります。そのため、十分に試験対策をしてから試験に臨んだ層の合格率が20%と判断するべきではありません。国家試験で受験料もさほど高くないことから、「とりあえず」受験している層も含めて20%だと考えると良いでしょう。

2次試験の合格率も約20%

中小企業診断士の2次試験では「中小企業の診断および助言に関する実務の事例」について筆記試験があり、その合格者に対して同範囲で口述試験があります。筆記試験は、総点数の60%以上が合格ラインで、1科目でも満点の40%未満がないことが基準です。続く口述試験では、試験官からの評定が60%以上の人が合格となります。

中小企業診断士試験では、1次試験の合格は翌年度の受験時にも適用され、1次試験を免除することができます。しかし、2次試験の筆記試験に合格して口述試験に不合格だった場合は、翌年度の筆記試験も受験しなくてはなりません。

中小企業診断士の2次試験は、毎年4,000~5,000人前後の人が受験して、1,000人前後の合格者が出ていますので、合格率は約20%前後です。年によって多少のばらつきはありますが15~25%の範囲ですので20%程度と考えておくのが妥当でしょう。

2次試験では、筆記試験と口述試験がありますが、筆記試験の合格率が20%程度、口述試験では99%以上の人が合格しています。そのため、筆記試験に受かっていればほぼ落ちることはないといえるでしょう。

結局中小企業診断士の合格率は何%?

それでは結局、中小企業診断士の合格率はトータルで何%くらいと考えるべきでしょうか。1次試験の合格率が20%であるということは、2次試験を受験できる人は最初の人数の20%です。そして2次試験の合格率は20%ですから、最初の人数から考えるなら、「20%×20%=4%」と計算することができます。

つまり、全受験者の中で約4%しか合格していないことになるのです。4%という合格率は、国家試験の中でもかなりの難関試験と考えられるレベルであり、難度が高いといえるでしょう。

ただし、これは勉強時間が少なかった人や、独学でほとんど理解しないままに試験に臨んだ人も含む数字です。紙一重で不合格になってしまった人の割合が少ないなら、数字ほど難易度は高くない可能性もあります。

低い合格率を高めるための勉強方法は?

中小企業診断士試験の合格率は低いですが、その低い合格率を高めるためにはどのような勉強方法が良いのかを解説していきます。

1次試験の対策に時間をかける

中小企業診断士試験に効率よく合格したいと考えるなら、1次試験の勉強にしっかり時間をかけるべきです。1次試験と2次試験、両方に受かる必要があるからといって、同じようなウェイトで学習するのは失敗のもとになりかねません。

学習時間のウェイトは「1次試験:2次試験」が「3:1」になるようにするくらいが合格しやすいと大手予備校などでもアドバイスしています。まず、1次試験に合格しないことには2次試験を受けることができませんし、1次試験から2次試験までは期間が多少空きます。

そのため、まずは1次試験に受かるための勉強を集中的に行うようにすると良いでしょう。1次試験の学習をしながら、たまに2次試験の勉強や試験問題に取り組むと、1次試験のために学習している内容が2次試験でも重要だと実感でき、モチベーションも高まります。1次試験は、2次試験と比較してその試験範囲も広く基礎的な内容も多く含まれます。

そのため、2次試験で問題に対応するための基礎力を身につけるためにも重要です。1次試験に余裕をもって通るだけの知識がしっかり身についていれば、2次試験の対策もしやすくなります。

中小企業診断士試験は、人によって必要な勉強時間が異なります。しかし、多くの人にとっては求められる知識の幅は非常に広く、受験する科目も多い傾向です。さらに、日々の仕事をしながら学習することになりますので、受験するのであれば、1日も早く計画を立てて学習を始めるようにしましょう。

勉強をするときは、受験テクニックに走らずに基礎的な部分をしっかり学んで知識の土台を固めていくことが大切です。

教科によってかける時間を変える

中小企業診断士試験では、1次試験のために7教科を学習しなければなりません。学習にあたっては、各教科の勉強時間を均等に配分せず、教科ごとに勉強時間を変えることがポイントです。

1次試験の7教科の勉強時間を均等割りすると非効率になりやすく、注意しなければなりません。試験範囲は広いですが、各教科で問われる内容はそこまで深くないため、普段の仕事で触れる機会の多い分野や、過去に学校などで学習した分野については勉強時間が短くても大丈夫です。

ただし、合格にはすべての科目で最低ラインの得点率を超える必要がありますので、自分の苦手分野をしっかりカバーしつつ、学習効率の良い科目に力を入れましょう。

多くの人にとって、財務・会計は特に力を入れて学習した方が良い科目です。財務・会計では、知識を問われるだけでなく財務諸表やキャッシュフロー計算書などの作成について出題されます。これらの問題は1つの数字の違いによって関連問題がすべて間違いになってしまうため、慎重に計算を行うことが大切です。

また、普段から電卓を使った計算に慣れていない人には時間制限も厳しく感じられますので計算に慣れておきましょう。

管理会計の分野では覚えるべき計算式も多く、2次試験でも活用すべき内容が多いため、しっかりと時間をかけて学習することが重要です。もし普段の仕事で財務・会計関連の仕事をしており、この分野の基礎力が十分にあるなら他にウェイトをおいても問題ありません。

逆に、中小企業経営や中小企業政策は範囲が狭く、用語や法律名などは一見難しく感じますが、単純な名称の単語も多いです。そのため、慣れてしまえば逆に覚えやすく、その量も他教科と比べれば多くはありません。

大手予備校でも、試験対策カリキュラムの時間配分が教科によって異なっていますので、参考にして自分に良いバランスになるように調整してみると良いでしょう。

合格率を知っても焦らないことが大事

中小企業診断士試験の合格率は約4%です。合格率の低さを耳にすると、難度の高い国家試験と焦ってしまうかもしれません。しかし、実際の内訳としては1次試験の合格率が20%程度、2次試験の合格率も同じく20%程度です。そのため、一つ一つの試験に落ち着いて取り組んでいけば確実に合格への道は開かれます。

1次試験から2次試験まで期間が空きますから、優先順位をつけた学習計画を作って取り組むことが大切です。

カテゴリ:資格取得

★「中小企業診断士」に関する記事一覧はこちら

あなたへのオススメ記事

  • 中小企業診断士とはどういう資格? 中小企業診断士にできることとは?
  • 中小企業診断士の難易度は高い? 合格を勝ち取るためにすべきことは?
  • 中小企業診断士の年収は多い? 男女や年齢による差はあるの?
  • 中小企業診断士一発合格を狙うなら勉強時間は週20時間! どうやって確保する?
  • 「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

    「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

  • NEW
    コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

    コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

  • 知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

    知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

  • いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

    いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

  • おいしい英語のトリビア満載! 英語の雑学クイズ

    おいしい英語のトリビア満載! 英語の雑学クイズ

  • 言われてみると…どっちがどっち?? 違いがわかる雑学クイズ

    言われてみると…どっちがどっち?? 違いがわかる雑学クイズ

資格取得の人気記事ランキング

  • 行政書士の試験難易度が知りたい! 合格基準や必要な勉強時間の目安とは?

  • 教えて!「中小企業診断士」って独立後にどうやって稼ぐの?/杉山友理

  • メンタリストDaiGo「超効率勉強法」が具体的すぎて素晴らしい/タロログ

  • 転職や昇進に有利な「コスパのいい資格」が知りたくて、ユーキャンに聞いてみた【前編】

  • 問題集はどんどん書き込んで使い捨てる!/できる人の勉強法⑨

{ カテゴリ別ランキングを見る }

資格・スクール情報

  • 行政書士とは? 仕事内容を詳しく解説

    行政書士って何? どんな仕事をするの? 他の法律系資格との違いは? 行政書士に関する素朴な疑問を解決します。

    行政書士とは? 仕事内容を詳しく解説
ページトップに戻る