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行政書士は未経験でも活躍できる? 求められるスキルや未経験からの学習方法を紹介

法律関係の書類全般を取り扱うため、専門性が高いとされるのが行政書士ですが、未経験から始めたいという人も多いのではないでしょうか。ここでは、未経験の人が行政書士として働くにはどのようにしたら良いのか、その方法を紹介していきます。この記事を読めば、行政書士に必要な資格やスキルについて、基本的で必要不可欠な情報を把握することができます。

1.未経験で行政書士業務を行う方法

未経験から行政書士になる、または行政書士業務に携わる方法は、大きく分けて3つあります。一つずつ詳細を説明していきます。


【1-1.行政業務補助として仕事を始める】

行政書士補助者として行政書士業務に携わることが可能です。行政書士補助とは、大雑把にいえば、行政書士会から認められた、正式なアシスタントのことです。行政書士資格を有していなくても、行政書士の業務を網羅的にサポートできるので、行政書士業務を経験するにあたっても、そのハードルが低いといえます。

その業務内容はさまざまで、サポートに就いた行政書士の担当により左右されます。行政書士の実務に触れながら、資格試験の学習を進めることができるので、将来的に行政書士になりたい人が勤めていることが多いです。

ただし、給料は安く、パートやアルバイトの場合がほとんどである点には注意が必要です。もちろん、ほかでは経験できないような業務が数多くあるので、あくまで経験を積むことを目標にして従事すると良いでしょう。

【1-2.未経験でも行政書士の仕事ができる職場で働き始める】

行政書士補助者もその内の一つですが、実際の業務に触れながら、将来の独立に向けて勤務することができる職場もあります。たとえば、行政書士事務所の中でも、事務として勤めたり、Webまわりの環境を整えたりする業務をメインにする求人もあります。独立して開業する場合、これらの業務までこなせるほうが、コスト削減の意味合いでも得であることは間違いないでしょう。

ただし、やはりこれらの業務は、基本的にはパートやアルバイトといった雇用形態が多いです。特に、資格を取得してすぐに開業することに不安を覚える人にとっての、一つの手段として頭に入れておきましょう。


【1-3.開業して行政書士として働き始める】

行政書士資格を取得し行政書士会に登録すれば、当然未経験であっても行政書士として開業することが可能です。仕事を確保できれば、雇用されるよりも高い報酬を得られる可能性があることにこそ、最大のメリットがあるといえるでしょう。

ただし、行政書士として独立開業する場合、行政書士業務以外にも、必要な業務すべてを一人で行わなければならないことも当然あります。たとえば営業や、それこそ事務作業、そのほかネット環境の整備など、業務は多岐にわたります。

独立開業すれば時間に融通が利くので、たとえば育児などの傍ら行政書士として働く人も少なくありません。開業にかかる費用も、そのほかの業種と比較して安いともいわれています。しかし、確実な仕事確保のめどが立ったうえで開業したほうが、生活の安定やコスト削減の面から見ても良いといえるでしょう。

2.行政書士として働くには資格が必要

一般的には、行政書士になるには、国家資格である行政書士資格を取得することがその条件として定められています。試験は年に一回行われ、合格率は10%前後といわれています。一度合格すれば更新の必要はありません。半永久的に持ち続けることが可能です。

また、行政書士資格試験を受けずとも、弁護士や公認会計士、税理士などの資格を有する人は、併せて行政書士資格も有すると定められています。

そのほか、資格試験を受けなくても資格を所持できるパターンとしては、実務経験を一定期間以上積んでいれば、実際に資格試験を受けていなくても、行政書士として資格を有して働くことが可能です。具体的には、国家公務員や地方公務員、または独立行政法人で20年間、行政事務に従事した場合、必要な実務経験を積んでいるとみなされます。

学校教育法による高等学校を卒業している人は、17年間行政事務に従事していることがその条件です。基本的には資格試験を受けて資格を取得しなければなりませんが、このように、試験を受けずとも資格を所持することができるのも、行政書士の特徴の一つといえるでしょう。

3.行政書士資格を取得するための学習方法

行政書士の資格試験は、前述の通り、合格率約10%の難関試験の一つとされています。ここからは、行政書士試験に合格するための学習方法を紹介していきます。


【3-1.予備校で行政書士の知識を身につける】

予備校であれば、短期コースや初心者コースなど、さまざまなコースから自分に合ったコースを選択することが可能です。もちろん、講師となるのはプロなので、基本的なことからより専門的なことまで教わることができるため、効率よく学習することができるのも特徴の一つといえます。ただし、ほかの学習方法よりも費用が高い傾向にある点には注意しましょう。


【3-2.通信教育で費用を抑えて学習する】

自宅など、場所を問わず好きなところで受講可能という最大のメリットを持つのが、通信教育による学習方法です。予備校と比較して価格が安いという点もメリットといえるでしょう。また、オリジナルテキストを採用しているケースも多いので、自身に見合ったテキストであれば、より効率良く学習ができます。

ただし、好きなときに好きな場所でできるがゆえに、学習スケジュールは自分で管理しなければなりません。うまくスケジュールを管理できなければ、効果的に学習することは難しいといえるでしょう。


【3-3.独学で行政書士の知識を身につける】

独学で学習する場合、かかる費用はテキスト代のみなので、他の方法よりも費用がかからないという点にメリットがあります。とはいえ、通信教育による学習方法以上に、勉強方法から時間管理、テキスト選びなど、そのほかすべてを自分で管理する必要がある点には、注意が必要です。

また、法律に関する知識がない状態で独学で学習する場合、より時間がかかってしまうので効率は悪くなってしまうというデメリットもあります。

4.未経験の行政書士が押さえておきたいスキル

行政書士の資格試験に合格すれば、晴れて行政書士として働くことが可能です。そこではどんなスキルが求められるのでしょうか。ここでは、未経験の行政書士が押さえておきたいスキルを紹介していきます。


【4-1.PCスキル】

行政書士の書類作成業務は、そのほとんどがエクセルやワードを用いて行われます。高度なPCスキルは必要ありませんが、基本的な操作は欠かせないといえるでしょう。

エクセルやワードに関するMOS資格を取得しておけば、スキルの証明にもなります。採用で有利になる可能性もあるので、独立開業せずに企業に採用されることを目指すなら、PCスキルに関する資格を取得しておくことも視野に入れておきましょう。


【4-2.コミュニケーション力】

行政書士は、お客と長期にわたる連絡を取るのはもちろん、役所の人などとも、何回もやり取りを行わなければなりません。その中ではイレギュラーな質問をされることも多く、基礎的な知識では対応できない場面も十分にあり得ます。

各所へ確認したのちに回答する場合でも、不快な思いをさせずに待ってもらうためには、柔軟な対応力を含んだコミュニケーション力が必要といえるでしょう。


【4-3.営業能力】

コミュニケーション能力に通じる部分がありますが、営業能力があれば、当然業績アップに貢献することができます。もちろん、独立開業した場合には、より直接的に自分の利益にもつながります。早い内から営業力を身に付けておくことは、必須といえるでしょう。

自分にあった方法で未経験から行政書士を目指そう

未経験で行政書士として働くためには、いくつかの方法があります。また、資格を保有しているなど、状況によっても取るべき選択は変わるといえます。未経験から行政書士を始めること自体は、それほど珍しいことではありません。その際は、今回紹介したスキルをあらかじめ身に付けておくと、スムーズに業務を進行できるでしょう。

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