スキルUP

強みに特化し専門家を目指すより、何でも手伝う柔軟性が武器になる/地味な起業(4)

転職、副業、独立……すべてが「リスク」になる時代。悩みや焦りを感じているあなたに、田中祐一氏の著書『僕たちは、地味な起業で食っていく。今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略』より、世界一カンタンな稼ぎ方をご紹介します(第4回)。

「○○屋さん」にならなくていい

地味な起業では、1つのネタに特化する必要はありません。「○○の専門家」「○○屋さん」みたいに、売り物を明確にしなくてもいいということです。

もちろん僕も、派手な起業で強みが大きな意味を持つのは知っています。派手な起業では、お金になりそうな特別なスキルを柱に事業化していくのが定石です。でも、それは大きく稼いだり、大きな会社を作っていったりする場合に必要なものです。


どうして強みが求められるのかというと、強みを持てば自信を持って商品やサービスを売り込めるからです。実際に、仕事の規模が大きくなればなるほど、強みはアピールになり、拡散しやすく、注目を集めやすくなります。

でも、地味な起業では、強みを売り込むという営業方法を取りません。

強みを売り込むよりも、「あなたが困っていることは何でもやります」というアプローチのほうがはるかに大事です。

そうやって1万円、2万円、3万円レベルの細かい仕事をコツコツやっていくことで、経験や実績を積み上げていく。そうすることが、強みを固めるよりも何倍も大事です。

そもそも「強み」というものを突き詰めて考えていくと、答えがあるようでないような、結構あいまいなものです。

100メートルを11秒で走れる人がいたら、「足が速いこと」は強みといえるかもしれません。けれども、同じ人が日本選手権に出たら「足が遅い人」になるでしょうし、世界レベルで見たらまるで勝負にならないでしょう。


逆もまたしかりです。

最初にお話ししたように、僕は就職して直後に受けたプログラミング研修で、40人中40位、つまりビリの成績でした。同期のなかで、ITとかプログラミングに強いなんて、恥ずかしくてとてもじゃないけどいえませんでした。

ところが、です。

会社の外で交流会などに参加して、そこで知り合った人たちに「こんなスマホアプリを使うと便利ですよ」とかいうと、「神か!」と驚かれ、喜んでもらえたのです(神じゃなくてビリなんですが)。

ちなみに、僕自身が紹介してよく喜ばれたのは、「eFax」という、ファックスをスマホで受信できるアプリです。ファックスは事務所で受信しないといけない、と思っている社長さんにはすごく感激されました。


皆さんも、実家に帰ったときに親からパソコンやスマホの使い方を聞かれて教えてあげるみたいな経験をしたことはないでしょうか。教えるといっても、メールアドレスの設定とか、アプリのインストールとか、普通に誰でもできそうなことだと思います。でも、親がスマホやPCがあまり得意でない場合には、本当にちょっとしたサポートが感謝されるものです。

地味な起業を、そういう行為の延長としてとらえると、わかりやすいと思います。

つまり、自分が知っている世界の一歩外に出れば、まったく違う世界が広がっているのです。普段自分がやっている、思いもよらないことが強みになります。

ですから、自分の思い込みで強みを見つけるよりも、相手の困り事を見つける能力を磨いたほうが断然有利です。


相手の困り事を見つけるときにポイントとなるのが質問力や観察力です。

たとえば交流会で知り合った人と名刺交換をしたときに、自分自身を売り込んだりプレゼンしたりするヒマがあるなら、会話を通じて困り事を聞き出すことに注力すべきです。

直接質問するのが難しいときは、相手がソーシャルメディアに投稿している記事などを読み解いて、


「この人は、どんなことをしたいのかな?」

「どんな課題を抱えているのかな?」


このように仮説を立ててみるのもよいでしょう。あとで仮説をぶつけてみれば、相手は自分を気にかけてくれたことに感動します。

「この人、こんなに私の仕事に関心を持ってくれているんだ」

「この人、私のことを応援してくれてる。うれしい」


そう感じてもらえたら、仕事は始まったも同然です。人間は感情の生き物です。自分に関心を持ってくれている人と仕事をしたいと思うのは当然だからです。

僕たちは、強みがないからこそ、お客さんの困っていることを何でも手伝うという柔軟性を持つべきです。

柔軟に対応すれば、相手から必要とされ、少しずつ仕事をもらえるようになります。

お客さんに喜ばれ、必要とされるまでのハードルは、思っているほど高くないことに気づくはずです。

まとめ

1、専門家を目指す必要はない

2、強みを探すよりも、相手の困りごとを見つけよう

3、何でも手伝う柔軟性が大切


著=田中 祐一

カテゴリ:スキルUP
Amazonで詳細を見る
僕たちは、地味な起業で食っていく。 今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略

僕たちは、地味な起業で食っていく。 今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略

作者: 田中祐一, 村山宇希 (イラスト)
出版社/メーカー: SBクリエイティブ
発売日: 2019-09-11
メディア: 単行本

【著者紹介】田中 祐一(たなか・ゆういち)
株式会社ザ・リード代表取締役。仕事をしていく中で“地味な起業法"と出会い人生が逆転。WEBマーケティングを教えるビジネススクールを開講し、累計179名の受講生は「30億3238万円」もの売上を達成している。

あなたへのオススメ記事

  • 「あ~目がつらい!」PCやスマホで目を使い過ぎなら、今スグやるべき疲れ目対策とは?
    PR
  • 資金0円、事業計画不要。「とにかくやってみる」で起業はできる/地味な起業(5)
  • 起業の知られざる事実! 資格、肩書き、実績がなくても仕事はもらえる/地味な起業(3)
  • アイデアもスキルも不要! 困りごとを代わりに解決すればお金になる/地味な起業(2)
  • 「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

    「電験三種」ってどんな資格? 仕事内容・試験概要・合格率・攻略法を徹底解説!

  • 知れば一気に親近感がわく! 歴史人物の「ウラの顔」クイズ

    知れば一気に親近感がわく! 歴史人物の「ウラの顔」クイズ

  • 意外なウラ話にびっくり! スポーツがますます面白くなるクイズ

    意外なウラ話にびっくり! スポーツがますます面白くなるクイズ

  • コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

    コレならOK? コレだと失礼? 上司&取引先とのビジネスマナー

  • 知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

    知ればもっとおいしくなる! 食べ物の秘密クイズ

  • いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

    いざというときもスマートに! 慶事・弔事のビジネスマナー

スキルUPの人気記事ランキング

  • 借金玉氏に聞く、発達障害でも「食える人」と「食えない人」の差とは?【前編】

  • Apple Watch使いこなしのキモ! 文字盤カスタマイズのおすすめ例を紹介

  • うさぎは寂しいと死ぬって本当?なぜそう言われるようになったの?/毎日雑学

  • 居眠り中にビクッ! ちょっと恥ずかしいこの現象には名前があった/毎日雑学

  • 「ゴリ押し」の「ゴリ」って何?/飲み会で誰かに話したくなる! 雑学クイズ

{ カテゴリ別ランキングを見る }

資格・スクール情報

  • 中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説

    中小企業診断士の仕事内容は? 養成課程って何? 中小企業診断士について知っておきたいことを詳しく解説します。

    中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説
  • 行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説

    行政書士って何? どんな仕事をするの? 試験の難易度は? 行政書士に関する素朴な疑問を解決します。

    行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説
ページトップに戻る