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あなたの会社は大丈夫!? 倒産する会社の6つの特徴/イッシー

倒産してしまう会社には、とある共通点があります。予兆に気づくことで、倒産に直面することを避けることができるのです。今回は、元銀行員YouTuberとして注目を集めるイッシーさんが、倒産する会社の6つの特徴を解説します。

こんにちは、ビジネス系YouTuberのイッシーです。

常日頃、数多くの転職相談に乗っている中で、「長く働ける企業の特徴を教えてほしい」と相談されることが多くあります。

そこで今回は、「なぜ会社は倒産してしまうのか?」、その理由や原因について、元銀行員の視点で解説します。

倒産とは?

まず、ここでいう「倒産」という言葉について定義したいと思います。

倒産(とうさん)という言葉は、法律的に明確な定義はないのですが、一般的には会社が破綻して、通常支払わなければいけない債権を返済できなくなり、経済活動をそのまま続けることが不可能になる状態のことを倒産と定義します。

つまり、会社として営業の継続が困難になっている状況となります。

倒産状況になると、当然従業員の解雇も発生し、あなたが長く働ける可能性も低くなってしまいますので、なるべく倒産しにくい企業を見つけるようにしてください。

では、倒産する会社の6つの特徴をご紹介します。

理由1:人材育成の質が追いついていない

まずは、「店舗型」のビジネスに良くある特徴です。

店舗型のビジネスでは、「企業が急成長するスピードに人材育成が間に合わず、サービスの質の低下を招き、結果客足が遠のき売上が減ってしまう」ということが多々起きます。

店舗型のビジネスだと多額の借入をしているので、利益が減ってしまうと、借り入れの返済ができずに、資金繰りが回らなくなり、急に倒産してしまうということもあります。

急成長している企業だからといって、倒産リスクが低いわけではないのです。

理由2:一つの商品に売り上げが偏っている

続いてはフロー型の売り切り型のサービスに良くあり、メーカーなどで起きやすい現象です。

何か一つの商材に売上が偏っている場合や、特定のサービスや商品が急激に人気になり、売上が偏っている」という特徴です。

売上の大半を賄っているサービス・商品の売上が落ちてくると、利益が激減してしまい、資金繰りが回らなくなることがあります。

例えば、急に一つの商品が爆破的に売上が伸び、その売上の拡大に合わせて、社員を増員したり設備投資する企業があります。

しかし、その商品の人気に陰りが見え始めると増加してしまった人件費の支払いが困難になってしまったり、設備投資した際の借入の返済が厳しくなり、倒産してしまうケースがあります。

近年では、大手アパレル企業の「三陽商会」が英国の人気アパレルブランド「バーバリー」とライセンス契約が切れてしまい、売上の大半を占めていたブランドを販売することができなくなりました。結果、三陽商会は大量リストラを実施しました。

三陽商会の例を見ても分かるように、一つの商品、サービスに売り上げが偏っていると、急遽倒産してしまう可能性が生じる場合があります。

理由3:取引先が偏っている

続いての特徴は、一般消費者向けのビジネスをしている企業ではなく、BtoBと言われる、企業向けに商売を行っている企業にありがちな特徴になります。

企業間の取引は、一回の取引額が大きくなりがちです。

自社のサービス・商材の販売先が、特定の会社に偏っている場合、その販売先の企業の支払が遅れたり、倒産してしまったりすると、先に負担している経費が赤字になってしまう、ということがおきます。

会計上は黒字でも、実際にお金が振り込まれないと、企業の資金繰りが悪化し、倒産につながるのです。

いわゆる「黒字倒産」ですね。

また、その取引先との仕事がなくなってしまった場合には、売上の大半が見込めなくなってしまい、急遽新規のお客さんを見つけることができずに、倒産してしまうことがあります。

ですので、企業は自社の経営状況だけではなく、販売先のお客様の経営状態や取引形態によっても、経営危機に陥ることがあります。

理由4:ビジネスモデルが崩壊

ビジネスモデルが崩壊していると、売上が徐々に減っていき、結果として負債を抱えて事業を停止するという傾向が高いです。

この特徴は、急激に売上が下がるというものではなく、徐々に売上が落ちてくることが多いです。

働いている従業員からすると、危機感を感じにくく、経費の削減も遅れてしまったり「劇的にビジネスモデルを変えないといけない」ということに気付きづらいです。

また気付いた時には手遅れ、あるいは、以前のビジネスモデルを引きずった変革しか行えず、資金繰りが回らなくなり、力尽きてしまう会社が非常に多いです。

このパターンは近年増えており、特に過去に一定の成功をおさめた企業で、かつ創業者の想いが強い会社は、過去の成功体験を引きずってしまいがちです。

私もそういう企業を何度も目の当たりにしてきました。

よくあるのが、インターネットを活用することに遅れてしまい、気付いたときには「今までの販路では商品が売れなくなってしまった」「海外製品との競争が起き、販売単価を確保できなくなってしまい、十分な利益を確保できなくなってしまった」ということが起きます。

理由5:過度な投資で失敗する

続いては、過度な投資で失敗する、というものです。設備投資や新規事業への投資、企業買収をしたけれども失敗してしまった時に、表面化する特徴になります。

例えば、店舗や工場あるいは物流倉庫など、多額の借入を実施して設備投資を実施したけど、その設備を有効的に活用できなかった。

その結果、設備投資のために借り入れていた借金の返済に追われ、資金繰りが回らわなくなるということが良くあります。

また新規事業に多額のお金をつぎ込み、当てにしていたしていた新規事業がコケてしまったり、買収した企業が計画通り売り上げを確保できず、その投資が原因で、資金繰りが回らなくなる場合などがあります。

最近だと、電気メーカーの東芝が多額のお金をつぎ込んで、米国のS&W社を買収した結果、経営危機に陥ったことは皆さんも記憶にあるかと思います。

理由6:人材の問題で会社が傾く

人材の確保ができずに倒産。実はこの人材不足による倒産は、件数が増えています。

この「従業員退職などの人手不足によって起きた倒産」は、東京商工リサーチによれば、2019年1月~7月の間で227件も起きていると発表しています。(※「人手不足」関連倒産(2019年上半期・6月)/東京商工リサーチ)

慢性的な人手不足により、必要な人員を確保できない、優秀な人材を引き抜かれてしまう、後継者が見つからないという問題は、今後増えていくことが予想されます。

採用力が弱い企業にとっては死活問題で、特に地方の中小企業に多く見受けられる特徴です。

あなたの会社はどうだろう?

企業が倒産する理由は、細かく観ていくと多種多様です。

しかし、大きく分類すると上記の6つの理由に分けられます。

もちろん一つの理由だけで、会社が倒産する訳ではなく、複数の要因が重なって、倒産するのが実態です。

例えば売上が減り、過剰に設備投資していたことが原因で、経営状態がおかしくなる場合もあれば、人材が流出して売上が減ってしまい、資金繰りが厳しくなることもあると思います。

自分が勤めている企業が、上記6つの理由が複数当てはまることがあれば、転職を検討してはみては、いかがでしょうか。


文=イッシー

カテゴリ:スキルUP

 【著者紹介】イッシー 
元転職エージェントで現在は有料のキャリア相談サービス「転職コーチング」を運営する転職コンサルタント。
YouTubeに転職やキャリアに関する動画を投稿しており、動画の視聴者から数多くの転職成功者を生み出している。
■YouTube:イッシーの人生百年時代ch
■Blog:人生百年時代の転職キャリアの教科書

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