ミスマッチはなぜ起きる? 新卒即転職の理由とは?/イッシー

新卒で入った会社をすぐに辞めてしまう人は、毎年数多く生まれます。ミスマッチを避け、自身の可能性を狭めないために、転職エージェント兼YouTuberとして注目を集めるイッシーさんが、その注意点を解説します。
こんにちは、ビジネス系YouTuber兼転職コンサルタントのイッシーです。
毎年決まった時期に、新入社員が大量に入社しますが、その後決まって一定数の新入社員が、早期に離職するというニュースを見かけます。
そこで今回は、新卒で入社した企業を早期離職してしまう人の特徴と、早期離職する際の注意点についてお話しします。
最大の理由は「仕事が楽しくない」
そもそも「なぜすぐに転職するのか?」という点について考えてみます。するとほとんどのケースは「仕事が楽しくないから」という理由で説明できます。
もちろん給料が低い、休みが少ない、残業が多いという理由も、早期離職者の中にはいます。
しかし新卒で早期に転職する人の転職理由としては、圧倒的に「仕事が楽しくない(やりがいを感じない)」という精神的に満たされないことが原因が圧倒的です。
なぜ仕事を「楽しく」感じないのか?
「仕事にやりがいと感じない、仕事に興味が持てない」という人には、次のような傾向があります。
・就職活動中に自身のやりがいを「言語化」して就職先を探していなかった
・自身の「適性」を考えずに就職活動をしてしまい、深く考えずに就職先を決めてしまった
つまり、手を抜いて就職活動をしていたり、早く就職活動を終わらせたかったので内定が出たところに深く考えずに就職してしまった、などが要因です。
つらい就職活動を「早く終わらせたい」という気持ちは分からなくもありません。
しかし就職活動は、ご自身の人生が大きく変わってしまうイベントです。もう少し真剣に就職活動をして頂きたいものです。
新卒で早期離職する際の注意点とは?
新卒でミスマッチを経験した人は、大きく2種類のタイプに分かれます。
(1)一度仕事選びに失敗したので、次の転職先は慎重に選びたい人
(2)新卒時とまったく同じ思考で転職先を選択する人
まず(1)の今回の転職先は慎重に選びたい人は、転職エージェントなどの専門家を利用し、しっかり情報を整理したうえで慎重に転職先を選びます。そのため、転職後のミスマッチを減らすことはできます。
一方、(2)のように学生時代の思考から進歩がなく、深く考えずに新たに仕事を探す方は、転職先でも早期離職を繰り返す可能性が高くなります。
ジョブホッパーになると、可能性が減っていく!
半年や1年など短期間で転職を繰りかえす人を、人材業界ではジョブホッパーと呼びます。
ジョブホッパーの方からの転職相談を頂くことも多いのですが、何回も早期離職していると、採用する企業側から嫌がられます。
本人が自分のやりがいや興味が持てる仕事をやっと見つけられたとしても、ジョブホッパーになっていると、求人を選ぶことも難しくなります。結果、自身のキャリアの選択の幅も狭まってしまうのです。
ジョブホッパーになった経歴は、消すことができない事実です。なってしまったら、改善できる対策は抜本的にありません。転職エージェントなどの専門家でも対応できなくなってしまいます。
新卒時にミスマッチが起きてしまい、早期退職してしまった方は、くれぐれも注意しましょう。
第二新卒時の転職時に、ジョブホッパーにならないようにしっかりと準備をして、転職活動に臨んでください。
文=イッシー
【著者紹介】イッシー
元転職エージェントで現在は有料のキャリア相談サービス「転職コーチング」を運営する転職コンサルタント。YouTubeに転職やキャリアに関する動画を投稿しており、動画の視聴者から数多くの転職成功者を生み出している。
■YouTube:イッシーの人生百年時代ch
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