「悪い予感しかしない...」東京五輪の影響で通勤時間が4倍に!?

ただでさえ都心では問題視されている、通勤ラッシュ時の電車混雑。電車の遅延もほとんど「当たり前」になりつつありますが、2020年東京五輪の開催期間は「通勤時間が4倍になる」とも懸念されているようです。
期間中は東京に約1000万人の観光客が!?
以前放送された「ソクラテスのため息 ~滝沢カレンのわかるまで教えてください~」(テレビ東京系)では、東京五輪で起こりうる様々な問題を予習。番組によると大会期間中は、世界中から約1000万人もの観光客が訪れると予想されています。東京都の人口は約1400万人と言われているので、かなり多くの人が狭い地域に密集。その混雑ぶりは、「隅田川花火大会が2週間以上続くほど」と紹介されていました。
番組に出演した交通ジャーナリスト・清水草一さんは、「来年8月の第1週は通勤に4倍かかる」と指摘。通勤時間帯は乗車率200%を超える電車が1.5倍に増えてしまうそうです。さらに中央大学の教授・田口東さんは、「人気競技でメダルがかかった試合の日が危険」と指摘。特に8月3日、4日、5日の3日間はメダルをかけた試合が多く、ちょうど帰宅の時間帯に競技が密集しています。
実際に五輪期間中の混雑を心配している人は少なくないようで、ネット上では「どうやって職場に行けばいいんだ……」「普通に働いている人はかなり影響受けそう」「普段から都内の通勤電車は地獄なのに、それ以上って考えると気が重くなる」といった声が。また「絶対通勤が難しいからその期間は有給取る」という人もいるようでした。
大会期間中の混雑を緩和するには?
実際に大会期間中の混雑は、どのように対策すれば良いのでしょうか。番組で清水さんは、「時差出勤を広めて、混雑を分散させる」という方法を紹介していました。実際に今も通勤時間帯の混雑解消や働き方改革などを理由に、「時差出勤」を採用する企業が。出勤時間を「○○時」と統一するのではなく、「○○時~○○時まで」としているところも少なくありません。
さらに東京都や大会の組織委員会は、大会時の交通混雑緩和を目指す「2020TDM推進プロジェクト」を発足。「時差Bizやテレワークの積極的な利用」や「大会期間中に夏季休暇を取得」などを呼び掛けていました。また各企業や団体に向けた説明会なども実施。同プロジェクトに参加すると、大会時の混雑予測情報などがいち早く提供されるそうです。
とはいえ世のビジネスパーソンからは、「時差出勤をそう簡単に採用できない企業で働いている人はどうなるの?」「企業や個人が『時差出勤』とかで対応するのには限界がある」といった意見も。来年夏の東京五輪に向けて、今後はどのような混雑緩和対策が打ち出されるのでしょうか。
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