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風邪罹患率50%低減! 免疫力アップで疾病予防効果も/人生を変えるサウナ術(4)

疲労回復、リフレッシュ効果、自律神経が鍛えられる……これからの時代を勝ち抜く最強のソリューション! ビジネスパーソンにこそ知ってほしいサウナの魅力を『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』(本田直之・松尾大著)よりご紹介します(第4回)。

フィジカル的効用(4)免疫力が高まり、風邪を引きにくくなる

ハードな生活を送るビジネスパーソンにとって「体調を崩さない」ということは最も重要なことのひとつだ。いくら普段の生産性が高い人であっても、一度酷い風邪やインフルエンザで1週間も寝込んでしまうと、仕事に大幅な支障をきたしてしまうからである。

従って、意識の高いビジネスパーソンの中には、自分の身体のコンディションを常に良い状態に保つために様々な努力をしている、という人も少なくないだろう。

こうした普段のコンディション維持や免疫力のアップにもサウナが役に立つ。なんと、サウナに入ると風邪を引きにくくなるのだ。

オーストリア・ウィーン大学の研究チームが、週に2回以上サウナに入るグループと、サウナに入らないグループの風邪の罹患率を6ヶ月間にわたって調査したという論文によると、サウナに入る人はそうでない人に比べて約50%も風邪にかかる率が低かった。

また、6ヶ月間のうち後半の3ヶ月間においてその差が顕著に表れており、これは習慣的にサウナに入ることで身体の免疫力が上がったことを意味していると考えられるということだ。

たかが風邪、されど風邪。僕らにとって最も身近でかかりやすい疾患だからこそ、リスク低減の有用性も高いというものである。特に風邪が流行り出す秋~冬の期間なら、サウナに入って身体を温めながら同時に免疫力も高められて、一石二鳥だ。

フィジカル的効用(5)心臓病、アルツハイマー病などの健康リスク低減

汗をかいてすっきりする、ぐっすり眠れて疲れが取れる、食事が素晴らしく美味しくなる、風邪を引きにくくなる。サウナに行ってすぐに得られるこれらのフィジカル的効用は、これだけでも十分に嬉しいものだが、サウナには、長期的な健康にとってもスゴい効果がたくさんある。


ひとつは、心臓病のリスク低減だ。

東フィンランド大学(University of Eastern Finland)は、フィンランドの東部に在住する中高年男性(42~60歳)2315人を対象とした調査を実施し、突然心臓死、冠状動脈性心臓病による死亡、心疾患による死亡、そして全死因による死亡などのリスクとサウナ入浴との関連性を調査した。

それによると、週に4回以上サウナに入る人は、週に1回しかサウナに入らない人に比べて、突然心臓死のリスクが63%も低かったという(ちなみに「11分間未満」「11~19分間」「19分間以上」の3グループで分けてみると、長く入るグループの人の方が心血管疾患にかかる可能性がより低くなる傾向にある。ただし、この時間は一度に連続してサウナに入る時間ではなく、何回かのサイクルの中でサウナにいた時間の累計と思われる)。

また同様に、循環器疾患、すなわち、心筋梗塞や狭心症になるリスクについても、日常的にサウナに入る人はそうでない人に比べてそのリスクが半減する。そして結果的に、サウナに日常的に入る人は、寿命も長くなるという。

日本人の三大死因は悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患であるが、サウナを習慣化すれば、循環器疾患である心疾患や脳血管疾患のリスクを半分にまで下げられるというのだ。


また、さらに驚きの研究報告に「サウナが認知症を予防する」というものもある。

東フィンランド大学のロッカネン博士が、心臓病の際と同じ手法でサウナの入浴頻度と認知症発症リスクの関連性について調査したところ、ほとんど毎日サウナに入浴する人は、週1回以下しかサウナに入らない人に比べ、軽度の認知障害になるリスクは66%低く、アルツハイマー病になるリスクは65%も低かったという結果に至った。呼吸器疾患のリスクが約60%にまで下がるという研究報告も出ている。


いずれも我々にとって非常に身近で、かつ生命にかかわる危険性も高い疾病だ。

そのリスクが、ただサウナに入るだけで大幅に下げられるとなれば、将来の健康不安を取り除くためにも、今からサウナに入っておかない手はないだろう。

少し健康が気になる年齢に差し掛かってきた両親を誘って行ったり、「サウナが健康に良いらしいよ」とおすすめしてみるのも良いかもしれない。


なお、現在の時点では「サウナに入る人の方が、入らない人よりも様々な病気にかかる可能性が低い」という事実がわかっているのみで、その具体的なメカニズムや、進行中の症状を食い止めたり、完治することができるのかどうかというところまでは解明は進んでいない。

しかしながら、先述の加藤医師は、これに脳血流の変化と何らかの関連があるのではないかと考えている。

脳はとても大事な臓器であるため、細菌やウイルスなど異物が脳に侵入しないよう、脳血管の壁は隙間なく分厚く出来ているのだが、その反面物質交換が起こりづらく、徐々に老廃物が溜まる。

この老廃物(アルツハイマー病の場合にはベータ・アミロイド)の脳への蓄積が、アルツハイマー病をはじめとする認知症の原因となるのだが、習慣的にサウナに入ることにより水分をはじめとする物質の交換が促進され、老廃物が洗い流されるのではないか、という仮説だ。


フィンランドでは「もしサウナ、アルコールと(サウナの)タールが役に立たないなら、その人の病気はもう救えない」ということわざがあるほど、サウナと健康の関係は深いものだと考えられている。サウナは殺菌効果が高く極めて清潔な空間であるため、かつてはサウナ室内で出産も行われていた。

今後サウナと健康や疾病予防・治療の関係性がさらに明らかになれば、国の予算を圧迫する社会保障関係費の大きな削減にも繋がるかもしれない。高額な治療機器や薬の代わりを、サウナが担うことができるかもしれないのだ。

ぜひ政府や医療関係者には、疾病予防や医療費削減のための施策として、病院や高齢者施設へのサウナ導入を真剣に検討してほしい。


著=本田 直之、松尾 大

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作者: 本田 直之, 松尾 大
出版社/メーカー: KADOKAWA
発売日: 2019-11-11
メディア: 単行本

【著者紹介】本田 直之(ほんだ・なおゆき)
レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。ハワイ、東京に拠点を構え、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行いながら、ハワイ、東京、日本の地域、ヨーロッパを中心にオセアニア・アジア等の国々を食とサウナを巡る旅をしている。

【著者紹介】松尾 大(まつお・だい)
サウナー専門ブランド・TTNE株式会社代表。世界各地のサウナを渡り歩き、サウナに関する執筆、TV、ラジオ、CM、イベント、デザイン性豊かなサウナ室のプロデュース等に関わっている。“ととのえ親方”の愛称で親しまれる。

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