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盾扱いに毒味役!? 性差別からはじまったレディーファーストの残念な起源/毎日雑学

盾扱いに毒味役!? 性差別からはじまったレディーファーストの残念な起源/毎日雑学

身近なのに意外と知らない身の回りのモノの名前の由来や驚きの事実。オフィスで、家庭でちょっと自慢したくなる、知っておくだけでトクする雑学を、毎日1本お届けします!

今回は「レディーファーストの由来と起源」ということで、マナーにまつわる雑学を紹介します。

皆さんもレディーファーストと呼ばれるマナーについて耳にしたことがあると思います。

男尊女卑だとされてきた日本では「レディーファースト」を掲げた結果、逆に女尊男卑なんて言葉も出来てしまい、複雑な世の中になってきていますよね。

しかし、レディーファーストの由来となった風習は、現代のレディーファーストとはかけ離れたものだったのです。

現代のレディーファースト

まずは現代のレディーファーストの意味について解説していきます。

現代ではのレディーファーストといえば、男性が紳士的に振舞って、女性を優先させるマナーを意味していますよね。

例えば、道路を歩いている時には「男性が車道側を歩く」というのがレディーファーストとして知られていますよね。

この場合は、男性が車道を歩くことによって、女性を事故やひったくりなどから守り、安全を優先させていますよね。

また、扉を通過する際には男性が先に扉を開けて押さえておき、女性を先に通してあげることもレディーファーストとして知られています。

このように、現代では基本的に男性が女性を優遇させることに対して「レディーファースト」という言葉を使います。

しかし、レディーファーストを心掛けるのは女性を弱い生き物のように扱っていることから、逆に性差別だとする意見もあります。

更に、過剰にレディーファーストが行き過ぎた場合には、女尊男卑だという意見もあり、とても複雑となっています。

本来のレディーファースト

続いて、本来のレディーファーストの意味について解説していきます。

現代では男性が女性を優先させるマナーとなっていますが、本来は淑女が男性を立てるために身に付けるマナーだったのです。

昔のヨーロッパの上流階級は男性が優位の社会であり、女性の地位は男性よりも低い時代でした。

そして、理想の女性像は男性に従属的であり、男性を立てられる女性こそ淑女だとされていたんですね。

そのため、上流階級に生まれた女性は、男性を立てられる立派な淑女となれるようにマナー教育が行われていたのです。

そのマナー教育で習う内容が「レディーファースト」だったんですね。

当時のレディーファーストの内容は主に以下のようなものでした。

・女性は男性よりも早起きをして予め身支度をしておき、男性を出迎えるようにする

・玄関などのホールには男性よりも先に入っておき、男性を出迎えるようにする

・食事の時は女性の方が早く着席し男性を出迎えるようにして、男性よりも先に食べ終えて退席する

このように、当時のレディーファーストは現代のレディーファーストとは真逆のものだったんですね。

盾扱いに毒味役!? 性差別からはじまったレディーファーストの残念な起源/毎日雑学1


レディーファーストの由来と起源

それでは、なぜ女性が男性を立てる「レディーファースト」という文化が誕生したのでしょうか?

あまり知られていませんが、レディーファーストの由来と起源をたどると、女性にひどいことをしていたことがわかります。

女性を盾にしていた

ヨーロッパの上流階級などの身分の人は、いつ何時暗殺者に命を狙われているかもわからない状況でした。

そのため、家に帰ってドアを開いた瞬間に、そこに命を狙う者がいるかもしれない時代だったんですね。

そのため、女性を先に入室させて、家の中の安全を確認させてから入室していたのです。

まさに女性を盾のように扱っていますし、真っ先に危険なところへ飛び込ませていますよね。

また、食事の際にも食べ物に毒物が入っている可能性があることから、女性に毒見をさせることもあったそうです。

汚物避けにしていた

中世ヨーロッパの衛生環境は現代と比べてかなりひどかったことで知られています。

現代のように水洗トイレもないことから、汚物はバケツなどに入れて外に捨てるのが当たり前だったんですね。

そのため、窓などから投げ捨てられた汚物がはねて洋服についてしまうことなどがあったのです。

そうした汚物から自分を守るために、当時の男性は女性を建物側に立たせて歩かせていたとされています。

地位を得るために利用していた

また、単純に男性が地位を得るために、女性にこびへつらうようになったことから、レディーファーストは生まれたとされています。

上流階級においては長男が跡取りとなるため、次男と三男などは戦争で戦果を挙げるなど、自力でのし上がる必要がありました。

そのため、裕福な貴婦人や仕えている主君の妻などに気に入られるように、女性を立てることも自分がのし上がるための手段の一つだったんですね。

このように媚びをうっていたことから、レディーファーストが本来の意味を失っていき、女性を立てることの意味を持つようになったと考えられています。

このように由来や起源は諸説ありますが、どれもいい風習とは呼べないですよね。

女性を利用したり蔑ろにするようであれば、現代のレディーファーストの方がよほど美しいもののように感じてしまいます。

日本と海外のレディーファーストの違い

最後に日本と海外のレディーファーストの違いについて解説していきます。

日本では1930年代に行われたフェミニズム運動をきっかけとして、海外で行われている「レディーファースト」が取り入れられました。

そして、女性を優遇しようというよりは、当初は女性が権利を主張をするためのスローガンとして取り入れられたものなのです。

本来は男性が女性に思いやりを持って自然に行動することがレディーファーストでしたが、日本ではレディーファーストは意識して女性を優遇することになってしまったんですね。

アメリカなどでは習慣としてレディーファーストは当たり前のように身についていることから、日本のように意図し行われるものではないのです。

日本社会においては、少し前までが男性が外に出て女性が家を守るのが当たり前の時代でした。

男性は女性や子供のことを思いやって外で懸命に働き、逆に女性は男性や子供を思いやってしっかりと家を守る。

こうしたことが自然と出来ていた時代の方が、よほど本来の意味に近いレディーファーストを実現出来ていたのかもしれません。

現代では女性が社会進出をして活躍する時代となりましたが、どちらかが優遇されるのではなく、お互いを尊重して生きられる時代になるといいですよね。

以上が「レディーファーストの由来と起源」についてでした。

まとめ

レディーファーストは現代では「男性が女性を優先させる」というマナーになっている。

しかし、本来は淑女が男性を立てるために身に付けるマナーとして知られていた。

レディーファーストの由来は諸説あり、元々は女性を盾にしたり、汚物避けに使ったり、地位を得るために女性を利用することを指していた。

日本ではスローガンのようにして使われているが、本来は意識せずとも思いやりをもって率先して行動してあげることがレディーファーストである。

※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。


文=雑学.com

カテゴリ:スキルUP

※この記事は「雑学.com」から提供を受け作成しています。

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