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東大起業サークル創設者が説く! SNSで面白い本を見つける新手法

東大起業サークル創設者が説く! SNSで面白い本を見つける新手法

SNSで知人と面白い本や記事をシェアして、知識を共有することは当たり前の時代。しかし、その一歩先を行く情報収集法を実践しているのが、東大起業サークルTNKを設立したことで知られる保手濱彰人さんです。その新しい情報収集法とは?

東大在学中に自ら起業し、東大起業サークルTNKを設立したことで知られる保手濱彰人さんは、独自の変わった方法でSNSによる情報収集・発信を行っているといいます。

株式会社ダブルエルの保手濱彰人さん
株式会社ダブルエルの保手濱彰人さん

2019年12月中旬時点で保手濱さんの公式SNSアカウントのフォロワー数は、それぞれFacebookは約2,500人、Twitterは約4,600人にも上ります。

その独自の手法が生まれた経緯と共に、FacebookやTwitter等のSNSを使った面白い本の見つけ方を教えてもらいました。

読み始めても思考が飛んでしまう……SNSが備忘録に

保手濱さんのFacebook公式アカウントページには、読んだWeb上の記事に対するコメントが投稿されており、そこにはフォロワーからのコメントが多数寄せられています。

しかし実際、保手濱さんはその記事をほとんど読んでいない状態で投稿しているのだというのです。

どういうことなのでしょうか?

「もともと多動性な性分のため、昔から活字を読むのが非常に苦手で、文章を読み始めてもあっという間に思考が飛び、別なことを考え始めてしまうタイプなのです。

ただし、思索するのは非常に好きで、何かエッセンスがあれば、それを元に深く考えるということをよくしていました。

そのため、何か気になった記事があって読み始めようとしてもほとんど読めず、タイトルから湧いたインスピレーションに没頭して、備忘的に記事をシェアしてコメントを書くということをしていました。

するとフォロワーの皆さんがそのフィードについてコメントをくれたり、記事を読んで感想を書いてくれたり、ということがあり、評判が良かった記事は『改めて頑張って読む』といった流れができました。

『おっ、これは効率が良いな』と思い、そのやり方がクセになっていったのです」

それはWeb上の記事だけでなく、本でも同様だそうです。

「私は気分の抑揚が大きく、良い本に出会ったらグワッと感動して、すぐに感想をフィードに書き連ねるのですが、実はその本の半分も読んでいなかったり、初めの4分の1とか、場合によっては冒頭の10ページしか読んでいなかったりすることもあります。

ただ、これは、前回の記事でお話したように、本のエッセンスから思索して自分なりにナレッジを仕立てることこそが『本来の読書』であると思っていることも理由です」

Facebookフォロワーからの反応で本の良し悪しを知る

保手濱さんは、「備忘録」や「本来の読書」のためにSNSに投稿した後、こんなメリットを得ているといいます。

「私のSNSのフォロワーの中では、私の価値観に近い人たちによってゆるいコミュニティが形成されており、私が本や記事について自分の想像した主観をフィードに書くと、それを閲覧して感想をフィードバックしてくれます。

例えば、本や記事の著者についてフォロワーから『この著者は、こんなエピソードを持つ人ですよ』などのフィードバックをいただくことがあり、それによってその著者のことをより深く知ることができ、さらに本や記事の理解が深まります。

興味がわけば、私はその著者をベンチマークすることもあります。

こうした反応の良し悪しや感想で、その本が価値のある内容で全部を読むべきか、それとも思索するだけで十分かなどが分かります。

つまり自分の影武者になってくれるフォロワーの方々と、集団で知見を高めていっている形です」

フォロワーのフィードバックで効率的に情報が手に入る

この方法は、保手濱さんにとって、本の良し悪しが分かる他にもメリットがあるといいます。

「本に関する私の投稿を見て、気に入ってくれたフォロワーがその本を買ってくれ、感想を教えてくれることも増えたので、自分的には『集合知』といいますか、何より効率的だと感じています。

自分のフォロワーは、自分の価値観に近しい人が集まっていますので、記事や本を読まずに、価値観が近い人が情報を収集し、エッセンスや感想を共有してくれることにより、効率的に情報が手に入ります」

そして保手濱さん自身としてだけではなく、「コミュニティ」としてのメリットもあるといいます。

「SNSが普及したことで、今は個人で戦うよりも、個人を含めた、価値観の近しい『ゆるいコミュニティ』全体でレベルアップして、戦っていくべき時代になっていると感じます。

コミュニティとして周囲に啓蒙し、周囲に知見を得てもらうことで、コミュニティをさらにレベルアップさせていけるというメリットもあります」

フォロワーを増やすにはSNSで主観を書くこと

ところで、保手濱さんがSNSで行っている方法は、一般ビジネスパーソンにはなかなか難しいように見えます。

もし、SNSで面白い本を見つけたいと思ったら、どうすればいいでしょうか。

「SNSで自分を中心としたゆるいコミュニティが形成されれば『このような考えを持っているが、どのような本がオススメか?』と投げかけることで、すぐさま、有力なフォロワーから面白い本の情報を提供してくれることになるでしょう」

しかしこの方法は、フォロワーありきのこと。

どうすれば影武者となるようなフォロワーが増えるでしょうか。

「SNSでとにかく主観を書くことです。

この情報過多な時代で、一般的なナレッジはネット上にあふれているからこそ、自分なりに考えた自分の意見が際立ちます。

受験勉強は、あらかじめ用意された正解を導いていくプロセスのトレーニングでしたが、SNSによる情報収拾は、自分なりに考えた主観的意見により、価値観の近しい賛同者であるフォロワーを増やしていくプロセスでもたらされるものなのです」

保手濱さんが実践している、自分にとって価値ある本や記事に出合うための方法、いかがでしたでしょうか。SNS活用術についても、自分をレベルアップしていくための大きなヒントになりそうです。


文=一ノ瀬 聡子

カテゴリ:スキルUP

【プロフィール】保手濱 彰人(ほてはま・あきひと)
2002年、駒場東邦高校を卒業後、東京大学理科I類に入学。2005年、東大起業サークルTNKを設立。経産省支援のビジネスコンテストで優勝し、在学中に起業した。学習塾事業やソーシャルゲーム事業など、数多くのビジネスプロデュースを行い、2014年に株式会社ダブルエル創業。TNKからは、100億円以上でポラリスキャピタルにバイアウトされたBAKE創業者の長沼慎太郎など、数多くの若手起業家が輩出されている。生粋のマンガオタク。
株式会社ダブルエル
■Facebook:保手濱 彰人

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