スキルUP

関係なさそうなものにお宝が! 事例と事例のくっつきを意識せよ/東大アイデア(6)

「天才的なひらめき」や「センス」は必要なし!「仕事」や「勉強」に役立つ東大式「使えるアイデア」の生み出し方を、『「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア』(西岡壱誠著)よりご紹介します(最終回)。

アイデアの先行事例を【調査】する/V 『ATTACH』の実践テクニック

関連した「言葉」や「事例」を探す

それでは、具体的な『ATTACH』のやり方を見ていきましょう。


(1)『PROBLEM』で抽出した単語の「類義語」などを考える
抽出した言葉(単語)を検索したときに一緒に出てくる言葉を付箋に書き出しましょう。

「鉄鉱石」だったら他の資源である「石油」「石炭」とか、「企業」だったら他の言い方で「団体」「組織」、「ノウハウ」だったら「独自性」「メソッド」とか、そういう関連がありそうな言葉を考えてみます。

パッと思いつかないという人は、検索エンジンで検索したときに一緒に出てくる単語を参考にしてみましょう。一緒に出てくる言葉の予測を見て、それも付箋に書いてみるのです。

(2)『PROBLEM』で検索した「先行事例」の類例などをストックする
論文や本では、ひとつの事例だけではなく他の事例というのも一緒に紹介されている場合が多いです。

「こういう地方創生の事例もあるけど、似たようなものにこういう事例もあって……」

「このアイデアと同じ考え方をしたものとして、こういうのも挙げられます」

みたいな感じです。

僕はひとつの事例だけではなく、複数の事例を挙げるようにしています。

同じように、本や論文ではひとつだけ紹介して終わり……ということのほうが稀です。その事例を確認してみるのです。

また、そこに出てくる言葉も付箋に書き出しましょう。


(3)ランダムに付箋をつなげて検索する
ここから先は、先ほどと同じです。(1)と(2)を実践すれば前よりもかなり多くの付箋を用意できているようになっているはずですから、今度はそれも使いながら、いろんな付箋の組み合わせを試しつつ検索して先行事例を探すのです。

検索できる幅が先ほどよりもかなり多くなりましたから、きっと先行事例が見つかるはずです。

(4)使えないと思われる「先行事例」も保存しておく
目に入る先行事例が多くなったことと思いますが、だからといって事例を絞る必要はありません。むしろどんどんスクリーンショットやメモとして残して、ストックをガンガン増やすようにしましょう。

エジソンだって3500冊ものノートを残したのです。無駄になることはありませんから、どんどん探してどんどんストックするようにしましょう。


関係のなさそうなものにお宝がある

一見関係なさそうに見える例でも、実はすごく役に立つことというのは結構多くあります。

たとえば、今では世界を代表するゲーム会社である「任天堂」は、もともと電卓が売れなくなってしまって、その液晶が余ったことからそれを転用してゲーム機に使って大当たりした企業です。


また、あまりいい例ではありませんが、軍事転用可能な最新技術というのはこの世に数多く存在しています。

たとえば、最新のロボットの技術を軍事的に応用することで、ロボットによる軍隊が人の代わりに戦う日が来るかもしれないという予想が立てられています。


まったく別の目的で作られたものが、まったく別の形で世の中で使われる……そんなアイデアというのはこの世にごまんと存在しているのです。

そして逆に、気づいていないだけで、過去に存在したアイデアを今の課題と結びつけたり別のアイデアとつなげることでまったく新しいアイデアが作れるかもしれないのです。

「アウトプットのためのインプット」を心がけて、つながりを探すようにする……。

そうやってインプットを重ねていくうちに、きっとそういう新しいアイデアを探すことができるはずです。

そして、そのためには多くの「付箋」を用意して、多くの先行事例のストックを持つことです。

これができるようになると、かなりアイデアが思いつくようになりますので、みなさんぜひ頑張ってみてください!

東大アイデアPOINT

たくさん付箋を用意し言葉(単語)をつなぎ合わせ、多くの「先行事例」をストックしよう!

Great idea/リアルドラゴン桜プロジェクト

漫画『ドラゴン桜』を使いながら、「勉強の仕方」「勉強の楽しさ」を東大生がレクチャーし、高校生たちにスタディサプリを活用しながら成績を上げてもらうプロジェクト。全国4校で実施中。リクルートの「TOP GUN AWARD」にも入賞。「漫画の世界を現実のものにする」ということを、いろんな人の力を借りて実現させていくというアイデアです。


著=西岡 壱誠

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】西岡 壱誠(にしおか・いっせい)
歴代東大合格者ゼロの無名校のビリ(元偏差値35)だったが、東大受験を決意。東大の試験で問われる「発想力」や「思考力」を高めるノウハウを編み出し、実践、合格。現在は家庭教師として教え子にそれをレクチャーする傍ら、1973年創刊の学内書評誌「ひろば」の編集長も務める。

あなたへのオススメ記事

  • 情報収集は誰のため? アウトプットのためのインプットを目指せ/東大アイデア(5)
  • ネットの海からネタを拾え! 悩みから先行事例を探すテクニック/東大アイデア(4)
  • 3500冊のエジソン・ノートに見る「パクリ王」エジソンの技術/東大アイデア(3)
  • 丸パクリは大失敗しがち! 「独自性のあるパクリ」を目指すべし/東大アイデア(2)
  • 知っていたら自慢せずにはいられない! マニアックすぎる雑学クイズ

    知っていたら自慢せずにはいられない! マニアックすぎる雑学クイズ

  • 食通だったら全問正解!? 日本ならではの「食べもの」クイズ

    食通だったら全問正解!? 日本ならではの「食べもの」クイズ

  • その言い方、大丈夫? 上司&取引先への言葉遣いのマナー

    その言い方、大丈夫? 上司&取引先への言葉遣いのマナー

  • 知られざるエピソードにびっくり! ネーミングの秘密がわかるクイズ

    知られざるエピソードにびっくり! ネーミングの秘密がわかるクイズ

  • 喪服が黒なのはなぜ? 日本文化を深掘りするクイズ

    喪服が黒なのはなぜ? 日本文化を深掘りするクイズ

  • 観戦がもっと楽しくなる!? スポーツの英語雑学クイズ

    観戦がもっと楽しくなる!? スポーツの英語雑学クイズ

スキルUPの人気記事ランキング

  • 「10日以降」「10日以後」では10日を含む? 含まない?/毎日雑学

  • 一白水星の2020年は大転換の年。1月は口論に注意、麺類が吉/展望と開運2020(1)

  • “出羽守論法”ってなに?「~では」からはじまる発言の思わぬリスク

  • 五黄土星の2020年は久々の高運期! 1月は心身ケアを忘れずに/展望と開運2020(5)

  • 知ってる? ミーハーの意味と語源。実は英語じゃなく「みいはあ」だった!/毎日雑学

資格・スクール情報

  • 中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説

    中小企業診断士の仕事内容は? 養成課程って何? 中小企業診断士について知っておきたいことを詳しく解説します。

    中小企業診断士とは? 試験&仕事内容を解説
  • 行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説

    行政書士って何? どんな仕事をするの? 試験の難易度は? 行政書士に関する素朴な疑問を解決します。

    行政書士とは? 試験&仕事内容を詳しく解説
ページトップに戻る