スキルUP

「圧倒的成果」を上げる人が実践しているアウトプット術/小山龍介

短時間のうちに圧倒的なアウトプットを出すためには、まずはマインドマップで大きく発想を広げて、それをフレームワークで整理することが必要です。その基本の流れを紹介します。

「マインドマップ」というメモのとり方があります。中心からまるで木が枝を伸ばすようにしてメモしていくやり方です。脳のなかでは、ニューロンという神経細胞がシナプスによってつながっていますが、それを模しています。

これはまさに心の中(マインド)を見える化(マップ)するメモ術で、ブレインライティングやブレストなどででてきた思いつきを方法として、おすすめです。

まず中心にテーマを書き、そこから枝となる線を伸ばして、その線の上に思いついたアイデアや言葉を書いていきます。そこからさらに思いついたら、どんどん線を伸ばしていきます。そうすると、立派に茂った木のようなマインドマップができあがります。

これはマインドマップの考案者トニー・ブザンによるマインドマップの例をみてみても、いわゆるロジックツリーなどの厳密な階層構造は意識せず、あくまで思いついたものをメモするために描いていくものになります。ツリー構造のように見えますが、むしろ植物の根っこのような茎状(リゾーム)のものとして描くところが重要です。

情報は、情報単体で価値を持つのではなく、情報同士がつながるときに価値を生み出します。情報の関係性のほうにこそ重要で、関連付けによって初めて情報の意味が浮かび上がってくるのです。そうした関係性をメモするためにも、こうしたマインドマップが重要になるのです。

フレームワークで、もれなくダブりなく整理する

マインドマップは、ゆるやかに情報をつなげていくことを目的にしているので、どうしても抜け漏れが起こります。また、枝を伸ばしていったときに別の枝に書いた要素とダブることもあります。

論理的に考えるときには、こうした抜け漏れやダブりを極力なくしていくのが原則です。英語での表現、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとって、MECE(ミッシー)というかわいい名前で呼ばれています。

このミッシーを実現するために一番手っ取り早い方法は、すでに用意されているフレームワークを使うことです。たとえばマーケティングのフレームワークである4Pは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販促活動(Promotion)の四つのPを示したものですが、商品のマーケティング活動を企画するうえで欠かせない四つの要素を漏れなくダブりなく整理できます。

僕がよく使っているのは、次の三つです。まず、外部環境を分析するときに使われるPESTは、政治的(Political)、経済的(Economical)、社会的(Social)、技術的(Technological)な外部要因を漏れなく整理するのに便利です。個人や企業を取り巻く環境は刻一刻と変化しており、その変化をこの四つの視点で整理していくと、ずいぶんスッキリします。

・Political (政治的)
・Economical (経済的)
・Social (社会的)
・Technological (技術的)

それから、組織の内部的な要素を分析するのにはマッキンゼーの7S。これはハードの3つのS、ソフトの4つのSによって成り立っています。企業文化なども含め多角的に捉えることができるので、重宝しています。

最後、ビジネスモデルを分析、創造するには、ビジネスモデル・キャンバスは、僕が翻訳した『ビジネスモデル・ジェネレーション』で紹介されたものですが、自分で関わっているから言うのではないのですが、本当に効果的です。

ビジネスモデル構築に必要な要素が9つのブロックに整理されており、あらゆる事業に共通して考えなければならない要素を漏れなく記述することができます。(厳密には分析のためのフレームワークではなく、創造のためのキャンバスという位置付けですが、MECEに捉えられるという効果は同じです。)

まずはマインドマップで大きく発想を広げて、それをフレームワークで整理する。これによって短時間のうちに圧倒的なアウトプットが可能となるのです。

小山 龍介

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】小山龍介(こやま・りゅうすけ)
株式会社ブルームコンセプト代表取締役。名古屋商科大学ビジネススクール 准教授。

【最新刊】『仕事のスピードを上げながら質を高める 最強のライフハック100』(小山龍介著)
『IDEA HACKS!』 シリーズ累計50万部突破! 元祖ライフハック本の著者による、ライフハック本の最新決定版! 仕事5割増し時代を乗り切る「15分仕事ハック」とは…!?
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