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宇宙の「推定年齢」は何歳?/身近な科学 信じられない本当の話

AIや量子コンピューターなど、現代科学の話題は今後の未来に関わる大切な情報です。そこで、『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美著)で科学の教養を身につけましょう。今回は第13回目です。

ビッグバンから始まった宇宙の膨張(ぼうちょう)

晴れ上がった夜空にまたたく星々は私たちを魅了(みりょう)します。その中で、何万光年も離れた遠くに輝く星は恒星(こうせい)の集団である銀河です。

20世紀初め、米国の天文学者ハッブルは地球と銀河の距離を測定し、整理しました。すると不思議な法則が見えたのです。「地球から遠い銀河ほど、地球から速いスピードで遠ざかっている」というハッブルの法則です。実に不思議な法則です。

 

このイメージを説明するのによく利用されるのが風船です。風船を膨(ふく)らませると、風船上の遠い点ほど速く離れていきます。

ところで、互いに遠ざかっているのなら、時間を逆に戻せば1点に集まります。そう考えると、その1点から宇宙は膨張し始めたことになります。これが、科学者ガモフの提唱(ていしょう)したビッグバンと呼ばれる宇宙論です。宇宙の年齢とは、この1点から数えた時間のこと。現在の推定年齢は138億年です。

 

さて、風船の膨らむスピードは、次第に遅くなると考えるのが常識的でしょう。ところが観測によると、膨張速度は増しているのです。何か特別なエネルギーが宇宙を加速度的に膨張させていると考えられます。その「何か」として現在、ダークエネルギーというものが注目を集めています。

(つづく)

著:涌井 貞美 / 絵:ケン・サイトー

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】涌井 貞美(わくい・さだみ)
1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。

【書籍紹介】『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(KADOKAWA)
身近な理論からあの生きものまで、常識を超える現代科学100話。「AI」「量子コンピューター」などの言葉をよく見聞きする昨今。これら「現代科学」の話題は今後の未来に関わる大切な情報です。本書は現代科学のポイントをやさしく図解。誰でも科学の教養を身につけられる内容です!

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