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宇宙で大活躍する「折り紙」の技術/身近な科学 信じられない本当の話

AIや量子コンピューターなど、現代科学の話題は今後の未来に関わる大切な情報です。そこで、『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(涌井貞美著)で科学の教養を身につけましょう。今回は第19回目です。

人工衛星(えいせい)に採用された「ミウラ折り」

「折り紙」と聞くと、鶴や恐竜を折ることを連想する人が多いでしょう。このように、折り紙は趣味の世界と思われがちですが、現代ではさまざまな科学技術の世界に応用されています。例として、近年話題のミウラ折りを取り上げてみましょう。

ミウラ折りは、人工衛星開発者の三浦公亮(こうりょう)氏が、衛星に搭載(とうさい)するアンテナ設計の途上(とじょう)で思いついた折り方です。この折り方にしたがえば、対角部分を持って左右に引っ張ると、一瞬にして畳んだものが広がります。逆の動作をすれば、すぐに畳むこともできます。

 

衛星のアンテナは、打ち上げ時には折り畳んで収納されていますが、宇宙空間では広げられます。伸開に失敗は許されません。その確実な動作の要求に応えるのが、ミウラ折りなのです。

折り紙とは、数学的にとらえるなら、1枚の平面から立体をつくり出すことです。このような研究をするのが数学のトポロジーの分野です。平面からどんなものが飛び出すか、その研究の展開が大変楽しみです。

(つづく)

著:涌井 貞美 / 絵:ケン・サイトー

【著者紹介】涌井 貞美(わくい・さだみ)
1952年、東京都生まれ。東京大学理学系研究科修士課程修了後、富士通に就職。その後、神奈川県立高等学校教員を経て、サイエンスライターとして独立。書籍や雑誌の執筆を中心に活動している。

【書籍紹介】『[図解]身近な科学 信じられない本当の話』(KADOKAWA)
身近な理論からあの生きものまで、常識を超える現代科学100話。「AI」「量子コンピューター」などの言葉をよく見聞きする昨今。これら「現代科学」の話題は今後の未来に関わる大切な情報です。本書は現代科学のポイントをやさしく図解。誰でも科学の教養を身につけられる内容です!
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