スキルUP

入社半年で社内失業! 経験者に学ぶ社内で孤立したときの対処法/俵谷龍佑

会社にいるのに仕事がもらえない「社内失業」は、誰にでも起こりえます。今回はフリーランスとして活動する俵谷龍佑さんが会社員時代に体験した「社内失業」のリアルな様子を語ります。

読者のみなさま、こんにちは。フリーランスでライターをしている俵谷龍佑(たわらやりゅうすけ)と申します。

私は会社員時代はまったく仕事ができず、評価はどん底の「社内失業者」でした。

「社内失業」というと、自分とはあまり関係ないと思うかもしれませんが、変化の多い現代では誰にでも起こることなのです。

そもそも、どのような状況で社内失業になってしまうのか? 私の実体験を踏まえながら書いていきます。

「社内失業」とは?

社内失業とは、文字通り「会社にいながら全く仕事がもらえない、失業状態になること」を指します。一昔前では、「窓際族」という呼ばれ方をしていました。

社内失業というのは、実は他人事ではなく、日本の各企業で起こっている深刻な問題です。

インターネットの発達やグローバル化によって、多くの企業が変化を余儀なくされ、M&Aや事業のピポット(方針転換)などによるリストラに伴い、失業者とそして表面上では見えない社内失業者が多く生まれているといわれています。

少し前にはなりますが、内閣府が2011年12月に発表した報告書「日本経済2011~2012」によれば、余剰人員とされる「雇用保蔵者数」は2011年7月~9月で465万人と推定されています(参照:「日本経済2011~2012」)。

入社半年で社内失業に。自分の担当していた仕事がゼロに

私は、前職で大手IT企業に勤務していました。学生の頃から様々なベンチャー企業で働いていて、この時初めて大手企業に入社することになりました。

研修が終わって部署に配属され、実際の業務が始まると、頻繁にミスをするようになりました。

最初は、「まだ覚えたてだからミスはよくあるよ」と言われていましたが、徐々に「何度言ったらわかるの?」と周りの態度が変わっていきました。

期待をかけられていた反動もあり、自分の株は一気に暴落。

「どうにかして、評価を立て直さないと……」、というプレッシャーでミスがさらに増える、悪循環のループにはまってしまいました。

当時の仕事はネット広告の運用で、何万行という大量のエクセルの数値データをチェック・分析して、改善策を考えるという、いわゆるマーケティングの業務をしていました。

しかし、私はこの細かい数字データをチェックするのがとにかく苦手で、知識を吸収しても全く改善できない状況。

ミスを続けていたある日、「新しく入社した中途社員の人に業務を全部引き継いで」と告げられました。「まだ入社半年だから、ここから新しい仕事が来るんだろう」と楽観的に考えていましたが、その後いくら待っても仕事は来ませんでした。

ここで初めて、自分が「社内失業」になったことを実感したのです。

「仕事で忙しい」よりも「仕事がなくて退屈」の方がよっぽど辛い

最初は、「社内失業になれば定時に帰れる!」とあまり深刻に考えていませんでした。というより、そう思わないとやっていられなかったのもあります。

しかし、まったく仕事がない日が続くのは想像以上にしんどく、誰にも陰口を言われていないのに「あいつ仕事ないのに何やってるの、といわれているのではないか」と被害妄想になり、精神的に追い詰められるようになりました。

まるで、会社にいるのに社会から断絶されたような、そんな感覚に何度も襲われました。

仕事で忙しいのも確かにつらいですが、それよりも何もせずにただ就業時間が終わるのを待つ、これほどつらい経験はありませんでした。

もし社内で孤立してしまったら?

ではもしあなたが、社内で孤立してしまったら? 実際に私が行なったことを書いていこうと思います。

【できる仕事がないか相談する】
社内失業をしたからといって、活路がないわけではありません。まずは諦めずに自分にできる仕事がないか相談しましょう。かくいう私も、上司が忙しくなさそうな頃合いを見計らって仕事がないか相談をしに行ってました。他のチームにも聞いてました。仕事がなく自席でぼーっとしているよりは、はるかにマシです。

【他の課・部署への異動を検討する】
もし、評価がどん底に落ちていて、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できないのなら、他の課・部署への異動を検討するのもアリです。しかし、あまりに評価が下がっていると、上司や部長が異動を承認してくれないこともあるので、ここは信頼関係によります。ちなみに、私は結局、異動させてもらえませんでした。

【労働契約を変更してもらう】
例えば、正社員から契約社員や業務委託にするなどして、自分ができそうな業務だけを引き受けるといったように、労働契約を変えるのもひとつの手。私がいた会社は大手企業だったため、実現できませんでした。

【転職を検討する】
社内失業になってから信頼や評価が挽回することもありますが、ほとんどの場合は難しいです。「ダメなやつ」というレッテルを一度貼られてしまうと、そのイメージは覆すのは厳しいです。以上のことをやってみてダメそうなら、転職を検討しましょう。

会社以外のコミュニティに属しておこう

社内失業者になると、「自分はこの先どうやって生きていけばいいのか」と自信を喪失します。

しかし、会社で評価されている部分は自分のほんの一要素でしかありません。しかし、生活の大半を過ごす会社でそのような評価を下されてしまうと、ついそれが全ての評価と思ってしまいがちです。

ここで大切なのが、「会社以外のコミュニティ」に属することです。

私は会社員時代から、経営者や他の業種で働く人が集まるセミナーや交流会、コミュニティに顔を出していたことで、常に客観的に自分のことを見ることができました。客観的に自分のことを見たおかげで、マイナスな評価に埋もれず自分の強みを活かす方向で独立することができたのです。

会社に依存しない状態をつくろう

社内失業は、誰にでも起こりうるものです。

いまのうちから、ひとつの評価に頼り切らず、様々なコミュニティに所属し、「会社に依存しない状態」を作っておきましょう。


俵谷 龍佑

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】俵谷 龍佑(たわらや・りゅうすけ)
Webライター、ブロガー、音楽イベンター、ボーカリストなど様々な顔を持つ。「遊びが仕事に。仕事を遊びに。」を信念に、1箇所に囚われず、地方都市や様々な場所で仕事をする神出鬼没なノマドワーカー。働き方、自身のADD(注意欠陥障害)改善の記録、仕事効率化、ITをテーマとしたブログ「おれじなる」を運営。

【参考リンク】
▪️日本経済2011~2012

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