「最高の結果を出す人」は、どうやって本を読んでいるのか? 各ジャンルで圧倒的な実績を上げる秘密は「読書術」にあった。『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」 仕事にも勉強にも必須な「理解力」と「連想力」が劇的に身につく』(粂原圭太郎著)から、「本の使い倒し方」をご紹介します(第2回)。

読書は頭の中でイメージするもの

読書をする上で非常に重要なことは、頭の中で内容をイメージしながら読むということです。特に小説やノンフィクションなどストーリー性の高いものに有効で、映画を見るように頭の中でイメージします。


僕は保育園生の頃、絵本などの読み聞かせをしてもらっていました。おそらく、それで本を読みながらも自然と状況をイメージする習慣がついているのでしょう。

今でも小説を読んでいると、映像が鮮明に頭に浮かびます。

小学生になると、小説などの文章ものが大好きになり、読んでいる中で無意識に状況をイメージしていたと思います。


僕にとって小説とは、文字で読む映画です。

もちろん、本の中にはイメージがしやすいものと、そうでないものがあります。

本書のようなビジネス書や実用書では、情景描写があるわけではなく、心理描写があるわけでもありません。イメージするというより、内容を理解し、実践するためのメソッドを習得して活用するものが多いでしょう。

しかし、ビジネス書という括りの中でも、本人の実体験を元にした成功法則や、また苦悩からの脱却方法など、その臨場感を感じた方がより情報を吸収しやすいことが多くあります。

『俺は、中小企業のおやじ』(鈴木修/日本経済新聞出版社)は、スズキ自動車の会長、鈴木修氏の半自伝的書籍ですが、会長の経営理念や失敗談など、イメージしやすい部分がたくさんあります。それでいて、経営の何たるかがわかる本です。

この手の本は他にもたくさんあります。一概にビジネス書だから、イメージするものではない、というものでもありません。


小説や詩などの文芸作品に関しては、イメージすることが非常に重要です。作家の筆力にもよりますが、想像力も必要です。


たとえば、川端康成の代表作『雪国』の有名な冒頭に「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった」という節がありますが、非常にイメージがしやすいと思います。

このような流麗な文章に出会うと、イメージ力のアップにつながります。

良書を読むことは、イメージ力アップにも非常に有効なことだと思います。

「どんな感性でも磨かなければ、衰えてくる」といいますが、僕もそう思います。

感性は、日々良い文章や街の風景や人など、いろいろなモノを見て、いろいろなイメージを巡らせることで磨かれるのです。

感性が磨かれ、イメージ力がアップすると、文に書かれていない部分もイメージできるようになります。

よく「行間を読む」という言葉で表現されますが、「川が流れている」という表現ひとつをとっても、川の音以外にもその周りの風景や風の音、主人公の表情や日差しの角度など、活字にされていない部分まで頭にイメージすることができるのです。

そうなると、どんどんストーリーが頭に入ってきて、映像化されます。文字を追うとともに映像が流れます。まさに映画を見ているようです。

このイメージ力は、文章を読み進めるためではなく、その文章を理解し、把握するために必要になります。これがいわゆる読解力です。


国語のテストで、読解力を調べるために文章問題が出てきます。この時、読解力に差がつく要因は、読書量です。これまでどれだけの本を読んできたのか、またその本を頭の中でイメージできたのか、それにより読解力は変わってくるのです。

それではどのようにしたら、イメージができるのでしょうか。

まずはイメージするというよりは、文章の世界に入るという気持ちで読み進めていくことです。あまりに表現を気にしすぎると、内容が入ってきません。内容が入ってこなければ、イメージもできません。

まずは興味を持って、面白い本だという意識を持ち、文字の映画を見ようという気持ちで本を開くことをお勧めします。

粂原 圭太郎

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】粂原 圭太郎(くめはら・けいたろう)
1991年群馬県生まれ。2010年、京都大学経済学部経済経営学科入学。京都大学大学院法学研究科卒業。中学時代より「勉強法」「記憶術」などに興味を持ち、1,000冊以上の関連書籍を読む。高校時代に最高偏差値95を出す。その後、京大に現役でトップ合格。大学在学中に「勉強革命.com」を運営し、やる気が出る勉強法を受験生に伝え好評を得る。現在はオンライン学習指導塾「粂原学園」で、小学生から高校生まで全国各地の受験生を指導している。2014年、2015年連続で日本テレビ系『頭脳王』に出演しファイナリストに。また小学生の頃より「競技かるた」を始め、現在、準名人。著書に『京大首席合格者が教える「やる気」と「集中力」が出る勉強法』(二見書房)、『頭の中を無限ループする“あの曲”を一瞬で消し去るすごい集中法 』(飛鳥新社)など多数。

【書籍紹介】『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」 仕事にも勉強にも必須な「理解力」と「連想力」が劇的に身につく』(KADOKAWA)
天才が日々実践する読書の常識を超えた「超・読書術」をついに体系化! 偏差値95、京大首席合格、クイズチャンピオン、起業家……各ジャンルで圧倒的な実績を上げる著者の秘密は「読書術」にこそあった。毎年1,000冊を越える読書家が教える「本の使い倒し方」を一挙紹介!

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