「最高の結果を出す人」は、どうやって本を読んでいるのか? 各ジャンルで圧倒的な実績を上げる秘密は「読書術」にあった。『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」 仕事にも勉強にも必須な「理解力」と「連想力」が劇的に身につく』(粂原圭太郎著)から、「本の使い倒し方」をご紹介します(第10回)。

今ある問題点を考えながら読み込んでいく

読書をする上で重要なことの一つに、常に疑問を持ち、立ち止まる習慣をつけるというものがあります。

いくら多くの本を読んだとしても、ただ単に情報を吸収するという意識だけでは、内容を暗記するだけの作業になってしまい、読書本来の効果が期待できません。

読書本来の効果とは、読書を通じて、新たな情報や発見を見出すことです。

たとえば、問題解決の本を読むとしましょう。ある本では、次のようなことが説明されています。

基本的に、問題を解決する際には、①問題が何かを洗い出し、②現状を把握することからはじめます。

次に、③どのような改善をしたいのかを考え、④その目標を設定します。

⑤真因を考え、⑥対策計画を立てます。さらに⑦対策を実施し、⑧効果を確認します。

このサイクルを定着させることが「問題解決の8ステップ」と言われています。その他にも、5ステップや3ステップといったように、さまざまなメソッドがあります。

情報収集だけを考えれば、このまま受け止めればいいでしょう。

しかし、実際に使えるメソッドとして、自分の血肉にするには、これだけでは不十分です。

似たような問題はありますが、無条件に一つの解決方法を信じ込み、実行すれば、必ず失敗につながります。

詰め込むだけの読書方法では、その知識をいつ使うことができるのか、今ある問題点を解消できるものなのかということはわからないのです。

だからこそ、実際の問題を読書内容に当てはめながら読んでいくことが大切になります。

この読書方法は、実務書や専門書に向いています。

このような方法では、短時間に多くの本を読むことはできませんが、それでいいのです。

先述しましたが、読書方法は、その書籍の種類によっても使い分けをします。

無理に多読する必要はありません。

よく、「私は本を読むスピードが早い」「1日に10冊以上読むことができる」などと自慢する人がいます。それはたしかにすごいことで、使い方を間違えなければ有用な能力です。

しかし、どんな本でも同じような読み方をしてしまったら、それぞれの本から得られる効果を最大化することはできません。

もちろん、速読できるに越したことはありません。しかし、今すぐ必要な実務的なメソッドを手に入れるためには、活用できる情報として入手することが重要なのです。

また、疑問を持ちながら読んでいくことも必要になります。書籍に書かれている情報を鵜呑みにしたのでは、非常に危険です。

各本には、それぞれの著者の独自な解釈が入っていることでしょう。

そうでなければ、出版される意味がありません。同じような情報が書かれた本であっても、細部は異なり、著者の意見が反映されています。


学校の勉強とは異なり、社会における問題には、正解のないものが多くあります。

だからこそ、それらの解釈のされ方もさまざま。何かと巷を騒がせるニュースも同じです。よくあるのが、パワハラやセクハラなどのハラスメント問題。優位な立場の人が、圧力により立場の弱い人を貶おとしめてはいけません。また性的嫌がらせも、当然のことながらいけないことです。

このあたりまでは、誰が聞いても賛否は一致するでしょう。

しかし、どうすればセクハラやパワハラになるのか、どこまでが許されるのかという所までくると、賛否が分かれます。ある人はセクハラといい、ある人はそうでないという。

自分自身でそれらの考えに疑問を持ちながら、自分自身の答えを見つけなければなりません。

すぐに答えが出なくてもいいでしょう。

今選択した答えが、1年後変わってもいいです。

重要なのは自分の頭で考え、答えを模索すること。そのためには、何事にも疑問を持ち、考えることが必要なのです。

本も同じ。同じテーマの本でも2冊あれば、解決策も考え方も異なるケースが少なくありません。

自分にはどのような情報がフィットするのか。それを考えながら、またその解釈は本当に正しいのかという疑問を持ちながら読み進めていくことが、非常に大切なのです。

そうすれば、より深く情報を理解することができるでしょう。

知識があるからこそ生まれる高度な疑問と、知識がないから、「あれ? これどういうことなの?」という素朴な疑問。疑問には2種類ありますが、このような本の読み方は、後者の場合に最大の効果を発揮します。

基礎情報がないままでは、正確な判断ができないからです。まずは、基礎知識となる本やネット情報でも構いません。

しっかりと情報を入れた上で、この情報が本当に正しいのか、どうなのかを検証していくことが求められます。

粂原 圭太郎

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】粂原 圭太郎(くめはら・けいたろう)
1991年群馬県生まれ。2010年、京都大学経済学部経済経営学科入学。京都大学大学院法学研究科卒業。中学時代より「勉強法」「記憶術」などに興味を持ち、1,000冊以上の関連書籍を読む。高校時代に最高偏差値95を出す。その後、京大に現役でトップ合格。大学在学中に「勉強革命.com」を運営し、やる気が出る勉強法を受験生に伝え好評を得る。現在はオンライン学習指導塾「粂原学園」で、小学生から高校生まで全国各地の受験生を指導している。2014年、2015年連続で日本テレビ系『頭脳王』に出演しファイナリストに。また小学生の頃より「競技かるた」を始め、現在、準名人。著書に『京大首席合格者が教える「やる気」と「集中力」が出る勉強法』(二見書房)、『頭の中を無限ループする“あの曲”を一瞬で消し去るすごい集中法 』(飛鳥新社)など多数。

【書籍紹介】『偏差値95、京大首席合格者が教える「京大読書術」 仕事にも勉強にも必須な「理解力」と「連想力」が劇的に身につく』(KADOKAWA)
天才が日々実践する読書の常識を超えた「超・読書術」をついに体系化! 偏差値95、京大首席合格、クイズチャンピオン、起業家……各ジャンルで圧倒的な実績を上げる著者の秘密は「読書術」にこそあった。毎年1,000冊を越える読書家が教える「本の使い倒し方」を一挙紹介!

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