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旅先で働く「ワーケーション」とは? メリットとデメリット/俵谷龍佑

働き方改革の一貫として、地方での「ワーケーション」という働き方が注目されています。今回はブロガーの俵谷龍佑さんが、実体験をもとにワーケーションの特性について解説していきます。

政府が「働き方改革」を実施してから、リモートワーク、パラレルワーク、二拠点(多拠点)生活など、様々な働き方・生き方が提唱されるようになりました。

近年では、移住促進や関係人口を増やす目的で、「ワーケーション」という働き方の実践の場として、地域を開放する地方都市も増えてきました。

今回はこのワーケーションという言葉について解説していきます。

ワーケーションとは?

ワーケーションとは、「ワーク(働く)」と「バケーション(休暇)」をかけ合わせた言葉で、主に「避暑地や観光地など旅先で働く」という定義で使われています。

ワーケーションの始まりは意外にも古く、2000年ごろにはアメリカで使われていたそうです。

2016年ごろに日本へ上陸し、2017年7月には航空会社の日本航空(JAL)が導入したことで話題になりました。

2018年からは、働き方改革の影響もあって、実践・導入する個人・企業が増え、現在では地方都市が移住促進や関係人口を増やすための取り組みの一環として行うケースも増えてきました。

『SankeiBiz』によれば、2018年には三菱地所が和歌山県白浜町と提携し、ワーケーション事業を開始することを明らかにしました。さらに、ワーケーションの受け入れとして「南紀白浜ワーケーションオフィス」を設立しました(※参考記事)。

今後は、フリーランスだけでなく会社員も、自社のオフィスだけでなく旅先など、様々な場所で働くという選択肢がそう遠くないうちに当たり前になることでしょう。

ワーケーションのメリット:やりたい時に仕事ができる

ここからは、実際にワーケーションをしたことがある僕自身の実体験も踏まえながら、メリット・デメリットを列挙していこうと思います。

まずメリットを挙げると、

・いつもと違う環境で仕事ができるのでリフレッシュできる

・人混みを避けることができる

・好きな時に好きなだけ休める

・家族との時間、友人との時間を大事にできる

メリットは、なんと言っても疲れた時に自由に休憩ができ、やりたい時に仕事ができることです。雄大な景色、遠くから聞こえる野鳥の声や波の音、普段見慣れない青空、こういった非日常の空間で仕事ができるので、リフレッシュできます。

また、家族や友人との時間を大事にしたい人は、仕事をすばやく終わらせてしまって、休暇先にいる友人と会ったり、家族とレジャー施設などで楽しく過ごしたり、ということも実現できてしまいます。

ワーケーションのデメリット:オン・オフの切り替えが大変!

・電源やWi-Fiがいつも安定して供給できるとは限らない

・旅による疲労で集中が途切れることがある

・移動や準備で物理的に時間を拘束される

・予想外なトラブルが起きて仕事が中断することも

ワーケーションは良いことばかりではありません。最も大変なのが「オン・オフの切り替え」です。

会社で勤めている場合、出勤してオフィスに行くことでオンモードになり、退勤してオフィスから一歩出た瞬間にオフになります。

つまり、完全に仕事と私生活を切り離すことができます。

しかし、ワーケーションではフリーランスに近い働き方になるので、例えば朝2時間は仕事をし、昼間は家族と海水浴、夕方からはディナーまではまた仕事、ディナーは家族と一緒に食べる……のように、目まぐるしくスイッチングが行われます。

僕も実際、ワーケーションの最中のこうしたオンオフの切り替えには苦労しました。

「旅を楽しみたい」という気持ちと「仕事を完遂させる」という気持ちは相反するするもので、そこのもどかしさを楽しめるかどうかがカギになりそうです。

旅先ではWi-Fiが不安定、電源スポットがなかなか見つからないといったハプニングもあります。また、旅で疲れてしまって全く仕事が捗らないなんてときもありました。これらのデメリットは、体調管理、時間管理でカバーしていく必要があります。

個人の責任だけではなく、企業側の許容が大事

ワーケーションは、旅しながら仕事するという自由さ、華やかさに目が付きがちですが、自分次第で効率が良くもなるし悪くもなってしまいます。

つまり自己責任、そういった意味では実は最もシビアな働き方なのかもしれません。

個人に裁量が委ねられる面、社員の作業効率が下がる、トラブルが起きたということに対し、企業側も最大限の対策や許容する体制作りは必要になるだろうと思います。

まだまだ企業や個人にとっても新しい働き方である「ワーケーション」、今後に期待したいですね。

俵谷 龍佑

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】俵谷 龍佑(たわらや・りゅうすけ)
Webライター、ブロガー、音楽イベンター、ボーカリストなど様々な顔を持つ。「遊びが仕事に。仕事を遊びに。」を信念に、1箇所に囚われず、地方都市や様々な場所で仕事をする神出鬼没なノマドワーカー。働き方、自身のADD(注意欠陥障害)改善の記録、仕事効率化、ITをテーマとしたブログ「おれじなる」を運営。

※参考記事
三菱地所が「ワーケーション」事業参入 テナントの働き方改革支援へ(SankeiBiz)

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