スキルUP

繰り返す挑戦こそが「ブレない自分軸」を作り出す/ストロング本能⑧

「人間関係で疲れてしまう」「不安やストレスに負けないメンタルがほしい」。一発勝負の世界で結果を出し続けてきた格闘家・青木真也氏による、本能を呼び覚まし「行動と成果を最大化させる」超実践的メソッドを『ストロング本能 人生を後悔しない「自分だけのものさし」』(青木真也著)からご紹介します(第8回)。

新しい物事への挑戦をスケジュールに落とし込む

「つねに新しい挑戦をする」

これは自分の人生のなかで優先順位が高い行動指針となります。


僕の寝技は完成度としては、95%くらいのところまで来ています。それを96%、97%とじりじり上げていくのは容易なことではありません。人から見れば誤差のような領域で、あれこれと試行錯誤を繰り返しているわけです。

世の中の多くのことは8割までは到達できます。野球でも、小さな球場でホームランを打つことは、たいていの人はできるようになる。いろんな分野でその「8割」を目指して、どんどん新しい「伸びしろ」を探していったほうがいいのです。

半年から1年くらい寿司屋で修業すれば、ある程度は寿司を握れるようになれるでしょう。格闘技でも、プロの試合に出るくらいまでだったら、2年あれば行けると思います。ただ、80%から100%に上げるのにすごく時間がかかるのです。

ようするに95%の武器をひとつ持つよりも、70%、80%の武器を10個くらい持っていたほうが、最終的には強くなれます。そして80%の武器をいくつか持つことで、結果的に、95%の武器が100%に近づいていくのです。

僕で言うと「寝技」というブランドを磨くためには、寝技だけ極めてもダメなのです。究極の寝技を手に入れたいから、他の武器も伸ばしていく。他をさわっていかないと寝技のスキルが上がっていかないことに気づいたのです。


生きていくうえでも、とにかく新しいものが出てきたら試してみることです。いま持っているものも大切ですが、新しいサービスや物事に1度でもいいから触れてみることもまた大切なのです。

僕も動画やSNSなど新しいサービスに触れるようにしています。そのうえで向き不向きを判断すればいいのです。触れてみて、フィーリングが合えば気になって、勝手に調べたりして継続するもの。食わず嫌いは命取りになります。


若いときは新しいものに敏感でも、年を取るとどんどんアンテナは鈍くなります。

そして、「やろう」という決断がどんどん遅くなる。

だからこそ、「やりたい」と思ったときにすぐに動けるような意識と環境は、自ら意図的につくっておく必要があります。

僕は2019年の5月で36歳になりますが、年齢を重ねるほど「すぐ動く」のがきつくなっていく実感があります。

世の中をおもしろがる気持ちがどんどん抜けていくような感じ。

だから、「すぐに動ける」意識と環境が重要になってくるわけです。あとは、「来いよ」と言われたときに、「わかりました。行きます」と言える余裕があるかどうか。

僕の友人に三浦崇宏(たかひろ)という人間がいるのですが、「10月6日にシンガポールで試合するよ」と言ったら、「じゃあ行きます」とその場で即答して本当にシンガポールに来ました。これは単純にすごいと思いました。そのフットワークの軽さは、年を取れば取るほど大切になっていきます。

学生のころは、どこに行くにしても軽かったでしょう。どこにでも行けたし、時間もたっぷりあった。

年を取れば取るほど、どんどん動けなくなります。どんどん挑戦できなくなる。アクションを起こせなくなってくる。だから、とにかくアクションを起こせる人間は必然的に強くなります。僕のまわりを見ていると、アクションを起こせるやつは総じて優秀です。

「アクションを起こさない集団」に入ってはいけない

年齢に関係なく「おもしろいこと」「新しいこと」に対するアンテナはつねに高くして、本能的に自分が興味を引かれる何かを探し続ける姿勢は非常に重要です。

もし、5年後、10年後もいまと同じ仕事をして、同じような生活をする保証と覚悟がある人は、僕の意見は無視してください。そのような人は、未来へのアクションなんか起こさなくていいと思います。

でも、何かを創造したり、自分が到達したことがない「その先」を見たいのであれば、やはりアクションを起こさないといけません。


格闘技とは関係ありませんが、僕はTikTokとか「レペゼン地球」「あいみょん」など、若い子がハマっている技術やカルチャーに実際に触れるようにしています。他人の情報を鵜呑(うの)みにして判断するのではなく、体験したあとで「向き不向き」「合う合わない」を考えればいいのです。「若い人のあいだで流行っているもの」として一括(ひとくく)りにして、まったく触れないと、その時点からどんどん感性は腐っていきます。

また、アクションを起こさないタイプは、そのタイプ同士でかたまります。そうして自然と「アクションを起こさないコミュニティ」が形成されていくのです。

一方で、新しいものに触れ、アクションを起こすやつは、アクションを起こすやつとしか合わなくなる。結果的に、この2つのグループにはどんどん格差が生まれていくわけです。


アクションを起こす人たちは、起こすもの同士で集まって化学反応を2倍、3倍、10倍にしていく。反対に、アクションを起こさない人たちは、起こさないもの同士でかたまって淀(よど)んでいく。


そうやって、日本という国のなかに、小さな国がいっぱい形成され、お互いに通じる言語も価値観もまったく違うというような社会になっていくでしょう。

どっちが良い悪い、どっちが正しい間違っているという二元論で語るのは野暮で、さまざまな国がいっぱい生まれている状況において「さあ、おまえはどうするんだ」ということを、いま突きつけられているのです。

その現実から目を背けてはなりません。



青木 真也

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】青木 真也(あおき・しんや)
1983年5月9日生まれ。静岡県出身。小学生の頃から柔道を始め、2002年に全日本ジュニア強化選手に選抜される。早稲田大学在学中に、柔道から総合格闘技に転身。「修斗」ミドル級世界王座を獲得。大学卒業後、静岡県警に就職するも、2カ月で退職して再び総合格闘家の道へ。そして「DREAM」「ONE FC」で世界ライト級チャンピオンに輝く。著書に『空気を読んではいけない』(幻冬舎)がある。
■twitter:青木真也公式twitter
■note:青木真也note

【書籍紹介】『ストロング本能 人生を後悔しない「自分だけのものさし」』(KADOKAWA)
「不安に強くなるメンタル」と「疲れない身体」が同時に手に入る! 人間関係、健康、仕事、お金、自己実現、目標達成など、すべてが思い通りに! 日本を代表する孤高の格闘家・青木真也が、本能を呼び覚まし「行動」と「成果」を最大化させる超実践的メソッドを初公開!

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