スキルUP

「結論」から始めて「まとめ」で終える/プレゼンの語彙力③

いつもの言い回しを少し変えるだけで、プレゼンの成果は劇的に変わる! 「YES」を引き出し続けるトップコンサルタント・下地寛也著『プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる「言い回し」大全』から、最強フレーズをご紹介します(第3回)。

もったいぶらずに結論から言いましょう

状況を順番に説明しますね。企画がスタートしたのは……

結論から言うと企画は中止にすべきです

◇ ◇ ◇

聞き手がプレゼンで一番知りたいこと、それは「結論」です。それを話の冒頭にズバッと言われると気持ちがいいものです。


起承転結という話のしかたがありますが、これは小説など話を楽しむ場合の組み立て方です。

ビジネスではこの順番で話す必要はありません。わかりやすさを重視するのであれば、冒頭に結論が来るべきなのです。


ところが、結論を冒頭に持ってくるのは少し恐いものです。反論させてしまう恐れがあるからです。


「いろいろ経緯を説明して、状況を理解してもらってから結論を言った方がいいんじゃないか」、普通の人はそう思います。


自信のある人は、冒頭に結論を持ってきて、多少不審に思われたとしても、その後に筋道の通った理由や根拠を示して相手を説得しようと考えます。

[使用例]
いきなり結論になりますがA案を採用すべきです。その訳は……

自分なりの答えは、ご飯はやっぱりコシヒカリということです

イラスト:たかだべあ
イラスト:たかだべあ


ポイントは3つあります

たくさん大事なポイントはあるので順番に説明すると……

大事なポイントは3つです。まず1つ目は……

◇ ◇ ◇

「ポイントは3つです」と言えば、聞き手は頭の中に3つの箱を用意します。そして1つずつの箱に話を入れるイメージで理解しようとしてくれます。

「松・竹・梅」「L・M・S」「人・モノ・金」など、3つで言うと話が理解しやすくなります。


プレゼンの場合、たくさんポイントをあげた方が説得力が増すように思うかもしれませんが、聞き手の頭に残りません。


「ポイントは4つあります。それは機能と耐久性とコストとデザインです」と言われるとなんだか覚えにくくなります。


ところが「ポイントは2つあります。それは品質とコストです」と言うとなんだか物足りません。


結果、「ポイントは3つあります。それは品質とコストとデザインです」というように3つで言えば、シンプルでありながら納得感があり聞き手も覚えようとしてくれるわけです。


[使用例]
学生を見分けるポイントは3つです。1つ目は話し方で……

今回の問題は3つあります。まず1つ目は品質の問題です

イラスト:たかだべあ
イラスト:たかだべあ


まとめますね。今日お話ししたポイントは……

今日はいろいろなお話をさせていただきました

まとめますね。今日お話ししたポイントは……

◇ ◇ ◇

プレゼンを聞いていて、「何かいろいろ言っていたけど、結局何も頭に残らなかったな」と思うことはないでしょうか。


プレゼンが下手な人は、話が散漫でまとまりがなく脱線することも多くて、どこに着地するのかわかりません。


一方、プレゼンがうまい人はポイントが整理されています。

自分がプレゼンでいくつの話をしたのかをしっかり考えられていて、その筋道もシンプルで明確です。


先ほども言いましたが、「1つ目の話は……」「2つ目の話は……」というように順序立ててプレゼンを進めます。

そして最後に「では話をまとめますね。今日お話ししたポイントは3つありました」と1分程度でおさらいをしてくれます。


まとめがあると聞き手もホッとします。途中で聞いたことを忘れているかもしれないと思うからです。

決断に繫がるポイントだけをササッとおさらいすることで、聞き手も概要を思い出して、判断がしやすくなるはずです。

[使用例]
最後にまとめをさせてください

さて、ここで初めにお話しした結論をおさらいしましょう

イラスト:たかだべあ
イラスト:たかだべあ




下地 寛也

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】下地 寛也(しもじ・かんや)
コクヨ株式会社ワークスタイルコンサルタント。デザイナー志望でコクヨに入社。コクヨがフリーアドレスを導入したことをきっかけに「働き方とオフィスのあり方」を提案する業務に従事し、ワークスタイルを調査、研究する面白さに取りつかれる。以来、顧客向けサービス企画、組織改革の推進などを数多く手がけ、2008年から[コクヨの研修]スキルパークを主宰。未来の働き方を研究するワークスタイル研究所の所長、ファニチャー事業部の企画・販促・提案を統括する提案マーケティング部の部長などを経て、現在は経営管理本部にて、コクヨグループの働き方改革や風土改革に取り組んでいる。著書に『コクヨの1分間プレゼンテーション』(KADOKAWA)、『一発OKが出る資料 簡単につくるコツ』(三笠書房)、『困ったら、「分け方」を変えてみる。』(サンマーク出版)などがある。

【書籍紹介】『プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる「言い回し」大全』(KADOKAWA)
大人気「けたたましく動くクマ」が全身で解説するプレゼンのコツ100! コクヨ株式会社のトップコンサルタントと、大人気キャラクター「けたクマ」のコラボによる異例のビジネス書が誕生! 本当に使えるプレゼンの言い回しのノウハウ(コンサルタント担当)が、イヤでも覚えらえられる(けたクマ担当)画期的な1冊。

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