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東大生が実践している本の選び方とは⁉︎ 『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』【後編】

『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)は、東大生が実践する「本の読み方」を解説した本。読書方法を工夫することで、偏差値35からの東大合格を果たしたという著者の経験は、忙しい日々を送る社会人にも有効なはずです。そこで、本書から東大生が実践している「本の選び方」を学んでみましょう。

結局正義! みんなが読んでる「ベストセラー」と「古典」

この本で「読むべき本の探し方」として、最初に勧められているのが「ベストセラーを読む」ということ。

そう聞くと「東大生が本当にそんな大衆迎合的な本の選び方をしているのか?」といぶかしがる方もいるでしょう。「読書家」を自認する人の中には、ベストセラーに飛びつくのはどこかプライドに引っかかる、という人もいそうですね。

では、東大生の著者がなぜベストセラーを読むのか?

ベストセラーは、当然ながら多くの人が肯定している人気の作品ですが、同時に批判も巻き起こすもの。そして、多くの人が読んでいる、知っているということは、多くの意見があふれ、またその意見に接する機会が多く得られるということにほかなりません。

ベストセラーを読むことは「多くの支持を集める主張や意見を知る」「世の中の“今”の空気を知ること」につながるから意味があるんです。ベストセラーだからといって必ずしも良い本とは限りませんが、周りの意見を多く知ることができるというのは、「知る人ぞ知る良い本」では得られないメリットでしょう。

また、時代を超えたベストセラーである「古典」も、現代の作品、考え方のベースになっていること、その普遍性から読むべき本として勧めています。

知識を深める本の選び方「今年のテーマを決める」

知識を広めることも、深めることもどちらも重要なこと。本書で「知識を深める」ために勧められているのが、今年のマイテーマを決めてしまう、というやり方です。

本は1冊ずつジャンルを変えていろいろ読むよりも、同じジャンルの本をまとめて読むことで、本(著者)それぞれを対比させることができ、得られるものが多いといいます。

そこで、あらかじめ先に「今年のテーマ」を決めてしまえば、迷うことなく一つのジャンルの本を次々に読み進められるというわけ。

これは1ヶ月で1冊読んだ場合を例に考えられており、1年で12冊読む計算。本書で紹介している手法で10冊ほど読めば、そのジャンルのある程度のことはわかるという、『東大読書』の著者の理解力をベースに計算されたもの。

あとは各人それぞれに合わせて、1ヶ月にもっと多くの読書をこなしてペースを上げるもよし、1年にこだわらずとも10冊読んだらテーマを変える、というのもアリです。

広い知識を得るならば、読まず嫌いのジャンルを潰せ!

テーマ決めが知識を「深める」読み方であれば、こちらは「広い知識」を得るための選書の方法。それは、食わず嫌いならぬ「読まず嫌い」のジャンルの本に、優先的に挑戦していくというものです。

といっても、自分自身では冷静に読まず嫌いのジャンルが把握できない、自覚がないことも多いので、まずは本書にならって「読まず嫌いチェック表」を作ってみましょう。

「読まず嫌いチェック表」を作る手順は簡単。まず縦横の十字線を引き、縦軸・横軸それぞれに対立するテーマを書き込むだけです。

本書で推奨しているのは、縦軸が「文系的←→理系的」横軸が「過去←→未来」とすることですが、もちろんこれは各自に合わせてカスタマイズするのが正解です。

この表に自分が読んできた本をプロットすることで、例えば「文系・過去の区画がガラ空きだから歴史の本にチャレンジしよう」などと、これまで手をつけていないジャンルに触れることができるというわけ。

選んだ本は、読者目線でなく「記者目線」で読んでみよう

もちろん、せっかく選んだ本もただ漫然と読んでいるだけでは、得るものは少なくなってしまいます。

書いてあることを受け入れるだけの“読者”であることにとどまらず、記者になったつもりで「この本が売れている理由は?」「なぜ、このような表現にしたのか?」と疑問を持ち、自分なりの仮説・結論を立てる「記者目線」で読むことが推奨されています。

この読み方によって、読む力だけでなく考える力も養われるというから、やってみない手はありませんね。


のび@びた

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【書籍紹介】『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(西岡壱誠・著/東洋経済新報社)
速く読める。論理の流れを追える。一言で説明できる。多面的に解釈できる。ずっと忘れない――東大生だけが知っている、究極の読書術を大公開!

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