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問題解決できない人は「課題の特定力」を上げろ/Shin

問題が起きたとき、すぐに「何をすべきか」という打ち手ばかり考えてしまうのは、実は二流。打ち手より先にやるべき「課題特定」の重要性について、戦略コンサルタントのShinさんが解説します。

読者のみなさま、こんにちは。Shinと申します。ぼくは普段、とある外資系コンサルティングファームで、マネージャとしてサラリーマンをしています。

本日のテーマは、「問題解決できない人は課題の特定力を上げろ」です。

問題解決できない人の特徴 =「打ち手」ばかり考えてしまう

特に「考える力」が必要になる仕事で結果が出せない人の特徴としては、すぐに「何をすべきか」という打ち手ばかり考えてしまう、というものが挙げられます。

「まずは調査をしないといけませんね!」「とにかくこのプロダクトを広報するためのWebサイトを作ろう!」「デジタルマーケティングが大事だから、早くSNSを立ち上げよう!」と、こんな感じです。

いやいや、こんなこと自分はしないよ、と思うかもしれませんが、ほとんどの人が打ち手ばかり考えてしまって、ドツボにはまっています。

打ち手を考えて実行すると、何かしら仕事をした気にはなるのですが、本当に解決すべき問題を解決できているかというと、疑問符が付きます。

問題を解決するどころか、余計な仕事を増やして、マイナスになってしまうケースもあるのです。「打ち手」ばかり考えてしまう人は、それでうまくいってきた成功体験から抜け出せていないのです。

受験や就職活動で、「これをすればうまくいくよ」というノウハウを学んで、それを一生懸命に実践して成果を出した人は、特にこの傾向が強いようです。

会社に来て何もしないわけにもいかないので、気持ちはわかるのですが、ビジネスパーソンとして一皮むけたいのであれば、盲目的に打ち手を考えてやりまくる、という仕事のスタイルは見直すべきでしょう。

まずは「課題」を特定しよう

すぐに何かしらの結果を出したい気持ちはわかるのですが、その前に、まずは「課題の特定」を始めるクセをつけましょう。

受験勉強でいうと、「解くべき問題が何か」というところを考えるのです。これがわかっていないのに、いきなりたくさんの公式を持ち出しても、答えが出るはずないですよね。まずは問題文の作成=課題の特定を実施するべきなのです。

そもそも、課題はどう特定していくのでしょうか。ぼくは、「理想と現実の差分を質問の形に落としていくこと」だと考えています。

年収2,000万円が理想、年収300万円が現実だとしたら、

「年収2,000万円に到達したいのに、現実は300万円しかない。なぜだろうか?」
 ↓
「就職活動のときに年収のことを真剣に考えておらず、取締役にならない限りその年収に到達しない業界を選んでしまったから。では、なぜその後転職できていなかったのか?」
 ↓
「その理由は……」

このような形で深めていくと、真に解決すべき課題を特定することができるのです。

理想の姿を描き、現実を直視し、避けてきた質問に向き合い続けることが、このプロセスの全体像になります。

コンサルティングの世界では、「課題」が大変重要視されます。いったいお客様が何に苦しんでいるのか、その課題は本当に解決する価値があるものなのか、他にはないのか、なぜそれがもっとも重要な課題と言えるのか……。考えはじめると終わりがありません。

最終的に「どう解決するか」はもちろん重要なのですが、この課題特定なしに打ち手だけを並べても、ほとんど意味があるものは生まれてきません。

理想と現実を並立させ、「なぜだろうか?」と質問の形に落とし込み続ける。そして、その回答が本当に正しいのか、リサーチや他の人とのディスカッションを通じて検証する。

このプロセスを、しつこくしつこく繰り返してください。

仕事=誰かの困りごとを解決すること!

そもそも仕事とは、誰かの困りごとを解決することなのです。誰が何にどう困っているのか、それを解決するためにあなたは毎日働いているのです。

この大前提を理解しているかしていないかで、毎日の過ごし方も成長度合いも変わっていきます。

なんとなく言われたことをこなしていたり、考え付いたアイディアをポンポン実行することは、残念ながら「仕事」ではありません。「これならばあの人の困りごとを解決できるかもしれない」というところまで、課題について真剣に考え、実際にそれを解決して初めて「仕事」になるのです。

言われたことをするだけではなく、消費者や取引先が何に困っていて、どうすれば助けてあげることができるのか、そういう考えを持った上で仕事をしてみてください。

今までやりがいがなかった単調作業が、一気に「仕事」になってあなたの将来を明るく照らすかもしれませんよ。

Shin

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】Shin(しん)
戦略コンサルタント。男性。大学卒業後、志望をしていたコンサルティングファームに就職するも、仕事がまったくできず、うつ病寸前まで追い込まれる。退職を考えるも、「凡人」でも効率的にできるオリジナルの仕事術を考え、実践。その結果、1年後には社内の評価を一変させ、他社から引き抜きの声がかかる存在にまで成長。現在は、某外資系コンサルティングファームのマネジャーとして、複数のプロジェクトを管理し、企業の成長戦略業務などに携わっている。また、勤務の傍ら、ビジネスブログ「Outward Matrix」を運営。ほかにも、仕事の悩みを解決するオンラインコミュニティ「Players」の運営、無料メルマガ 仕事で成果を出し続けるための「Shinの公式メールマガジン」も行なう。

【著書紹介】『コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた 7つの仕事術』(ダイヤモンド社)

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