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メンタル強化にも役立つ「瞑想」の効果を最大化する方法/メンタリストDaiGo

ストレスと上手に付き合えば自分の武器に変えられる!『ストレスを操るメンタル強化術』で、無理なく強いメンタルを手に入れましょう。今回は第4回目です。

瞑想の効果は3時間で表れる

瞑想の効果はどのくらいで表れるでしょうか。

実は、合計時間がおよそ3時間を超えると、効果が出ると言われています。わずか3時間です。このあたりから、自制心、洞察力、注意力などがだんだん向上してくるというのです。

さらに、合計時間が11時間を超えたあたりから、脳と集中力を司る神経のつながりがよくなってくるとされています。

また、継続期間で言えば、2〜3ヶ月ぐらい瞑想を続けると、脳の自己認識領域(自分を客観的に見る領域)が増強されてきます。これは、前頭葉の灰白質(かいはくしつ)という部位です。灰白質が増えると、脳の形が変わってくることもわかっています。脳が大きくなってくるのです。

瞑想は続ければ続けるほど、前頭葉をはじめとする脳を鍛えることができますから、継続することで大きな効果を得ることができるエクササイズなのは確かです。しかも、効果が出始めるまでに時間はさほどかかりません。まずは気軽に始めてみて、効果を実感してみることをおすすめします。

ストレスと不安をコントロールできるようになる

瞑想を続けて、前頭葉が鍛えられてくると、メンタルの状態が変わってきます。前頭葉は、感情や不安をコントロールする役割を持っているからです。

しばらく瞑想を継続すると、ストレスや不安が減少していくのが実感できます。そもそも、不安を感じやすい人は、まだ起こってもいない将来のことを気に病んでしまう傾向を持っているということ。これに対して、瞑想は今この瞬間、自分がしている呼吸に注目をする、というエクササイズです。ということは、呼吸に集中した分だけ、将来に向ける意識が減り、それだけでも余計な不安が減少するというわけです。

同様に、瞑想の集中状態は、自己嫌悪も減らしてくれます。たとえばダイエット中なのにドカ食いした、仕事で失敗したなど、「やるべきことができなかった」「やってはいけないことをやってしまった」という意識が頭の中にあると、それがストレスのもとになってしまいます。

瞑想で呼吸に集中すると、こうした自己嫌悪の感情も減ってくるので、ストレスが大幅に軽減されるのです。

それに加えて、瞑想中はリラックスをもたらす副交感神経が活性化することも見逃せません。現代人の疲れはほとんどの場合、肉体的疲れというよりは精神的な疲れです。それがストレスの原因ともなっているわけですから、瞑想によるリラクゼーションが大きな効果をもたらすのです。

瞑想で性格が変わる

瞑想の主な狙いは前頭葉を鍛えることですが、効果は脳の別の部位にも表れます。8週間、瞑想を続けると、脳の扁桃体(へんとうたい)が変化します。

扁桃体は、脳の中で恐怖や不安などの感情を処理している部分です。ここが鍛えられることによって、感情のコントロールを上手にできるようになるのです。特に、扁桃体と深く関わっている不安や恐怖はかなり軽減されます。

扁桃体が変化することによる効果はそれだけではありません。なんと、性格がよくなる、とも言われているのです。具体的に言うと、他人の気持ちがわかるようになり、共感力が上がって人間関係が改善する。彼氏や彼女ができたり、結婚したりといったことが起こりやすくなる……といったことが報告されています。

瞑想の効果が語られるとき、しばしば「瞑想は8週間続けるとメンタルが強くなる」と言われますが、これは今述べたように扁桃体が鍛えられるからです。ハーバード大学の研究では、27分間の瞑想を8週間継続すると効果が出ると結論付けられています。

一方、人間がものごとを習慣化するには、大体66日ぐらいかかると脳科学では言われています。面白いことに、どちらも2ヶ月前後が一区切りという結論が共通しています。というわけで、瞑想を習慣化するためにも、まずは2ヶ月を一応の目安として瞑想を継続していきましょう。このころには、十分に瞑想の効果を体感できるようになっているはずです。

ポジティブ思考とはものが違う、瞑想のポジティブ効果

さまざまな瞑想の効果とその表れ方について見てきましたが、最初に述べたように、瞑想の主な目的は前頭葉のトレーニングです。特に、メンタルを強くするという観点からは、瞑想で前頭葉を鍛えることで、もう1つの大きな変化が期待できます。

それは、ポジティブになる、ということです。

ネガティブな人が、瞑想によってポジティブな考え方、態度に変わることができるのです。ポジティブ思考とはものが違う、瞑想のポジティブ効果ポジティブかネガティブかは、普通は性格の問題だと思われています。しかし、脳科学的に見れば、ネガティブな感情の処理能力が高い状態のことをポジティブというのであって、性格とは違います。

瞑想をすることによって、前頭葉の灰白質という部分が肥大化すると、まさにこのネガティブな感情の処理能力が高まるのです。

これは、いわゆる「ポジティブ思考」のように、「前向きに考えよう」と努力するのとはまったく違います。灰白質が大きくなってネカティブな感情をうまく処理できるようになった結果、前向きに考えようとか、前向きな行動をしようというように自然に思えてくる、というところがポイントです。

もしもあなたがこれまでネガティブだったとしたら、それは性格のせいではありません。前頭葉の力が弱かっただけのことなのです。そして、前頭葉の力は瞑想によって鍛えることができるわけです。

ポジティブな考え方、ポジティブな行動を引き出す瞑想をうまく取り入れることで、本書で紹介したさまざまなメンタル強化法をさらに実行しやすくなるでしょう。

その意味でも、やはり瞑想はメンタル強化における基礎体力作りだと言えるのです。



メンタリストDaiGo

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】メンタリストDaiGo(めんたりすと・だいご)
ジェネシスヘルスケア株式会社顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。慶応義塾大学理工学部物理情報工学科卒。人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。企業を対象にしたコンサルティングやセミナー、プロダクト開発を手がけ、作家、大学教授としても活動している

【書籍紹介】『ストレスを操るメンタル強化術』(KADOKAWA)

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