スキルUP

右脳と左脳に訴えかけて短時間で全員を巻き込む話し方/パブリックスピーキング

一気に6000人を集客し、1時間で2.5億円売り上げる「究極の伝え方」とは?『パブリック・スピーキング 最強の教科書』(小山竜央著)で、最先端のビジネススキルを学びましょう。今回は第10回目です。

右脳と左脳に訴えかけて短時間で全員を巻き込む話し方

相手に合わせて自分のプロフィールを変えるといっても、そこに来たお客様全員があなたに興味を持って話を聞いてくれるような、完全無欠の自己紹介はありえません。同じ客層であっても、常にお客様には2種類の人種、2つのパターンが存在すると思ってください。

たとえば、男と女、お金がある人とない人、実績をありがたがるタイプ、実績だけでは動かないタイプ……。だから、実際の自己紹介ではもっと手順を踏んで、自分の話に興味を持ってもらえるような構成を考えてください。

まず最初は「私にはこんな実績がある」という、自分自身の実績を示す紹介です。これだけで「すごい」と興味を持ってくれる人もいますが、自分には関係ない、この人ができただけで自分には無理だろう、と他人事(ひとごと)のように感じる人もいます。

そこで次に、自分が関わった人たちやこれまでのお客様が、実際にどんな成果を出したかを語ります。自分以外の人たちの実績を示すことで、同じようなことが皆さんにも起こりえる、という共感のイメージがもたらされるのです。

ここまでで大部分の人は、あなたがこれから話すノウハウにはきちんと裏付けがあって、いかに効果があるのかを理解し、興味を持ってきたはずです。それでも、これだけではまだ、会場にいる全員を巻き込むには不十分です。

そこでこのあとに、あなたはストーリーを話し始めるのです。なぜなら、人には理論で動く人と、理論だけでは動かない人がいるからです。

特に女性は、感情に訴えられないと、ただ実績を示されても響かないタイプが多いものです。逆に男性はストーリーだけでは納得せず、実績を求める傾向にあります。また、1人の人間でも、理論の部分とストーリーでは、それぞれ左脳(理論)と右脳(ストーリー)というように、働きかける部位が異なります。

だからこそ、理論的な実績の話のあとに、人の心を動かすストーリーを語るべきなのです。これによって2つの人種、2つのパターンの人、右脳と左脳のどちらにもあなたの話が響き、短い時間で全員を巻き込むことができます。

強烈なビフォーアフター・ストーリーを用意する

ストーリーについては、試練・問題のあった時期から一転、まったく違う現在がある、その理由は何でしょうか? 聞きたくないですか? といった、ギャップを埋めたいと思わせるような流れが必要です。

ここでもポイントは、相手の脳にギャップを生じさせることです。これを言い換えれば、ビフォーアフターがある話ということになります。

人は本能的にビフォーアフターものが大好きです。ベストセラー本の構成、ヒットドラマやヒット映画のストーリー、再生回数の多い動画などは、どれも落差の大きいビフォーアフターがあります。だから、みんなが見たがるコンテンツになるのです。

スピーキングにおいても当然、ビフォーアフターを常に意識しましょう。具体的には、パブリック・スピーカーの場合は、自分やお客様の「変化」にフォーカスした話をしてください。

自分は〇〇を学んでこれだけの結果が出た、それを人に教えたら、その人にこんな変化が起きた、次にはここに来たお客様がどんな変化をするのか。これらを聞きたくないですか? と繰り返し発言するのです。

変化があると思うと、人はその過程を知りたがります。ホームレスだった人がお金持ちになった、太っていた人が急に瘦せた、人見知りの人がスピーキングのプロになった……。ギャップがあればあるほど、その内容に興味を持ちます。

だからロジックとしては、試練・問題のあるダメだった状態から、アフターとしてすごく良い結果を出し、最後に「この理由、ここまでのノウハウを知りたくないですか」というパターン、これを繰り返すということになります。

こうしたビフォーアフターを持ったストーリーの強さが、パブリック・スピーキングでは重要になります。

「もっとこの人の話が聞きたい」と思わせる、カリスマと呼ばれる存在になりたいのであれば、このストーリーをできるだけ多用してください。私の場合は、1回の登壇で最低でも3回、だいたい4〜5回はこうしたギャップのあるストーリーを織り込んでいます。

世界的なスピーカーもほぼ間違いなく、ビフォーアフター・ストーリーを多用することで、聴衆を熱狂させるパターンを構築しています。

FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグ、レディー・ガガ、オプラ・ウィンフリー、アンソニー・ホプキンス、ヒュー・ジャックマンなど世界の超一流がコーチングを受ける、世界ナンバーワン・スピーカーと称されるアンソニー・ロビンズのステージを見てください。

「うまくいかなかった」「ダメだった」こと、それが「すごく良くなった」「大成功した」瞬間、その間にあるものは? みんな興味がないか? ――短い時間のなかでも、そのパターンを繰り返しています。とにかくギャップのあるストーリーは、どんな国でもどんな世代でも男女を問わず、人は強烈に興味を持つと思ってください。

小山 竜央

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】小山 竜央(こやま・たつお)
日本有数のセミナープロデューサーとして、アンソニー・ロビンズの来日セミナーの公式スポンサーを務めたり、ロバート・キヨサキ、スティーブ・ウォズニアック、ランディ・ザッカーバーグなど世界の成功者の来日セミナーを多数プロデュースしている。加えて、後進の指導も行っており、指導した延べ人数は5万人を超え、何千人ものパブリック・スピーカーを日本全国に送り出している。また自身も幕張メッセ、東京ビッグサイトなど、大規模な講演会にて聴衆から絶大な支持を誇る超一流のパブリック・スピーカーとして活躍する。

【書籍紹介】『パブリック・スピーキング 最強の教科書』(KADOKAWA)

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