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友達を増やす第一歩は「笑顔で挨拶」すること/友達がいなくてさびしい⑧

友だちの作り方なんて教えてもらわなかった……。カウンセリング歴25年、トラウマのみならず多くの症例を治療している、心理カウンセラーの大嶋信頼氏の著書『「本当の友達がいなくてさびしい」と思ったとき読む本』より、友達関係を大切に育む方法をご紹介します(第8回)。

友達がほしい? つくるのは、とても簡単

友達は多いほどよいわけでない、とわかってはいるけれど。

自分は深いつき合いを求めているのかな、と考えてはみたけれど。

それでも、もっと友達がほしい! と思うなら、今から友達をどんどん増やしていきましょう。

実は、友達づくりはとても簡単です。最初にすることは、「笑顔で挨拶」。

え? そんなことで? と思うかもしれませんが、とりあえずやってみてください。

「誘えない」性格には被害の感覚が関わっていることも

笑顔で挨拶ができるようになったら、次の段階へ進みます。次にすることは、「笑顔で誘う」。これは、挨拶よりハードルが高いかもしれません。

自分から誘うことが苦手、という人は少なくありません。友達になりたい、と感じる相手を「誘いたいのに、誘えない」のは、「誘っても、どうせダメに決まってる」などと思うからではないでしょうか。

これは自己肯定感の低さが原因。自分を否定されるような経験を重ねたために、どんなことも「私には無理」と感じてしまうのです。さらに「やってもムダだから、やらない」という「学習性無力感(※1)」に陥ってしまっていることもあります。

自己肯定感の低さには、「被害」の感覚も関わっています。親から自分を否定された、十分な愛情を与えてもらえなかった……。自己肯定感が低い人は、他人から何かを「される」経験を重ね、それによって傷ついています。つまり、親や身近な人の「被害者」であるわけです。

被害の感覚が強いと、すべてにおいて自分は「される側」であることを前提にしてしまうようになります。だから楽しいことに関しても、向こうからやってくるのを待つ、という姿勢が基本。自分から働きかけようという発想はなく、「誘われる」ことを求めてしまうのです。

反対に、自分がだれかを傷つけてしまった、などの罪悪感をもっている人は、自分が「する」側であることが前提。そのため、自分から働きかけることに抵抗がなく、自然に人を誘うことができるのです。

(※1)やればできるかもしれないのに、チャレンジする気力さえ出せなくなる状態を、「学習性無力感」といいます。

友達をつくりたいなら、思い切って一歩踏み出す

友達を増やしたい場合、「私は誘うのが苦手だから……」と待っていたのでは、何もかわりません。「断られるのがこわい」などの気持ちを乗り越え、思い切って自分から誘ってみるのです。

「自分から誘えない」という思いは、自己肯定感の低さや被害の感覚などによってつくられたもの。それを打ち破るのは、簡単なことではありません。でも、やってできないことでもないのです。

思い切って声をかけたのに相手の反応がよくないと、それだけで心が折れそうになるかもしれません。そんなときは、自分が「ソーシャルバタフライ(※2)」のつもりになってみましょう。つまり、相手の反応を気にしないようにするのです。

こちらから感じよく挨拶したのに、不機嫌な顔でモゴモゴと挨拶を返された……。こんなとき、自己肯定感が低いと、他人の不機嫌を自分のせいだと感じてしまいがちです。でも、それはあなたの思い込み。相手は眠かっただけかもしれないし、難しい仕事の段取りで頭がいっぱいだったのかもしれない。そもそも不機嫌でもなければ、あなたに声をかけられたことを不快に思っているわけではないことが多いのです。

だから、相手の態度を気にする必要はありません。反応が今ひとつだったら、「あ、そう」とサラリと流せばいい。それが無理なら、「この人は痛風が痛いんだ!」などと思い込むようにしてみましょう。

(※2)友達が多い人は振る舞いが魅力的で、いわゆる「人気者」であることも多いはず。このようなタイプの人は「ソーシャルバタフライ」などと呼ばれることがあります。

大嶋 信頼

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】大嶋 信頼(おおしま・のぶより)
心理カウンセラー/株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務するかたわら、東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、株式会社アイエフエフ代表取締役として勤務。心的外傷治療に新たな可能性を感じ、株式会社インサイト・カウンセリングを立ち上げる。ブリーフ・セラピーのFAP療法(Free from Anxiety Program)を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。カウンセリング歴25年、臨床経験のべ8万件以上。著書に『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』(すばる舎)、『「自己肯定感」が低いあなたが変わる方法』(PHP研究所)など多数。

【書籍紹介】『「本当の友達がいなくてさびしい」と思ったとき読む本』(KADOKAWA)

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