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ワーケーションってどうなの? 経験者が語るリアルな実態/俵谷龍佑

ワーケーションとは、「旅先や帰省先で働く」ことを指します。今回はその働き方について、実際のワーケーション経験もあるライターの俵谷龍佑さんが、メリット・デメリットを解説します。

近年、働き方改革、IT技術の発展により、働き方や生き方が今まで以上に多様化しています。

個の人生を充実させるためには、新しい働き方・生き方にも目を向けることが重要です。

そこで今回は、自分の実体験を交えながら「ワーケーション」について書いていきたいと思います。

ワーケーションとは?

まず、ワーケーションという言葉についておさらいしたいと思います。

ワーケーションとは、2000年代にアメリカで生まれた言葉で、働くを意味する「ワーク」と休暇を意味する「バケーション」を組み合わせた造語です。

文字通り、「旅先や帰省先で働く」ことを指します。日本では、2017年にJALがいち早く導入したことで、認知・浸透し始めています。

また、和歌山県白浜町は地域活性の一貫として、三菱地所と連携してワーケーション事業を始め、民間企業の誘致を始めるなど、ワーケーションに関心のある自治体も増えているそうです。

ワーケーションのメリット

ワーケーションは、非常にあいまいな言葉で、なかなかイメージがつきにくいと思います。

そこで、私が実際にやってみて感じたメリット・デメリットについて述べたいと思います。まずはメリットから紹介します。


【メリット1:新しいアイデアが思いつきやすくなる】

旅先や帰省先という非日常の場所で仕事をすることで、気付きが増えて新しいアイデアが着想しやすくなります。

私は鎌倉と京都でワーケーションをしましたが、古き良き町並みや海や山といった自然を感じながら仕事をすることで、普段では感じられない気付きを得ることができました。


【メリット2:地方の仕事や人と出会うことができる】

地方都市で働く場合、カフェやコワーキングスペースもそこまで数が多くないため、特定の場所に限定されることが多いです。

特に、コワーキングスペースやゲストハウスのラウンジなどでは、同じようにリモートワークをしている人もいて、新しい交流が生まれやすいといえます。


【メリット3:ゆっくりと(自然の中で)休息できる】

自然が多い旅先なら、山や海など雄大な自然の中で、ゆっくりと休息ができます。自然とのふれあいは格別で、日頃とは違った安らぎが得られます。

ワーケーションのデメリット

一方、ワーケーションにはデメリットもあります。それは以下の3つです。


【デメリット1:「旅疲れ」の中、仕事をしないといけない】

旅行は楽しいですが、初めて降り立つ土地や慣れない場所での移動、旅行の準備は予想以上に体力を削られます。「旅疲れ」の中で、普段通りの生産性を保つ工夫を考えないといけません。


【デメリット2:電源やWi-Fiの確保が大変】

ワーケーションで最も課題を感じる部分です。地方都市の場合、都内に比べると電源やWi-Fiが設置されているカフェは少ない場合が多いです。

設置されていても、Wi-Fiが不安定で全く仕事がはかどらないこともありますし、満席で入れないこともあります。


【デメリット3:完全に「観光」と「仕事」の両立させることは難しい】

私は、「旅先に暮らす」ように旅をしているので、あまりここにストレスを感じませんが、「旅に行く=観光する」と思っている方は、特に「観光」と「仕事」の両立に悩まされて、ストレスが溜まるかもしれません。

「ワーケーション」を実施する前に考えたいポイント

デメリットはあるものの、ワーケーションという働き方は私にとって非常に向いていると思います。

しかし、人によってはかえってストレスを感じ、効率が落ちる場合もあります。そこで、ワーケーションをする前に考えておきたいこととして、いくつかポイントをまとめました。


【環境の変化に強いか?】

環境の変化に抵抗がある方は、ワーケーションという働き方にストレスを感じるかもしれません。前述したように、ワーケーションでは働く環境は常に不安定で、自発的に良い環境に変えていく、仕事ができる状態に自分を調整する必要があります。


【ワーケーションをする目的は何か?】

そもそも何のためにワーケーションをするのかを考えましょう。気分転換のためか、新しいアイデアを創造するためか、作業の効率を向上させるためか、目的を明確にしましょう。


【オンオフの境界線がない生活への適性はあるか?】

ワーケーションでは、オンオフの境界線があいまいになります。定時や残業という概念がなく、プライベートと仕事が一日の中で混在する状態になります。

そういった状態でストレスなく過ごせるか? ワーケーションをする前に、できるだけ想定しておくことが大切です。

ワーケーションは向き・不向きが分かれる

ワーケーションはあくまで働き方の一つです。

人によっては楽しく仕事ができて生産性が上がる場合もあれば、ストレスを感じて逆効果になる場合もあります。華やかなイメージ、楽しそうなイメージがありますが、実際は大変な部分も多いです。

向き・不向きを見極めて、働き方の一つとして選択肢に置く位がちょうど良いのかもしれません。


俵谷 龍佑

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】俵谷 龍佑(たわらや・りゅうすけ)
Webライター、ブロガー、音楽イベンター、ボーカリストなど様々な顔を持つ。「遊びが仕事に。仕事を遊びに。」を信念に、1箇所に囚われず、地方都市や様々な場所で仕事をする神出鬼没なノマドワーカー。働き方、自身のADD(注意欠陥障害)改善の記録、仕事効率化、ITをテーマとしたブログ「おれじなる」を運営。

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