スキルUP

成功するプレゼンのコツは「最初の3分」にあった! 緊張を乗り切る2つのポイント

「来週プレゼンなんだけど、今から緊張してしまって……」というビジネスパーソンは多いのではないでしょうか? 経営者を中心にプレゼン指導を行う『緊張して話せるのは才能である』の著者・永井千佳さんに、「緊張の取り扱い方」を聞きました。

業績を伸ばす社長はみな緊張している

企業の社長さんのプレゼンを、これまで50社以上取材してきて、あることに気がつきました。

会社の業績が悪くても、メディアで批判されてピンチの状態でも、社長さんが良いプレゼンをすると、その後に株価が上がったり、会社の業績が良くなったりしていくのです。

いつも先入観なしでプレゼンを分析しているのですが、繰り返しこのようなことが起こっているのです。

そこには、一つの共通点がありました。

皆さんとても緊張しているのです。

手や足が震えていたり、身体が硬直していたり、早口になったりしています。でもそんな姿を見て「大企業の社長ともあろう人物が、こんなに緊張してダメだなぁ」とは微塵も感じません。

むしろそんな社長さんたちの話を聞いていると、強い想いが伝わってきて、なぜか心が揺さぶられるからです。

プレゼンは想いを伝える場。伝えたい想いが強いほど、緊張は激しくなります。告白と同じですね。

イラスト:わかる
イラスト:わかる

プレゼンの目的は、聞いた人が感動して、あなたが正しいと信じる方向に行動を変えることです。その目的を達成するためには、緊張をなくすのではなく、緊張を活かすことが大切なのです。

かくいう私は今でこそプレゼンのコンサルタントをしていますが、子供のころから極度のあがり症でした。しかしあるとき緊張を活かし、感動を伝えるには「コツ」があることを発見したんです。

そのコツとは、最初の3分を攻略すること。

「手が震える、足が震える、声が震える」という極度な緊張は、永遠には続きません。最初の3分がピークです。最初の3分を成功させれば、その後も気持ちが切れずに維持できます。

緊張する人は「最初の3分間は、魔の時間」と覚えておいてください。この3分間を乗り切れば、どんな人でもプレゼンを乗り切ることができるのです。

そこで今回は、そのポイントを2つ紹介しましょう。

その1:自己紹介は簡潔に、単刀直入にテーマに入ろう

緊張のピークは冒頭にやってきます。だから緊張していても、自分の「得意ネタ」から入ると、話しやすくなります。

ただし、いくら得意分野の話でも、聴き手が興味を持たなければ意味がありません。冒頭の3分は緊張のピークであると同時に、聴き手が聞くか聞かないかを決めるタイミングです。

実は残念なプレゼンの9割は、この大事な冒頭で、自己紹介、時事ネタ、自慢話の「3J」から入っています。

ビジネスプレゼンの聴き手にとって興味があるのは、テーマです。「今日、何が得られるの?」と期待してきているのです。ダラダラ自己紹介している人に、聴き手は「早く始めてほしいなぁ」と思ってしまいます。

しかしそんな聴き手も、自分が話す段になると、長々と自己紹介や自慢話を始めるから不思議です。

「自己紹介するのは礼儀」と思っていらっしゃるかもしれませんが、不要です。簡単に司会者にしてもらうか、資料に書いておくといいでしょう。

地方で話すとき、ご当地ネタも注意が必要です。

その土地の方々に気遣って話す方が多いのですが、外すことも多い。せっかく用意していったネタがウケず、冒頭で空気が冷えてしまうと、温め直すのに時間がかかります。緊張している人にとってはムダな体力を使ってしまうのでダメージが大きい。できればご当地ネタは避けましょう。

あなたの目的は、冒頭の3分を乗り切って、聴き手の心を動かすこと。だから地元ネタを言わなくても、何も問題ありません。冒頭3分で最優先すべきは「本題」です。

単刀直入に、プレゼンのテーマから入れば、満足度は確実にアップします。もちろん自分の名前くらいは言ったほうがいいですが、速やかに、ダイレクトに、プレゼンのテーマから入ることです。

その2:自分のプレゼンを(恥ずかしくても)録画しよう

イラスト:わかる
イラスト:わかる

緊張を取り扱えるようになるための第一歩は、自分を知ることです。今はスマホで、誰でも簡単に動画撮影できます。あなたは、自分のプレゼンを録画していますか?

こう言うと、多くの人がこうおっしゃいます。「自分の録画を見るなんて恥ずかしい」。

私自身も、「自分の耳で聞いているんだからわかっている、改めて見るのは恥ずかしいし、録画する必要なんてあるの?」と思っていました。

でも、録画すると必ず分かることがあります。自分のありのままの姿です。緊張して人前で話せなくなる原因は、自分が客観的に見えていないことにあります。

まず、家でプレゼンのリハーサルをして、スマホで録画して見みましょう。冒頭3分間でOKです。そして本番でも録画して、あとで見みてください。

すると、「意外に緊張しているようには見えない」とか「開始から何分後には震えが小さくなっている」といったことに気づくと思います。自分が気にしている点と、実際に見て気になる点を確認しましょう。

あなたが録画で見ている姿を、お客さんも見ています。知れば緊張で慌てなくなります。

プレゼンを聞いている人たちは、小さな震えくらいならほとんど気にしていません。あなたの緊張は、意外とバレることはないのです。その場で気にしているのは、実はあなただけ。

人は緊張すると、神経が研ぎ澄まされるもの。だから緊張や震えが異常に気になってしまうのです。

◇ ◇ ◇

人前で緊張する人が魔の3分を乗り切るためには、「やってはいけない3J」と「録画」がポイントです。ぜひお試しください。



語り:永井 千佳

カテゴリ:スキルUP

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