スキルUP

「コイツできるのか…?」値踏み目線に負けない自己肯定感の高め方/小鳥遊

自己肯定感が低い人の特徴として、他者からの「値踏み」目線に耐えられないというケースがあります。その有効な対策が、細かいタスクの「記録」です。小鳥遊さんが自信の体験から、記録をつけることで自己肯定感を保つ方法を教えます。

StudyWalker読者のみなさま、こんにちは。小鳥遊と申します。

私は、発達障害のADHD(注意欠陥・多動性障害)の不注意優勢傾向という特性を持ちながらも、GTD(Getting Things Done)という仕事術を応用することで、会社員としての本業に加えてパラレルキャリアを複数行なうことができています。

仕事をしていると、批判的な目線を向けられることが多々あると思います。

批判的な目線とは、

「こいつは本当に仕事ができるんだろうか?」
「こいつに任せて問題が起きないだろうか?」

といった見られ方をすることです。

そんなとき、緊張して普段の自分が発揮できなくなる人がいます。

今回は、そんな「値踏み」の目線を向けられても、自信を持って対応できるための対策について解説します。

仕事のオンオフ切り換えへの恐怖

休憩時間は馬鹿話に興じていたのに、業務時間になると途端に態度が変わる。

これは、オンとオフの使い分けとして当たり前のこととされています。

しかし、これは相手を「受け入れる」目線から相手を「値踏みする」目線への変貌です。

この変貌ぶりに、私は恐怖感を抱いてきました。

「仕事だから」という理由のみで、批判的な目線を跳ね返せるようになる器用さは、残念ながら私は持てませんでした。

値踏み目線で、自己肯定感が低くなる

私と同じような特性を持つ発達障害当事者は特に仕事での失敗が多く、しかもそれを気にするようになり、際限なく自己肯定感を自分で下げてしまう傾向にあります。

そのうえ、値踏み目線を向けられたりしようものなら泣きっ面にハチで、そこから一段と大きく下がってしまいます。

人事評価の面談などは典型的な例です。数分前までは談笑していたのに、面談ではうってかわって「この目標は達成していない」「本当に成果は挙がっているのか」と指摘されます。

人件費はコストととらえる会社が多いので、できるだけ低く評価しようという目線に評価者はならざるを得ません。

それは分かっているのですが、まるでヘビに睨まれたカエルのように、上司の目線に私はおののき続けます。

考えすぎかもしれません。

ただ、私と同様に批判的に見られることに対して耐性がなく、少しでも値踏み目線を向けられたら自己肯定感を下げてしまうタイプには、よくあることだと思います。

気にしないでいられるならそれが最良ですが、なかなか難しいでしょう。

値踏み目線を跳ね返す対策とは?

そんなタイプの人でも、値踏み目線を跳ね返すことができる対策があります。

それが、「自分の実績を可視化しておく」という方法です。

記録によって自分の実績を可視化し、自信の湧き出る源を作っておきます。

具体的には、その業務を「やったこと」、さらに「どのような手順でやったか」をタスク管理支援ツールに書き出して、可視化します。

業務をやった記録を可視化しておくと「ちゃんと働いているか」という目線に対して「この記録にあるとおり、ちゃんとやっています」と言えるようになり、自信につながります。

「やったこと」の可視化が自信を生む

ここで、自己肯定感の低い人が特に気を付けなければいけないことがあります。

それは、「自分自身」からの値踏み目線です。

記録することはどこでもすぐにできます。記録によって、自分自身に対しても「これだけちゃんとやっている」と答えられる状態にしておくことが大事です。

「どのような手順でやったか」の可視化

さらに、業務タスクを実行した手順も可視化して残すことも、値踏み目線を跳ね返すために大事です。

ある業務タスクが想定したとおりに完了しなかったとします。

自己肯定感が低い人は、なぜそうなったか原因が分からないと、その原因を「失敗した自分自身」に求めてしまい、「だから自分はダメなんだ」と思いつめてしまいがちです。

しかし、「こう行動した」「その次にこんな行動した」という記録があれば、行動の方に焦点があたります。

これを問題の「外在化」といいます。自己関連付け(自分のせいにしがちな)傾向の強い人でも、問題を外在化することで、見直すべきは自分自身ではなく行動だと考えることができます。

記録で自己肯定感をキープしよう

今回言いたいことをまとめると、自己肯定感が低い人は、タスクのこまめな記録を後ろ盾に、自己肯定感をキープしよう、ということにつきます。

天然で「あー、やっちゃったぁー」と気にせずにいられる人とは別次元にいる私ですが、自己肯定感を下げてしまうことはかなり減ったという実感があります。

タスク管理支援ツールは、使い続けていると抜け漏れを防ぎ段取り苦手を克服する効果があるだけではなく自信の積み上げという効果もあるというのが、私の実感です。

「やったこと」「どのような手順でやったか」を可視化して、値踏み目線を跳ね返せる自分になってみませんか。


小鳥遊

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】小鳥遊(たかなし)
都内メーカー勤務の会社員。ADHDの診断を受けるも、GTDというタスク管理手法に沿うExcelツールを自作することで、自身の特性による抜け漏れ等をカバーする仕組みを構築。同様の特性を持つ方々へ、タスク管理で救われた体験とその仕組みを紹介するイベント「自分は要領が良くない、と思い込んでいる人のための仕事術」を定期開催。就労移行支援事業所EXP立川で自身の経験を語りタスク管理を教える講座を受け持つ。自作ツールをクラウド化した「タスクペディア」を社会福祉法人SHIPから無料公開。
■Twitter:@nasiken
■ブログ:「ForGetting Things Done」

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