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「働き方改革」を考えるためのビジネス書5選/けいろー

働き方改革が叫ばれる中、私たちは前向きに「働き方」を考え直す時期にきています。そこで今回はライターのけいろーさんが、現代ならではの「働き方」について取り上げた本を紹介します。

2019年4月から順次施行されている、働き方改革関連法案。

残業時間の上限規制や有給休暇取得の義務化などが導入されました。

この法案に含まれる項目は企業の規模に関係なく実施されるため、会社勤めをしている人はもちろん、企業と取引をしている個人事業主にとっても無関係ではありません。

そこで今回は、現代ならではの「働き方」について取り上げた本をご紹介します。

一口に「働き方」と言ってもさまざまですが、本記事では、これからのキャリアプランを考えるにあたって参考になりそうな5冊をまとめました。

『脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法』(日野瑛太郎著)

時としてセンセーショナルに使われることもある、「脱社畜」という言葉。

近頃は「会社員に未来はない!」と断言するような論調で用いられることも増えたようですが、本書の筆者が語る「脱社畜」とはそのようなものではありません。

この本が提案しているのは、「社畜」として淡々と働くのではなく、早々に諦めて辞めてしまうのでもなく、会社とうまく「付き合う」ための方法。

近年よく耳にするようになった「複業」や「パラレルワーク」の考え方を、2013年という早い段階で示しています。

「脱社畜」という文字から受ける印象とは裏腹に、驚くほどに「会社員」に寄り添った本書。

書かれているのは、会社の中で飼い殺されるだけの「精神的社畜」を脱するための思考法。

理不尽な日本企業の職場を冷静に客観視し、その中でうまく生きていくための考え方を教えてくれる一冊です。

『働き方 完全無双』(ひろゆき著)

ひろゆきさんが考える、「働き方」についての提言をまとめた一冊。

現在進行系で停滞しつつある日本において、個人はどのように立ち回っていけばいいのか。「攻め方」と「守り方」の2つの視点から、これからの「働き方」を紐解いていく内容です。

お金がなくても幸せに生きるための方法をまとめた前著『無敵の思考』に対して、本書で示されるのは「戦わない」ための抜け道。

それも自分本位に「ずる賢く生きよう」という提案ではなく、多様性を認め、周囲の人間も含めて居心地のいい場所を作る、共存共栄の道を提示しています。

『複業の教科書』(西村創一朗著)

「複業」とは、一時的な副収入を目的とした「副業」とは異なる、「本業とは別の活動によって人生の可能性を広げよう」という考え方。

複業とはまた少し意味が異なりますが、「パラレルキャリア」という言葉も最近はよくニュースで聞かれるようになりましたよね。

筆者曰く、「本業だけではできない“やりたいこと”へのチャレンジ」こそが、複業の特徴であり魅力なのだそう。

さらには「やればやるほど、本業にプラスの影響を与える」というシナジー効果が生まれる点も複業の強みとして、具体的な事例も挙げつつ説明しています。

どちらかと言えば20〜30代の若手社員向けの内容にも感じられますが、働き方改革を筆頭に社会が変わりつつある現在、それ以上の世代にとっても無関係な話ではありません。

若者のみならずベテラン社員にも読むことをおすすめしたい、これからの「働き方」の教科書です。

『ナリワイをつくる:生を盗まれない働き方』(伊藤洋志著)

本記事で取り上げている中では最も古い出版(2012年初版、2017年文庫化)となりますが、当時から前述の「複業」にもつながる新しい働き方を示していた本。

普段の生活の中から仕事を生み出し取り組む、「ナリワイ」という価値観を提示しています。

ナリワイとは、「個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事」のこと。

本書では、他人と競合しない小さな仕事をいくつか作って、複数の収益源によって生計を立てる方法を紹介しています。

他方では、会社に属してひとつの仕事を続けることのリスクなど、当時は当たり前だと考えられていた常識に対して疑問を投げかけるような指摘も。

早くから「複業」の考え方を説いていた先駆け的な一冊と言うこともできるため、読んでおいて損はありません。

『フリーランス&“複”業で働く! 完全ガイド』

最後に取り上げるのは、個人事業主目線のムック本。

文字どおりフリーランス向けのノウハウをまとめたムック本かと思いきや、会社員にもおすすめできそうな内容。

まさにいま、多様化しつつある「働き方」の最新事情や事例を示しつつ、一人ひとりが今後のキャリアプランをどのように考えればいいかを整理しています。

巻頭インタビューでは、コピーライター、エンジニア、ライター、家政婦といった複数の肩書きを持つ人が登場。

彼ら・彼女らがどのように「好き」を仕事にして稼いでいるのか、その実情を垣間見ることができます。

「パラレルワーカー」と呼ばれる人たちがどのような働き方をしているのか、複数の事例を知りたい人は、ぜひ手に取って読んでみてください。

◇ ◇ ◇

以上、比較的新しい「働き方」の本を5冊、ご紹介しました。

それぞれに切り口や主張は異なりますが、どの本も後ろ向きな理由ではなく、前向きに「働き方」を再考することを勧める内容となっています。

本記事で取り上げた本が、どうしても凝り固まりやがちな「仕事」のイメージをほぐすきっかけになれば幸いです。

けいろー

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】けいろー
フリーライター。ネットカルチャーを愛するゆとり世代。新卒入社したメーカーを退職後、趣味で始めたブログ「ぐるりみち。」経由で仕事をもらえるようになり、ノリと勢いで独立。

【書籍紹介】
『脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法』
(技術評論社)
『働き方 完全無双 』(大和書房)
『複業の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『ナリワイをつくる:人生を盗まれない働き方』(筑摩書房)
『フリーランス&“複”業で働く! 完全ガイド(日経ムック)』(日本経済新聞出版社)

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