スキルUP

実績だけではライバルと差がつかない! あなたの「持ち味」を武器にする/いつでも転職できる②

仕事は今よりずっと楽しく、ラクになる! 5万人以上のリストラと6000人を超える次世代リーダーの選抜や育成を行った「人の目利き」である松本利明氏の著書『「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』より、「自分の価値」の組み立て方をご紹介します(第2回)。

「ありがとうの方程式」であなたのキャラをハッキリさせる

【問】売りになる強みや実績がみつかりません

【答】自分の持ち味を活かし、「向いている」ことをすると
独自の強みと実績が爆発的に生まれる

◇ ◇ ◇

最初に簡単なエクササイズからはじめましょう。

次の3名の転職候補者の中で「この人がいい!」と突き抜けている人はどなたですか?


Aさん「ソニーで25年エンジニア経験」

Bさん「パナソニックで26年エンジニア経験」

Cさん「NECで24年エンジニア経験」


どなたか突出していましたか? どんぐりの背比べで、違いがわからないのが本音でしょう。

では次の本のタイトルの中で、一番印象に残るのはどれですか?


A:『やさしい経理入門』

B:『超経理入門』

C:『経理1年目の教科書』

D:『ドラえもんが教える、のび太君でもわかる経理』


いかがでしょうか? 中身はともかく一番印象に残ったのは、D:『ドラえもんが教える、のび太君でもわかる経理』ではないでしょうか。A、B、Cはちょっとした違いにしか感じないので薄くしか印象に残りません。

そう、あなたが考えている「強み」や「実績」も、他人からみれば他の人との違いは誤差の範囲なのです。違いを書く側は一生懸命に振り返り、自分を掘り下げてひねり出しても、評価する側が下す結果は想定の誤差範囲なのです。

理由は簡単です。仕事が同じであれば誰でも同じような経歴や強みになるからです。なぜなら、仕事が同じだからです。

経理の仕事だとしましょう。評価される項目は会社の垣根を超え、業界・業種共通です。同業であれば、なおさら違いがでないので実績で差はつきにくいのが当たり前なのです。

「強み」もそうです。そもそも出てくる項目も共通です。新規開拓の営業であれば、元気よく、前向きで、顧客志向が高く、共感力がある。達成志向が強く、粘り強いなど、マニュアルや評価項目にありそうなことが強みとして浮かんでくるでしょう。仕事が同じだと強みも他人との違いが出しにくくなるのです。

さらに、強みは残酷です。「強み」で勝負すると自分より強い人がでてきたら負けるので、不安は常に付きまとうのです。


では、何を武器にすればいいのか。

それは「持ち味」です。先ほどの本の例では、内容を意識すると差がつきませんでしたが、「ドラえもんが教える~」とその本独自の「持ち味」を打ち出した結果、記憶に残りやすくなる本になったのと一緒です。

持ち味を知るにはどうしたらいいかというと、あなたが普段お仕事をしていて、「どんな人」から「どんな『ありがとう』の声」を貰っているのかを集めるとわかります。同じ経理の仕事をしていても、


・「正確で」ありがとう

・「気がきいて」ありがとう

・「速くて」ありがとう

・「みんなを引っ張ってくれて」ありがとう


など、その人の持ち味にあわせ、「ありがとう」の声は違います。

頼まれる仕事も「急ぎが多い」「ドラフトで経営会議用にまとめて欲しい」など、あなたの持ち味にあわせた傾向があるはずです。そこが、あなたの売りになるのです。「強み」で団子状態から一歩抜け出る基点になります。

パーソナルブランディングは「強み」ではなく「持ち味」をベースにするのが正解で、方程式に示したものが下の図になります。

「ありがとう」の声が、あなた独自の持ち味であり「提供価値」になるのですが、ここで注意が必要です。この「ありがとう」の声は、「こうありたい」「こうすべき」という「べき論」ではNGなのです。

「べき論」は「こうありたいと目指す姿」であり、現時点の実績ではないので根拠になりません。

昨日まで毎日寝坊していたのに、「明日からは心を入れ替えて遅刻しない」と言われても信用できないのと一緒です。本気度合いは関係ありません。人は、その人の過去の実績から判断するからです。

「ありがとう」の声を支えるのは「一貫性」です。この一貫性が保証となり、個人のブランドになっていくのです。

仕事が速いのが売りなのにA課長とB課長で仕事の速さを使い分けしていたら、周りに見透かされてブランドにはなりません。

自分のキャラはこの「ありがとう」の方程式に沿って固めていくことで、自分軸が「ハッキリ」します。

「ありがとう」の声が、あなたに向いていることです。向いていることは速くラクに爆発的に実績が出ます。向いていること、稼げる市場や仕事を知れば、自分をいつでも最高値で売ることができます。これが「いつでも転職できる武器」になるのです。

「ありがとうの声」が1つでしょぼいなら、たくさん組み合わせればいいのです。

第3回以降でこの「いつでも転職できる武器」をあなたが使えるよう解説しますので安心してください。


◇ ◇ ◇

【ポイント】「ありがとう」を自分軸にして洗い出せば、売りになる実績がでてくる

松本 利明

カテゴリ:スキルUP
【著者紹介】松本 利明(まつもと・としあき)
人事・戦略コンサルタント。HRストラテジー代表。日本人材マネジメント協会執行役員。外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー、アクセンチュアなどを経て現職。国内外の大企業から中堅企業まで600社以上の働き方と人事の改革に従事。5万人以上のリストラと6000人を超える次世代リーダーの選抜や育成を行った「人の目利き」。主な著書に『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』(明日香出版社)、『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)、『5秒で伝えるための頭の整理術』(宝島社)など。

【書籍紹介】『「いつでも転職できる」を武器にする 市場価値に左右されない「自分軸」の作り方』(KADOKAWA)

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