スキルUP

顧客の反応が激変! 仕事の目線が一気に上がる「俯瞰する力」とは/Shin

仕事には慣れたものの、いまひとつ手応えがない。そんなスランプを脱するのに有効なのが、「俯瞰する力」をつけることです。戦略コンサルタントのShinさんが、自身の経験をもとに解説します。

StudyWalker読者のみなさま、こんにちは。Shinと申します。ぼくは普段、とある外資系コンサルティングファームでマネジャーとしてサラリーマンをしています。

本日のテーマは、「仕事のレベルを一段階上げるための“俯瞰(ふかん)する力”」です。

そこそこはできるが、本当にこのままでいいのか?と悩む若手社員

仕事を数年間続けてきた若手社員は、仕事の進め方についてある程度理解し、社内人脈もそれなりに構築できているでしょう。

新人の頃は毎日のように上司から怒られていたかもしれませんが、今は月に数回ほど軽く注意を受けるぐらいになり、逆に新人をトレーニングする立場になっているかもしれません。

しかし、その一方で「このままでいいのだろうか」というモヤっとした感情も抱えるようになります。

仕事はある程度進められるようになった。言われたことをやるときに、大きく外して怒られることもなくなった。でも、「ただこなすだけ」になっていて、大きなインパクトを与えている実感はない。

ぼくも、かつては同じような悩みを抱えていました。仕事でそれなりに手は動くのですが、いまひとつ充実感がない。

自分のやっている仕事が、本当にお客さんの役に立っているのか、自信がない。そんな毎日でした。

「俯瞰する力」をつけることで仕事のレベルが上がる

そんな毎日を打開できたのは、あるきっかけがありました。

あるとき、プロジェクトマネージャーとして、提案からプロジェクト実行まですべて一気通貫で担う機会に恵まれました。

最初のプロジェクトはお世辞にもうまく回せたとは言えず、上司に多大な迷惑をかけつつ何とかこなした、という感じでした。しかし、その仕事を終えたあと、自分の仕事のレベルが一段階上がったように感じたのです。

そこで今回は、この時のぼくの経験をもとに、「俯瞰する力」をつけるために意識するべきポイントをお伝えします。

「何をするか(What)」の前に「なぜやるか(Why)」に集中する

一つ目は、「なぜやるか(Why)」に集中するということです。

作業者としてのマインドセットのままだと、とにかく「何をやるか」にフォーカスしてしまいがちです。

もちろん、指示通りにスピーディに仕事をこなすことは重要ですが、そのままだと「便利な道具」からは抜け出せません。それでは、自社やお客さんに対して大きなインパクトを与えることはできないのです。

「そもそもなぜこれをやる必要があるのか?」「この仕事が始まった背景は何か?」「本当にこれをやることが全体のためになるのだろうか?」と一歩深い疑問を投げかけてみましょう。

これを続けていると、Whyがないと気持ち悪さを感じるようになります。そうなると、単に言われたことをやっているときと比べ、仕事の深みが一気に増すでしょう。

ゴールとしてのキークエスチョンを設定する

二つ目は、ゴールとしてのキークエスチョンを設定するということです。

仕事においては、「最終的にどんな質問に答えられたらいいのだろうか?」と常に考えましょう。

コンサルティングの仕事は、突き詰めるとお客さんが抱えている重要なクエスチョンに関して、「こういうことでした」というアンサーを返すことです。

お客さんや自社の経営陣が抱えている悩みを明確に理解し、それについて定性的・定量的に分析を実施し、説得力のあるストーリーを持った答えにして返すこと、これが重要なのです。

そのために、いきなりどんどん仕事を進めるのではなく、「お客さんはどんな悩みを持っているのだろうか」「それは本当に根本的な悩みなのだろうか、もっと深いところに原因があるのではないか」と問いつづけ、その根本的な悩みを念頭に置いた上で仕事を進めていきましょう。

そうすることで、「そうそう、それが知りたかったんだよ!」というポジティブな反応をもらえることが多くなるはずです。

俯瞰する力をつけると、顧客の反応がグッと変わる

指示された仕事をただこなすのではなく、

・「そもそも何が問題なのだろう?」
・「その問題の根本原因は何だろう?」
・「それを解決できる実践可能な打ち手はどのようなものだろう?」

というように、より仕事全体を俯瞰し、行動に移す。

ぼく自身、この「俯瞰する力」をつけてから、お客さんから非常にうれしいコメントをいただくことが増えてきました。

・スポットではなく、常駐して一緒に戦略立案や施策実行を手伝ってほしい
・非常に柔軟かつ迅速に動いてくれて、とても助かっている
・今回の最終報告を、部署全員にも聞かせたい。別途お金はお支払いするので、検討してほしい

これらのコメントは、ただ作業者として一生懸命リサーチをしたり、スライド作成をしていたときには決して得られませんでした。俯瞰する力をつけたからこその成果だといえます。

仕事を俯瞰する力を身につけると、仕事に対する目線が一気に上がり、経験豊かな方々ともしっかりとディスカッションできるようになります。

そうなると、仕事が間違いなく楽しくなりますよ。

検討を祈ります!


Shin

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】Shin(しん)
戦略コンサルタント。男性。大学卒業後、志望をしていたコンサルティングファームに就職するも、仕事がまったくできず、うつ病寸前まで追い込まれる。退職を考えるも、「凡人」でも効率的にできるオリジナルの仕事術を考え、実践。その結果、1年後には社内の評価を一変させ、他社から引き抜きの声がかかる存在にまで成長。現在は、某外資系コンサルティングファームのマネジャーとして、複数のプロジェクトを管理し、企業の成長戦略業務などに携わっている。また、勤務の傍ら、ビジネスブログ「Outward Matrix」を運営。ほかにも、仕事の悩みを解決するオンラインコミュニティ「Players」の運営、無料メルマガ 仕事で成果を出し続けるための「Shinの公式メールマガジン」も行う。

【著書紹介】『コピー1枚とれなかったぼくの評価を1年で激変させた 7つの仕事術』(ダイヤモンド社)

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