スキルUP

つい見てしまう…仕事中の「SNS中毒」を治す方法/谷洋二郎

SNSは「依存症」になりやすい性質を持っており、仕事中に見てしまうと多大な時間を浪費してしまうもの。人間心理に詳しい、クリエイターの谷洋二郎さんが仕事中のSNS中毒を治す方法をお伝えします。

仕事中にSNSを見てしまうのが癖になり、止められない状態になることがあります。

無理はありません。なぜなら、SNSは非常に依存症になりやすい仕組みを持っているからです。

今回はこうした依存の仕組みを知り、仕事中のSNS中毒を治す方法についてお伝えしていきます。

SNSを中毒化させる「間欠強化」とは

SNSをすることで、報酬系が一度でも刺激されると、人はSNSのことを考えるだけでドーパミンが分泌されるようになります。

そして、SNSを中毒化させるのが「間欠強化」です。

間欠強化とは、「確実にそれが与えられると分かる場合」よりも、「ランダムな頻度でもらえる場合」のほうが、報酬系が強く刺激され、何度も継続してしまうという原則です。

「プッシュ通知」がまさにそうです。

相手からの「いいね!」やコメントは、自分では分からないタイミングで訪れますよね。

このプッシュ通知はいわば、「外れていたスロットが当たった状態」です。

プッシュ通知をオンにしていない人が、スマホのSNSアイコンをクリックする。これはスロットを打つことと同じです。

アイコンを押した先にあるSNSの状況が自分の期待した状況であれば、スロットが当たったのと同様です。

逆にスマホのSNSアイコンをクリックして、赤いマークのアラートが出ておらず、何も期待される交信がない場合は、スロットは外れです。

この間欠強化により、依存度を強めるギャンブルと同じような仕組みを持つのがSNSなのです。

方法(1)別の部屋に一時的に置いておく

SNSというスロットを打たないための理想の方法は何でしょうか。

「スマホを別の部屋に置く」、これが理想です。

仕事上、スマホで顧客(クライアント)をしている場合は、別の部屋に置いたスマホを1時間置きにチェックするなど、時間を決めて区切るようにしましょう。

できれば、別の部屋に置いたまま、そこでスマホをチェックしたいところです。

つまり、仕事を主戦場とする場所は「スマホを置いてSNSというスロットを引く場所ではない」ときちんと認知することが大切です。

綺麗事になってしまいますが、デジタルデトックスを積極的に取り入れることが、一番の解決策になります。

方法(2)ストレスを減らし、自尊心を高める

依存の原因は、ストレスによる対処行動「ストレスコーピング」にあると言われています。

つまり、ストレスを感じた際に、そのストレスに対処するために、SNSに依存的になっている可能性があるということです。

このことから、普段のストレスレベルを下げることが仕事中のSNS中毒を治すことにつながります。

そのためには「気持ちよく眠ることを人生の重要ファクターに置く」というのがオススメです。

眠ることが人生の楽しみとして目的化すると、睡眠の質を高める創意工夫を自発的に行い、仕事中の体調が良くなります。

また、自尊心を高めることも大切です。

本来のなりたい自分の姿に日々、「着実に向かっている感覚」というのが、SNSへの興味を何よりも軽減します。

自分自身の成長を見届けることが楽しくなれば、SNSのタイムラインよりも、現場での自分自身のタイムラインにマインドフルネスになっていきます。

方法(3)ペースランを取り入れる

運動を行なうと、体は運動をストレスだと感じます。運動が終わると、ストレスの原因となるコルチゾールの分泌量は減り、さらに運動を始める前のレベルまで下がっていくと言われています。

運動を習慣化すると、運動によってストレスに対処しているため、他の場面で感じているストレスも運動のようなものだと感じ、乗り越えやすくなります。

個人的にはペースランがオススメです。「1分程度でやや急いで走れる距離を1分30秒~2分毎ペースで走る」といったものです。

理由は忙しいビジネスパーソンでも、時間的には15分~20分程度で息がきちんと上がり、運動後に心地よい身体負荷を得られるからです。

セルフコントロール力は時代を生き抜く鍵になる

私たちは、外部によって心身を絶えず変動させられやすい時代に生きています。

セルフケアの市場が拡大しているのも、「自分を律する」ことの難しさがあると言えます。

自分自身のセルフコントロール力を磨き、その場に必要な物事へマインドフルネスなパフォーマンスを出していくことが、これからの時代を生き抜く鍵と言えます。

SNSやスマホに向き合う時間は、まさにこのセルフコントロール力を磨く機会です。セルフコントロール力を磨きながら、日々生活していきたいですね。


谷 洋二郎

カテゴリ:スキルUP

【著者紹介】谷 洋二郎(たに・ようじろう)
クリエイター。ヒアリング、カウンセリング、コーチング、コンサルティング、ディレクション、インタビューなど、あらゆる形態のコミュニケーションに長け、企業や個人向けにデザイン、ライティング、マーケティングの3つの能力でサービスを提供。自ら制作したLINEスタンプ「爆笑ピクト」は、クリエイターズスタンプ全国2位、10万ダウンロードを突破。運営サイト「超モテ男術」は月間約30万PV、自身やメンバーが研究した恋愛ノウハウをメディア化、教材や雑誌にも展開。最近は、経営者向けにクローズドで開始した「一日して欲しいことをひたすらする」という「経営者相棒サービス」が好評。不安定で多様な場所へ繰り出すクリエイターという職業を通じ、日々、様々なコミュニケーションに向き合い、ノウハウ化に努めている。

【著書紹介】『好かれてしまうトークの極意ー仕事相手や恋愛対象を意識して 〈自己開示〉させたことがない方へ』(たにちゃんねる)

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